『バイオハザード ヴィレッジ』のビジュアル体験版『MAIDEN』がPS5限定で配信開始となりました。
ビジュアルデモ(体験版)
『MAIDEN』15~20分程度の脱出ゲームです。戦闘はありません。
主人公はイーサンではなくて、女性。
「ビジュアルデモ(体験版)」と言っており、ビジュアルに重点を置いた体験版です。
ビジュアルだけでなく、サウンドの魅力も感じられました。
デュアルセンスの触感フィードバックやアダプティブトリガーは活用されていません。製品版では活用されているようです。
- アダプティブトリガー
武器の重さや引き金の手応えが指先へと伝わる。”触感”がさらなる没入体験を生む。 - ハプティックフィードバック
ハプティックフィードバックがもたらすリアルな振動。アダプティブトリガーの触感と相まって本物の銃を撃つような感覚を再現する。
短いゲームなので超高速ロードの凄さを感じる場面も多くないですが、STARTを押して1秒くらいでゲームが始まるのは凄い。
- 超高速SSDにより読み込み速度が飛躍的に向上
PS5の超高速SSDでほぼ瞬時にデータをダウンロード。前回ゲームプレイの続きも、待たされることなく開始することが可能。
精細さが向上したグラフィック
- 驚異のグラフィック
『バイオハザード ヴィレッジ』の美しくも恐ろしい景観。4Kとレイトレーシングならではの”光と影の表現”、その世界を探索せよ。
主観視点でゆっくりじっくり探索するゲームですので、風景の美しさが印象に残りやすい。
PS4版『バイオハザード7』と比べて、物体の質感がより本物っぽくて生々しい存在感になった。ヌメヌメしてそうなところのヌメヌメ感、木の木らしさ。
光と影のメリハリも効いていて、薄暗くて不気味な場所にある光の安心感が良い。境目の表現も自然です。『バイオハザード7』では影のジャギというか粗い部分が気になる場面もあった。
『バイオハザード7』もグラフィックは悪くなかったですが、細かいところの粗はあった。PS5版『バイオハザード ヴィレッジ』は、細部の精細さが向上し、部分的な粗が激減した印象。コントラスト比も上がっていて、PS4版『バイオハザード7』は明暗(色)の幅が狭い印象で平坦さを感じますが、PS5版『MAIDEN』は明暗の幅が広く、それによって色の幅も広くなり、立体感にも繋がる。
PS2→PS3やPS3→PS4の時ほどのインパクトはないですが、隙がない画作りになっている。
『バイオハザード7』のスクリーンショット↓
PS4版『バイオハザード7』も悪くないですから、グラフィックの伸びしろが少なくなっていて、細かく見る人には凄さが伝わるものの、パッと見で大きなインパクトを出しにくいという難しさはあると思います。「もうほぼ実写じゃん」はPS4世代までに感じた人が多いかと思う。
そんな中、上記した「隙がない画」には大きな意味があり、白いシーツにある1点の染みのように、悪い部分は目立つものです。そういう部分を感じさせない『MAIDEN』のグラフィックの良さを感じた。
人物はPS4のゲームと大差ないように感じました。背景のリアルさに比べると安っぽく見えるところでもある。動く髪や衣服の自然な表現は、まだまだ難しいでしょうしね。
「ビジュアルデモ」として、表現が難しい人や動植物、そして遠景が見える広々とした場面をあまり見せないのはテクニックかもしれない。なんにせよトレーラーを見た時は「グラフィックはそれほどでもないな」という印象だったのですが、PS5実機でプレイしたら好印象でした。
60fps
解析によると『MAIDEN』はネイティブ4K(2160p)。通常は60fpsを維持しているが、敵が出現すると50fpsを切る。
本編だと銃撃戦もあるでしょうし、複数の敵も出現するでしょうし、ネイティブ4K(2160p)だとフレームレートの低下は多そうな気がします。
でも近年のゲームは「解像度重視」「フレームレート重視」で選択できるゲームも多いですから、『バイオハザード ヴィレッジ』のダイナミック4K+60fpsモードも期待しています。個人的にはネイティブ4Kにこだわるよりも、安定した60fpsが嬉しい。
今回はビジュアルデモなので解像度を重視したんでしょう。
音が凄い
- 対応ヘッドフォンでのTempest 3Dオーディオ技術
『バイオハザード ヴィレッジ』。最高のサバイバルホラー体験のため『バイオハザード ヴィレッジ』の音楽や効果音は絶妙にチューニングされている。3Dオーディオではその体験をさらに深化、“あの方向に何かがいる”ことすら聴き取ることが出来る。”身の毛もよだつ体験”を耳からも感じ取れ。
音は凄かった。あの樽から水のしたたる音が聞こえて、その隣の樽の中で暴れるような音が聞こえるという、「そこの音」がわかる3Dオーディオ。
背中側の水滴の音や、ゲーム進行にも関わる物が落ちる音も、現実に近い感覚で位置がわかる。
「音の解像度」という表現がありますが、まさにこれが向上している(本来の「音の解像度」の意味からはズレると思うけど)。従来の音は、おおよその方向と音の大きさで、ぼんやりした位置がわかった。PS5では音の解像度が上がり、ぼんやりだったのがはっきりして「そこの音」がわかるようになった印象。
音によってリアルな空間を感じさせる。映像とは違い、背中側の世界も感じさせてくれる強みがある。この音の効果により、バイオハザードの有名なキャッチコピーでもある「そこを歩く、という恐怖」が増す。
Tempest 3Dオーディオ技術はホラーゲームで生きそうだと思っていましたが、期待通りの効果がありそう。
『バイオハザード』に限らずですが、AUDIOに関する設定は基本的に手動ですから、OPTIONSをいじってからプレイしましょう。
価格が良い
スタンダードエディションのダウンロード版が7,990円(税込)。PS4とPS5のソフト価格高騰は深刻な問題で、もう8,000円超えや9,000円超えが当たり前になっている。売れないから高く、高いから売れないという負のサイクルに入っている印象もあります。
パッケージ版は販売店が安売りできますし、自分に合わないゲームは売ることもできる。ダウンロード版は税込の定価なのでパッケージ版に比べて高くなるし、自分に合わなくても手放せない。価格の問題が重いのです。
そんな中、超一流IPであるバイオハザードの新作が7,000円台を死守してくれているのは有難い。まぁ北米版は$59.99なので、それと比べれば大きな差がありますが、それでも日本において7,000円台キープは頑張っているほう。
過去記事でもカプコンのダウンロード版ゲームの価格設定の良さに関して書いていますが、PS5版になっても変わらないようで嬉しいところ。
ダウンロード版の価格設定がスッキリなカプコン – PS4ちゃんねる Pro
ちなみにSIEの『Returnal』が8,690円(税込)というのも良くないと思うところで、ファーストが率先して7,990円(税込)をダウンロード版ゲーム(通常版)の天井的な価格として示してほしかった。
1つ前の記事で『Hitman 2』が8,580円(税込)で売れず、売れなきゃ続編の日本展開も軽視せざるをえないという事を書きましたが、やはり8,000円を超えると高い印象がグッと増すし、特に新規ユーザーは入りにくいと思う。
という理由で『バイオハザード ヴィレッジ』の7,990円(税込)は良いです。たかが数百円の差ではなく、ダウンロード版ゲーム(通常版)で8,000円は超えちゃいけないラインであってほしいと思う。そういう意味でカプコンは「わかってる」と共感する。
税抜きだと7,264円。任天堂の『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』やコーエーテクモゲームス+任天堂の『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が税抜き7,200円だったりして、ちゃんと税込7,000円台をやっているのは流石だと思う。
PS4版も同時発売
当初は次世代機向けとして発表されていた『バイオハザード ヴィレッジ』。以前から「移植に向けて研究中」と言われていましたが、PS4版も同時発売となることが決定。
残念なのはVR対応のアナウンスがない事ですね。『バイオハザード7』のVRは本当に素晴らしかったので、それを『バイオハザード ヴィレッジ』で体験できないのは残念。
最高のPS VRコンテンツ『バイオハザード7 レジデント イービル』をPS VRでクリア – PS4ちゃんねる Pro
懸念は『サイバーパンク2077』のような失敗。CD PROJEKTの共同創設者であるMarcin Iwiński氏は『サイバーパンク2077』の問題を公に認めて、「まずPC上で素晴らしいと思えるゲームを作り上げてから、旧世代を含む家庭用ゲーム機に落とし込もうという方針が、それを更に厳しいものとしてしまったのです」「この課題を過小評価していたことが、今となって証明された形となります」と説明していました。『サイバーパンク2077』ほどの複雑なゲームではないでしょうから大きな問題はないでしょうけど、次世代機向けにデザインしたゲームの旧世代機への対応の難しさはあるかと思います。
PS5版を買えば良いのですが、5月8日(土)までにPS5が安定供給されるのかという別の問題はありますね。さすがにロンチから半年後には落ち着くと思いたいけど、最新の週販が7,328台、この出荷ペースで中国向けの転売も含むとなると、5月8日(土)時点で需要は満たさない気がする。
バイオハザード7がアップグレードされると勘違いしかけた
『BIOHAZARD VILLAGE & BIOHAZARD 7 コンプリートバンドル Z Version PS4 & PS5』というバンドルがあり、『バイオハザード7』と『バイオハザード ヴィレッジ』のセット。
Storeには「PS4™ダウンロード版とPS5™ダウンロード版の両方をダウンロードできるタイトルです。」と書いており、プラットフォームの欄にも「PS5」と記載してあったので、『バイオハザード7』がPS5にアップグレードされるのかと思いました。しかし、カプコンの公式サイトには「PlayStation®4用ソフト『BIOHAZARD 7 resident evil Gold Edition グロテスクVer.』」と記載してありましたから、『バイオハザード7』はPS4版のようです。
国内版の『バイオハザード7』は×決定に対応していませんので、PS5では遊びにくい。北米版は×決定です。
5月8日(土)発売
発売日が2021年5月8日(土)に決まり、『MAIDEN』をプレイすると『バイオハザード7』の時のようなワクワク感が蘇ったし、映像と音の進化が「そこを歩く、という恐怖」を増大させるのを実感できた。
触感とアダプティブトリガーは本編でのお楽しみか、それとも次の体験版で味わえるのか。
なんにせよ久しぶりの『バイオハザード』本編の新作(一応、ナンバリングではないけど)、とても楽しみです。
コメント
ps5が手に入っていないのでps4版が出るのはありがたいですが、マシンパワー不足にならないかはかなり不安ですね…RE:2や3をps4proで遊んだ時も他のゲームに比べて排熱音がすごくて心配になった記憶があるので。
アップグレード対応ですしトロフィー別でしょうから、どちらにせよ僕は両バージョンで遊ぶ事になると思いますけど(笑)できれば7もアップグレード対応して欲しいですね。
配給に関しては実は日本分はPS4の時と変わってないんだよね、なぜか減ったとか言われてるけど
PS4は3ヶ月遅れの販売、PS5は発売3ヶ月後販売台数がPS4の初週販売ぐらいになるから、日本の割り当て分は同じ
んでPS4は海外での販売状況は3月になって通販サイトで在庫復活したら数時間は持つようになり、いつでも買えるようになったのは5月
だからあと3ヶ月もすれば買えるようになるよ
>中国向けの転売も含むとなると
PS4とは違いPS5は中国からPSNにアクセス出来ないらしいけど、だから発売時は中国向けの転売で買われたけど1、2週間後中国から出来ないってわかると中国向けの転売をしようとしてた業者の在庫の一時メルカリとかに一気に出て転売値段下がって定価の+1万ぐらいで売ってたと
中国からPSNにアクセスできないというは、まとめサイト等で広がった間違った解釈かもしれないです。海外向けの転売屋が価格を暴落させるために仕掛けたデマだと推測する人もいました。
https://twitter.com/search?q=%E4%B8%AD%E5%9B%BD%20PS5&src=typed_query&f=live
Twitterでも指摘されていますが、中国での売買をチェックしているアカウントによると、日本版のPS5が今現在も高価格で取引されているようです。
PSNへのアクセスの真偽はともかく、中国で高価格で売れる以上、残念ながら中国向けの転売需要は続くんじゃないかなと思っています。
値段に関しては上がらない海外がおかしいと思う
いつからか暗黙の了解?でどこもドルだと59.99ドル、59ドルより高いのは限定版
開発費は昔より高くなっているし、アメリカなんか物価上がってるし、どのメーカーも一斉に10ドル~20ドル値上げすべきだと思うわ
え?これってナンバリングじゃないの?
ベロニカみたいな作品って事?
てっきり、VillageのVillで8だと思ってた
7の時はresident evilにvilが入っていて、最初のトレーラーではその部分をハイライトして見せる演出で、後に「7」と正式にナンバリングされ『BIOHAZARD 7 resident evil』になりました。
Villageも同じパターンでVillをハイライトして同じパターンかと思いきや、今回は「8」とはナンバリングされていません。数字は入れずに『BIOHAZARD Village』のまま。
モンスターハンターライズもそうですが、カプコンはナンバリングをやめる方針かもしれない。
バイオハザードはロゴに数字っぽく読めるところを仕込んでほのめかすか、もしかしたら今回は8と思わせて実は7.1とも読める仕掛けかもしれない。
なんにせよ、前回は「7」と表記したのに今回は「8」と表記しないことには、それなりに意味がありそうです。
お久しぶりです。
てっきりVR対応だと思っていたので、
現時点で対応アナウンスがないのは残念です。
後日アップデートでも良いので対応してくれると嬉しいな。
シューティングコントローラーにも対応してくると最高ですね。。
私もアップデートには期待しています。
PS5の後方互換機能向けにエンハンスドされたバイオ7VRとか、シューティングコントローラー対応とか。
別売りでも全然OKですし、次世代VR対応版も嬉しい。
あーバンドル買おうと思ってたけどやめとこ
パケ版かいますわ
つか管理人生きとっかんか!
うれしい
私も7がPS5対応だと思ってバンドル買おうとしましたが、そのわりに話題になっていないなと思って公式サイトを確認したらPS4版っぽかったのでやめました。