現代的な遊びやすさのレトロ風2Dアクション『神巫女 -カミコ-』感想


2019年6月27日にリリースされた『神巫女 -カミコ-』(500円)の感想。

基本操作

  • / – 攻撃。長押しで溜めてから離すとスペシャルアタック
  • ×/L1/R1/L2/R2 – ダッシュ
  • 方向キー/左スティック 移動
  • – オプションメニュー

とてもシンプルなアクションゲーム。攻撃は通常攻撃とスペシャルアタックのみ。敵は硬くないので、わりと無双的な爽快さでザクザクと倒せる。

 

レトロゲーム風のビジュアルですが、移動は8方向だけではなく左スティックを倒した方向に移動できる。これは重要なポイントで、キャラクターの動かしやすさが感じられます。左スティックで思った方向に動いてくれるので、ぎこちなさがない。方向キーで8方向だけだと、ややぎこちなさを感じるところ。
通常移動スピードとダッシュスピードもスピーディーで良い設定。

攻撃アクションと移動、アクションゲームの基本となるこの2点の調整が心地良くて、初プレイした直後から「良い感じ」と思えたゲーム。

ゲームシステム

ゲームの進め方は、4つの鳥居を解放するとボスへのルートが開き、ボスを倒してステージクリア。鳥居を解放する時に、ちょっとしたパズルもあったりする。ホントに「ちょっとしたパズル」なので頭を悩ませるほどではない。

 

全4ステージでボス4体。初見でもクリアまで1時間かからないほどで、慣れると20分未満。難易度設定はなく、実質EASYのみと言えるような易しめの難易度です。

 

強化要素は最大HPアップと最大SPアップのみ。それぞれ1ステージに2個ずつあります。

 

BGMとSEもピコピコ感があってレトロ風味が出ていて良いです。

トロフィーが導線となった熱いチャレンジ

プレイアブルキャラクターは3人いて、それぞれ攻撃方法が違います。3周目までは違った味で楽しめるとは言え、ステージ構成は変わらず難易度も易しめなので、3周目の途中くらいで単調さとか飽きを感じやすくなってくる。まぁ500円だから良いかなぁと思っていましたが、そこからトロフィーを意識すると熱いアクションと攻略を楽しめた。

 

このゲームはクリアタイムが記録されていて、各キャラクターで30分以内にクリアするとトロフィーが獲得できる。短時間クリアを意識した攻略ルートを考えたり、効率良く敵を倒す方法やスペシャルアタックのタイミングを考えたりするのが楽しかった。『バイオハザード RE:2』のような周回を煮詰めていく面白さ。

 

ノーダメージクリアのトロフィーもあり、これはボス戦を熱くしてくれました。倒すだけならテキトーにやってもなんとかなる難易度でしたが、ノーダメージだと手に汗握るアクションゲームに変貌した。特にラスボスは何回もリトライしてムキになれましたね。

 

攻略の楽しさと手に汗握るようなアクションを味わえてプラチナトロフィーも貰える。満足度と達成感がグッと高まった。作業的なトロフィーもなくて、ゲームの面白さを高める上手な設定だったと思います。トロフィーを上手く使って、タイムアタックとノーダメージクリアへの導線が引けていた。
『神巫女 -カミコ-』プラチナトロフィー攻略 – PS4ちゃんねる Pro

低価格で遊びやすいレトロ風ゲーム

操作性の良さと易しめの難易度で、とても遊びやすかった。1週前にリリースされた『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』もそうでしたが、ファミコン風ゲームでありながら、遊びやすさとか難易度は現代的。こういう現代的な遊びやすさのレトロ風ゲームを低価格で提供するという狙いは上手いと思います。レトロな雰囲気を楽しみながらサクサク進めて、ストレスになるポイントはないし、ファーストインプレッションは好印象となる。

 

『神巫女 -カミコ-』の場合、3周目くらいには単調さを感じて飽きやすさもあるのですが、難易度を上げるんじゃなくて、タイムアタックとノーダメージクリアで攻略の面白さとアクションの熱さを提供してくれる。これらを求めなければ、500円なりの満足度かとも思う。

 

シンプルでありながら、ゲームを楽しませるためのポイントが押さえられていた。この遊びやすさと易しい難易度は、万人受けするから500円という低価格もハマって爆発力があった。25万本のヒットらしいですが、その要因は感じられました。

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