『ディレクターズカット』は今後もリリースされそうだと思いました。
ディレクターズカット
私は過去記事で、SIEがPS4版→PS5版のアップグレードをしない事への不満を書いていました。
PS5版『仁王』『仁王2』の概要 – PSちゃんねる
PS5版『The Sinking City』の概要 – PSちゃんねる
サードパーティーが無料or100円で素晴らしいPS5版を提示しているのに、なぜファーストパーティーのSIEはPS5版へのアップグレードをしないのかと。
現時点では唯一『Marvel’s Spider-Man Remastered』だけがPS4版→PS5版の有料アップグレードに対応している。これは『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』との関わりがありましたからね。
このモヤモヤが打破されたのが、『ゴースト・オブ・ツシマ ディレクターズカット』と『デス・ストランディング ディレクターズカット』の発表。
そしてこの2つの発表を見て、今後も『ディレクターズカット』シリーズのPS5版が続くのではないかなと思いました。
追加要素+有料
『Marvel’s Spider-Man』もそうですが、そのままPS5版にアップグレードするわけじゃなくて、追加要素を入れて有料アップグレードにする方針なのかと思います。
『ゴースト・オブ・ツシマ ディレクターズカット』は、PS4版『ゴースト・オブ・ツシマ』所有者は3,300円でPS5版『ゴースト・オブ・ツシマ ディレクターズカット』にアップグレードできる。
『デス・ストランディング ディレクターズカット』は、PS4版『デス・ストランディング』所有者は1,100円でPS5版『デス・ストランディング ディレクターズカット』にアップグレードできる。
個人的には大歓迎。追加要素無しで0~100円よりも、追加要素ありで1,100円~3,300円のほうが嬉しい。
「なんでSIEはPS5版にアップグレードしないんだ」という疑問は、追加要素を入れて作り込んでるから時間がかかるという事で納得した。
『ディレクターズカット』シリーズ
となると他のPS4タイトルもPS5版がリリースされる可能性は高い。『The Last of Us Part II』はアップデートされた時にPS5版がほのめかされていたような気がする。そしてそれらは『ディレクターズカット』としてリリースされるのでしょう。
映画でのディレクターズ・カットとは監督に編集権がなく、不本意のうちに公開されたか、上映時間を短くせざる得なかったために短縮したものに追加編集したもの。ゲームでは削られたものではなく、追加製作したものを入れ込んでいる。デレクターズ・プラス?だから、僕的にはこの呼び方は好きではない。 pic.twitter.com/9MhxLmdqtr
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) July 12, 2021
小島秀夫氏が「この呼び方は好きではない」というタイトルになったくらいですから、SIEとしては『ディレクターズカット』という統一された呼び名を使いたいのかと思います。
ゲームで『ディレクターズカット』を印象付けたのは、1997年9月25日に初代PSで発売された『バイオハザード ディレクターズカット』ですかね。
古くからあるわりに、あまり使われている印象はないですが、PS2では『シャドウハーツII ディレクターズカット』『テイルズ オブ デスティニー ディレクターズカット』『ローグギャラクシー ディレクターズカット』、PS4では『ウェイストランド2 ディレクターズ・カット』『スターオーシャン3 Till the End of Time ディレクターズカット』がありました。
洋ゲーで古くから多用されていたかはわかりませんが、ゲームにおける『ディレクターズカット』は日本のゲームで馴染んでいった印象です。
完全版では『ゲームオブザイヤー・エディション』『ディフィニティブ・エディション』らが、よく使われています。
SIEのPS4タイトル
- ★ゴースト・オブ・ツシマ 2020年7月17日 83点
- The Last of Us Part II 2020年6月19日 93点
- DREAMS 2020年2月14日 89点
- ★デス・ストランディング 2019年11月8日 82点
- DAYS GONE 2019年4月26日 71点
- ★Marvel’s Spider-Man 2018年9月7日 87点
- Detroit: Become Human 2018年5月25日 78点
- ゴッド・オブ・ウォー 2018年4月20日 94点
- グランツーリスモSPORT 2017年10月17日 75点
- KNACK 2 2017年9月5日 69点
- New みんなのGOLF 2017年8月29日 78点
- アンチャーテッド 古代神の秘宝 2017年8月22日 84点
- Horizon Zero Dawn 2017年2月28日 89点
- GRAVITY DAZE 2 2017年1月20日 80点
- 人喰いの大鷲トリコ 2016年11月6日 82点
- アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝 2016年5月10日 93点
- RATCHET & CLANK 2016年4月12日 85点
- Until Dawn – 惨劇の山荘 – 2015年8月25日 79点
- Bloodborne(ブラッドボーン) 2015年3月24日 92点
- The Order:1886 2015年2月20日 63点
- リトルビッグプラネット3 2014年11月18日 79点
- The Last of Us Remastered 2014年7月29日 95点
- inFAMOUS Second Son 2014年3月21日 80点
- KILLZONE: SHADOW FALL 2013年11月15日 73点
- KNACK 2013年11月15日 54点
『The Last of Us Part II』は後方互換向けアップデートがあり、なんか動いているっぽいので『ディレクターズカット』がありそうです。『The Last of Us Remastered』とのセットかもしれない。
『ゴッド・オブ・ウォー』と『Horizon Zero Dawn』は新作が出ますから、その前に前作の『ディレクターズカット』があるかもしれない。
『Horizon Zero Dawn』はPC版がリリース済で強化もされていますので、それをPS5版に生かせそう。
『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』はソニーの投資家向け資料でPC版が計画されている事が判明しました。それなら同時にPS5版もリリースする可能性は高いと思う。
日本で最も期待されるのは『Bloodborne(ブラッドボーン)』かと思います。非常に高い評価を受けたゲームですし、30fpsでしか遊べないのは残念になってくる。
ウルトラワイド?
『デス・ストランディング ディレクターズカット』は「4K/60FPSへアップスケールされるパフォーマンスモードと、ネイティブ4Kによるフィデリティモードから選択。どちらもウルトラワイドとHDRに対応しているため、息をのむほど美しいグラフィックと、さらに進化したテクスチャストリーミングをお楽しみいただけます」と書かれており、サラッとウルトラワイドの対応が記載されている。PS5が正式にウルトラワイドモニターに対応するのか、それともPS4にもあった黒帯仕様なのか気になるところ。
『Horizon Zero Dawn』もPC版がウルトラワイドに対応していますから、PS5版でウルトラワイド対応したら嬉しいところ。『The Order:1886』は……無理かな。
PS5がウルトラワイドに対応するならモニターも欲しくなっちゃいますね。
とりあえず『ゴースト・オブ・ツシマ ディレクターズカット』と『デス・ストランディング ディレクターズカット』は楽しみです。これで打ち止めではないでしょうから、次に何がリリースされるか楽しみですし、追加要素にも期待します。
PS3→PS4の時とは違い、PS5ではアダプティブトリガーとハプティックフィードバック、Tempest 3Dオーディオ、超高速SSDらがあり、没入感と快適さが大幅に増しますので、PS5版を出す意味が大きい。解像度とフレームレートが上がっただけ、ではないのです。SIEのゲームで違いを体験したい。