PS4版→PS5版のアップグレード(100円)に対応しているPS5版『ノーマンズスカイ』の感想。
大幅なビジュアル強化
『Mortal Kombat 11 Ultimate (北米版)』は高解像度化と微調整のビジュアル強化だったので、4Kテレビ実機で見た時にはPS4版もPS5版も同じに見えましたが、『ノーマンズスカイ』はオブジェクトの生成量に明確な違いがあり、PS5版は草花が生い茂っている。
PS5版は色の表現にメリハリがあり、より本物っぽい世界になっている。それに伴って光の影の表現も良く見えて、PS5版の岩は立体感があるけど、PS4版は平坦に見える。
遠景は粗さもありますが、近くを見るとオブジェクトの存在感が生々しくて実写のように見える時がある。
そして静止画ではわからない点もあり、PS4版はオブジェクトの表示の遅れも目立ちました。処理が重いオープンワールドでは差が見える部分。
ロード高速化
ロンチ時点では、PS4版をPS5の後方互換機能でプレイした時とPS5版のロード時間がほぼ同じでしたが、すぐにアップデートがきてロード高速化されました。
タイトル | PS4版 | PS5版 |
---|---|---|
ノーマンズスカイ | データロード 1:02.8-1:18.44秒 テレポーター 1:06.64-1:08.66 |
データロード 19.6-21.3秒 テレポーター 25.8-26.6秒 |
アダプティブトリガーと触感フィードバック
マインビームで採掘中の振動が繊細になった。鉱石が銃に吸い込まれる感覚が細かい。
ジェットパックも振動しますが、PS4版と同じように感じた。振動の強さに差はありますが。
スキャターブラスターを撃った時にR2に指が弾き返される感覚があります。銃の反動を感じる。
宇宙船で飛び出す時、R2に圧と振動。
ビジュアル強化が良い
『ノーマンズスカイ』のPS4版→PS5版アップグレードでは、ビジュアルの強化が凄まじかった。無限のような宇宙を旅するゲームですので、世界が生々しく存在するビジュアル効果はゲーム体験に大きな差を生む。写真撮影ゲームとしての魅力も増した。
ロード時間はPS4版から60~70%カットとなり、『ボーダーランズ3』と同じくらいの高速化。大幅に高速化されたとは言え、元々のロードが長いので15~30秒待ちは旧世代のロード待ち感覚ではあります。
アダプティブトリガーと触感フィードバックは程々。ポイントでちょっと入れてみたという感じ。
『ノーマンズスカイ』は2016年に発売されたゲームですが、The Game Awards 2020の「Best Ongoing Game」「Best Community Support」にノミネートされています。リリース当初は期待外れという声が多かったですけど、4年間で多数のアップデートを繰り返してAAA級と言えるようなゲームに成長しました。これも「売れた」から出来たことですね。発売前からSIEがかなり推していて期待値を煽り、その反動でガッカリの声が多かったけど、売れたからアップデートを続ける体力に余裕が生まれた。評価も持ち直し、「Best Ongoing Game」「Best Community Support」にふさわしいと思います。
そして今回、PS5版にアップグレードという大きな進化もありました。PS5版ゲームが少ない中、非常に魅力的なゲームの1本になっています。