北米Storeで5月31日にリリースされた『Hard Reset Redux』($19.99)。2011年9月13日にPCでリリースされていた『Hard Reset』の新世代版。
1人用のキャンペーンモードがメインとなるFPSです。
Chapterクリア式のオーソドックスなスタイル。プレイヤーの動きが速く、先日リリースされた『DOOM』に近い感じでもありますが、バトルエリアに区切られて戦うようなスタイルではなく、敵を倒しつつ進む感じ。
戦うだけじゃなくて、シークレットアイテムを探索するような要素もあります。このあたりも『DOOM』に似ている。
Chapterの合間にはコミック風の演出でストーリーが語られます。低価格ゲームの演出としては多いやり方ですね。
一番の魅力は銃撃戦です。このゲームにイメージしていた通りの銃撃戦が楽しい。通常の銃(□)、プラズマ銃(○)、カタナ(△)を使い分けるのも良い感じです。敵との相性によって使い分けますが、大胆にも武器切り替えにボタン3つを割り当てているので、クイックに切り替え可能。L1で武器ホイールを出して切り替える事も可能ですが、□○△の方が遥かに楽。この設定は素晴らしいと思いました。武器ホイールだけなら、頻繁に切り替えたくはならなかったと思います。
R1で滑るような回避行動がとれるので、R1で動きつつ銃乱射。カタナが有効な敵にはカタナ。単調じゃない戦闘が面白い。特にカタナは敵との相性がはっきり分かれる武器ですので、上手く使えると楽しいです。
銃撃の手応えが少し弱いと感じるところがあります。敵のリアクションか音で、もっとヒットしている手応えが表現できていれば気持ち良かったんじゃないかと思いました。敵の攻撃がわかりにくいところも少し気になり、なぜダメージを受けたのか納得できないようなところもあります。
序盤はロボットだけでしたのでグロさはないかと思いきや、途中から人間と融合したような敵が出現するようになり、不気味さやグロさもありました。
難易度Normalだと丁度良いバランスで『DOOM』よりは簡単。オリジナル版からバランス調整されているらしいですが、その効果もあってか良いバランスだと感じました。
普通に銃撃しても良いのですが、爆発物や電気ビリビリを利用することを重視したステージデザインになっています。そこかしこに爆発物などがあり、ダメージも大きい。このため、ただ撃つだけのゲームではなく、周りを見て爆発物を探して、それを利用するという戦略性もある。
撃ちまくり&爆発の連鎖で戦闘も派手になり、爽快感もある。
ただ、この爆発物や電気ビリビリは自分も大ダメージを受けるので、ライフが満タンであっても一瞬で瀕死になる可能性がある。敵の攻撃よりも危険な存在かという印象。初めてのステージだと、周囲の爆発物を気にして思いっきり動きにくいところではあります。
敵を倒すかアイテムを取得するとオレンジのメーターが溜まっていき、満タンになると強化ポイントが得られます。その強化ポイントを消費して、武器をアップグレードしたり、ライフをアップグレードする。RPG的な強化要素は魅力です。雑魚敵からも経験値が得られるので1回1回の戦闘の意味も大きくなります。
この強化によって新武器も入手できますので、戦闘にも変化が生まれる。
$19.99のFPSとして期待以上でした。PC版のメタスコアが74点(9件)ということで、オリジナル版とほぼ同じ。比較動画を見てみると、ビジュアル的には大きく変わっていない印象です。オリジナル版をプレイした人には物足りないかもしれません。でも、グラフィックが悪いわけではないです。
Steamのオリジナル版『Hard Reset』は日本語に対応していたようですが、『Hard Reset Redux』には日本語はありません。
撃ちまくれるFPSがやりたいと思って購入したので、満足な内容。爆発物とか電気ビリビリとか環境を利用する戦い方は少しクセがあるが楽しめています。好きなタイプのゲームでした。