『Trine 3: The Artifacts of Power』クリア&プラチナトロフィー獲得

北米版『Trine 3: The Artifacts of Power』をクリア&プラチナトロフィー獲得しました。クリアまで5~6時間程度で、プラチナトロフィー獲得まで6~8時間程度かと思います。

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日本語テキスト&日本語音声

かなり多言語に対応しており、テキストと音声を個別に選択可能。日本語テキスト&日本語音声も可能です。英語音声が好きなら日本語テキスト&英語音声にしたりもできる。

低価格の北米タイトルで日本語音声対応は珍しいので有難いですが、アマデウスの声が若い感じだったので違和感を覚えました。日本の声優は、賢プロダクションが担当しているようです。

ナレーター – 宮崎敦吉
アマデウス – 大隈健太
ゾヤ – 下田レイ
ポンティアス – 蜂須賀智隆
Trine – 西墻由香
サレク – 四宮豪

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3D化で奥行きが生まれたが……

過去シリーズと比べて劇的に変化したのが、3D化による奥行き。しかし、これが低評価の原因となっています。

まず、遠近感がわかり難い部分が多々あります。それによるオブジェクトの位置合わせの難しさや、足場からの転落がストレスになる。空中の敵やオブジェクトもわかり難い。遠近感のわかり難さとともに、操作性も悪くなったと感じる。

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ゲームのボリュームも少ないのですが、フル3D化によるコスト増が大きな原因のようです。開発者のKinnunen氏はTrine 2の3倍以上のコスト(540万ドル)がかかったうえに、企画当初のゲームスケールで開発するには1500万ドルほどの予算が必要だったと語っています。

Trine 3 studio addresses complaints that the game is ‘too short’ – PC Gamer

スキルの廃止

スキルも廃止され、成長要素がなくなりました。キャラクターが成長しないので、同じような作業の繰り返しになって単調さも感じます。とはいえ、ボリュームが無いのでダレるほどでもない。

ラストは酷い

物語のラストは未完成にもほどがあるというレベル。打ち切られた連載漫画のように突然終わります。ここまで突然終わるケースは珍しいので、ネタとしては笑えるレベル。でもTrineの物語が好きな人にとっては大きな失望を与えられたと思います。真面目な視点で見ると本当に酷い。予算の設定ミスが致命的だったのでしょう。

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Trineらしさは残っている

フル3D化による見難さとボリューム減はマイナス点ですが、美しさ、パズルの仕掛けの面白さ、3キャラの使い分けなど、Trineの魅力は健在です。ちゃんとTrineしているなという感じはある。

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できる事が少なくった印象ですが、物体と物体をロープ繋げるアクションは中々面白いものでした。

過去作のような完成度を期待するとガッカリしますが、これ単体で見るとフル3DのTrineという独自の魅力もある。「3」とは思わないで、スモールサイズのスピンオフ的な作品として見たほうが良いかもしれない。

8時間かからないくらいのプラチナトロフィー

トロフィー条件もシンプルで、全ステージのクリアとトライアングルという収集アイテムの全回収のみ。全ステージクリアまで6時間かからないくらいで、取り逃したトライアングルの回収も2時間かからないんじゃないかなという印象。

トライアングルの回収は親切で、チェックポイントごとに何個取り逃したかわかるようになっています。取り逃したチェックポイントからスタートして、回収したらマップに戻ってオートセーブという具合で回収していける。

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$21.99という価格は謎です。$19.99や$24.99が一般的なので、$21.99は中途半端。それにしても割高ですね。$14.99なら悪くないという印象。2Dのゲームとして評価の高かったTrine、思い切って3Dにして悪い部分が多く出てしまった感じです。2Dから3Dへの移行に苦しみながらもTrineらしさはあり、ゲーム的な退化を受け入れれば楽しめる。プラチナトロフィーが取りやすい事もあって、気持ち良く終えられました。

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