『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』でPS5の超高速ロードを見られた

PS5

YouTuberの兄者弟者さんが『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』のMISSION 13をロード画面込みでプレイしています。

PS5は超高速ロードが売りの1つですが、実際のところそれが伝わりやすい動画は今のところ多くなかったです。
そして今回ついに、ステージクリア式のゲームにおいて、ステージ開始前の読み込み時間がはっきり見られる動画がアップされました。

#2【待ちきれない】弟者,兄者,おついちのPlayStation5(PS5)先行体験会 4K撮影【2BRO.】
MISSION 02 – 不明

「MISSION START」を押して、「MISSION START」の文字が消えてから、右下に「×次へ」が表示されるまで4.60秒不明。※字幕の黒背景によって「×次へ」の表示の瞬間が隠れていて見えない。
#2【待ちきれない】弟者,兄者,おついちのPlayStation5(PS5)先行体験会 4K撮影【2BRO.】 – YouTube

MISSION 13 – 2.43秒

「MISSION START」を押して、「MISSION START」の文字が消えてから、右下に「×次へ」が表示されるまで2.43秒
#2【待ちきれない】弟者,兄者,おついちのPlayStation5(PS5)先行体験会 4K撮影【2BRO.】 – YouTube

MISSION 02のロード時間は字幕に隠れていて不明なので、今回の動画でロード時間が見られたのはMISSION 13だけになります。
現行機版では、PS4 Pro+SSDでMISSION 02のロードが12~15秒でした。PS4+HDDだと20秒以上かかるようですね。

MISSION 13の2.43秒なら、TIPSとプログレスバーを表示せずに暗転だけでやったほうがいいくらいですね。暗転3秒未満なら「ロード待ちなし」の体感だと思います。

M2.ドライブを搭載したPC版で、カットシーン前のロードのところでも5秒以上かかっていましたので、PS5版のゲームプレイ直前のロードが2秒なのは驚異的かと思います。今までのゲームの常識だと、ハイスペックPCは高価だけど高性能でしたが、ロード性能においては家庭用ゲーム機であるPS5が上回る可能性も高くなった。

もっと高速化する可能性がある

PS5のロードは、Oodle KrakenとOodle Textureでさらに高速化されると話題になっていました。Oodleはカタカナ読みだとウードル。

開発元のRADゲームツールズに所属している阿部剛寿氏が、Twitterで自らOodle KrakenとOodle Textureを紹介しています。


Oodle KrakenとOodle Textureによって圧縮率を大幅に高める事に成功し、それがRAMに展開する際の帯域幅の向上にも繋がるという話です。

これは未来の話ではなく既に活用されている技術で、PC版の『Warframe』は、Oodle Textureを活用した事により容量を15GBも減らす事に成功したとのこと。

PS5においては「ローンチ時点でこれを利用するタイトルは限られるが、将来的には大部分のタイトルが利用することになるだろう」とのこと。逆に言うと、ローンチ時点で既に利用されているタイトルがあるとも読めます。

ハードル上げ過ぎ

両陣営の超高速ロードに対するハードル上げが文字通りのMAX(0or100倍)で、PS5は「100倍」とも言っていましたし、Xbox部門のパートナーディレクターを務めるジェイソン・ロナルド氏も「ロード時間を実質的にゼロにする」といった発言をしています。

「ゼロ」「なし」「100倍」という言葉を意識すると、HDDで20秒程度のロードが超高速SSDで2.43秒になった事に大きな驚きは感じないかもしれません。

実際に『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』のロード周りが最適化されているかもOodle KrakenとOodle Textureが利用されているかも不明なので、まだ真価を発揮していない可能性もありますが。
どちらにしても3秒未満なら「ロード時間を実質的にゼロにする」も感じられるようにできるかと思います。

暗転や演出で「ロード待ちなし」にできそう

現実的には2~5秒程度のロード時間は当たり前にあるんじゃないかなと思いますが、でも5秒未満なら演出でごまかせる範囲でもあるんじゃないでしょうか。

『デモンズソウル』のロード待ちなしのプレイ動画は衝撃的でしたが、エリア切替ポイントにアクセスしてから霧が出てエリアが切り替わるまでに3秒程度はかかっている。上手に演出することで「ロード待ちなし」に感じさせている。

『デビル メイ クライ 5』は元々ロード待ちがあるという前提で作られたマルチタイトルで、TIPSとプログレスバーを表示している。これが「ロード待ち」を感じさせて、2.43秒という数字が次世代機のロードで謳われている「ゼロ」「なし」「100倍」という言葉とのギャップを生んでいる。
5秒以内なら上手く演出すれば、体感としての「ロード待ちなし」ができる範囲かと思う。

他のゲームでも2~5秒程度のロードがあり、それを暗転や演出でロード待ちを感じさせないゲームは多くなりそうだと期待もできる。

超高速ロードに関する話題の中で「ロード画面のTIPSが見られなくなるのは寂しい」という声もチラホラ見ましたが、今回の動画を見て、5秒以内でロードできるゲームは、TIPSやプログレスバーを表示させないほうが良いと思いましたし、「×次へ」の入力待ちもいらないんじゃないかと思いました。これらは強烈に「ロード待ち」を印象づける。
このゲームは20秒以上のロード待ちがある前提で作られているマルチタイトルだから仕方ないですけど、PS5やXbox Series Xで5秒未満のロードしかない前提のゲームであれば、『デモンズソウル』の霧の演出だったり、『ラチェット&クランク』のワープ演出だったり、そういう演出でロード待ちを感じさせないテクニックが求められるかと思う。逆に考えると『デモンズソウル』や『ラチェット&クランク』に3秒程度のTIPSとプログレスバーの表示があり、「×次へ」の入力待ちもあると、わずか2~3秒であっても「ロード待ち」を感じやすいはず。
ジェイソン・ロナルド氏が言う「ロード時間を実質的にゼロにする」も、こういう事なんじゃないでしょうかね。そもそも0秒なわけはないんですから。

次世代の超高速ロードにおいて、2~5秒程度ロードの繋ぎ方にも注目したい。それが体感として「ロード待ちなし」になる。
古い感覚では長いロード画面に何を表示させるかの工夫が求められましたが、新世代では短いロード時間を「ロード待ちなし」のように見せる工夫が求められそう。

追記:Xbox Series Xのロード時間

Xbox Series Xの実機を提供されているメディアであるStevivorの『DiRT 5』プレイ動画にロード画面が含まれていました。

DiRT 5 Xbox Series X optimisation: Image Quality vs Frame Rate priority | Stevivor

冒頭8秒からロード画面。
左が画質優先モードでロード画面の表示は17.55秒
右がフレームレート優先モードでロード画面の表示は17.01秒
Press Start Australiaがアップした別のコースでは15.51秒でした。
Xbox Series Xの最適化マーク付きのタイトルで、このロード時間となると、ロード速度に関してはPS5に大きなアドバンテージがあるかもしれない。

PS5もXbox Series Xもロード時間の目安を知るには、まだまだ情報が少ないですが、現時点ではPS5の超高速ロードが凄いという印象。

ちょっと気になったのは、『DiRT 5』のXbox Series Xでのプレビューが解禁されたのに、ほとんどメディアがロード時間に触れておらず、動画でもカットしてあること。次世代機の大きな注目ポイントなのに、このいじり方は疑問に思うところ。

現行機で45秒~1分のゲームを次世代機で見たい

『デビル メイ クライ 5』はPS4+HDDで20秒程度らしいですから、元々ロード時間はさほど長くない。現行機でロード時間が45秒~1分のゲームもありますから、そういうゲームでどんな結果になるか気になります。
ちなみにPS4で測定した中での最長は『ウィッチャー3』の大きくエリアをまたぐファストトラベルで約2分でした。『ウィッチャー3』はPS5版へのアップデートも発表されていますので、どれだけ高速になるか楽しみ。

読み込み規模の大きいゲームは、「ゼロ」「なし」「100倍」という言葉に踊らされ過ぎず、10秒程度のロード待ちはあるものだと思って構えておいたほうが良い気がします。

なんにせよ、ようやくわかりやすいロード時間が見られて良かったです。次世代の超高速ロードを体験したら旧世代には戻りたくないと思えそうなレベルの良い結果を見られました。

コメント

  1. 匿名 より:

    DMC5のロード比較動画なんですけど、両者で比較する場面が違いません?
    PCの方はミッション準備前のカットシーンのロード画面なのに弟者さんの動画はミッション準備からミッション開始までの部分なので比較になってないかと。

    • Hamasukei Hamasukei より:

      たしかにそうですね。
      カットシーン前のロードなのでPC版に有利な比較になっていました。
      比較になっていないので修正しました。

  2. お疲れ様です より:

    PS5でウィッチャー3のGOTYエディションをやりたいです!トロフィーも無印と別で取れるのでトロフィーをまた取りつつゲームも楽しめるというお得設定です!あとエイリアンアイソレーションも、北米版と日本版でトロフィー別ですので、PS5のために取っておいてます!

  3. 匿名 より:

    次世代機のロード時間の是非に関してとてもいい記事だと思いました
    自分も「ロードが存在しない」という謳い文句にちょっと踊らされてたのですが「ロードが存在しないということはない」んですよね
    ただPS5の読み込み能力が現時点での最高レベルではあると思われるし、「ロード時間を見せない」という所までは来ているのは本当なんだと思います
    ラチェットの高速でのステージの移動などもロードが無いというよりは厳密には2~3秒のロード自体は存在するという認識に捉え直せて良かったです

  4. sola より:

    MISSION 02に関しては、動画側で入れている字幕が黒背景なので、
    字幕が消えるまで、画面下部全体が黒背景に隠れてしまって、×ボタンが表示された瞬間が見えない状態になっています
    なので、実際には4.60秒はかかっていないのではないかと思われます
    正確には実機で確かめないと分からないですが、MISSION 02とMISSION 13で極端にロード時間が異なる構成には思えないので、おそらくMISSION 13と同程度のロード時間ではないかと

    • Hamasukei Hamasukei より:

      たしかにそうですね。該当部分を修正しました。
      字幕が消える直前に先に黒背景が消えるので、字幕と「×次へ」が重なって表示されていたので透けているように見えていましたが、黒背景が消えるより前に「×次へ」が表示されていた可能性が高いですね。

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