『仁王2』のDLC第2弾をプレイ中にPS5のユーザー体験(UX)が公開されていました。
超高速ロード
一番気になっていたところ、ホーム画面からのゲームの起動の早さ。動画の7:10あたりから『Destruction ALL Stars』を起動しています。
ただ、これは「ホーム画面」ではなく、『リビッツ! ビッグ・アドベンチャー』をプレイ中にPSボタンを押して開いている「コントロールセンター」です。
- 00.00 「Join」を押す
- 05.77 起動時の画像表示終了 – 起動完了
- 09.20 SIEのロゴ表示
- 10.64 タイトル画面と「PRESS × TO START」の表示
ゲームの起動が完了したのは、起動時の画像が消えて暗転したタイミングでしょうから5.77秒。
そこからの操作はスキップできるようなので、プレイヤーのボタンを押す早さ次第にもなる。今回はタイトル画面と「PRESS × TO START」が表示されたのは「Join」を押してから10.64秒後でした。
10.64秒が限界とは言えず、5.77秒の時点で暗転してから最速でスキップすれば、もう少し早いかもしれない。
さらに言うと、『リビッツ! ビッグ・アドベンチャー』をプレイ中に開いている「コントロールセンター」からの起動ですから、ホーム画面からよりも余分な処理(スリープの処理など)があって遅くなっている可能性もある。
比較対象として、GAME WatchがXbox Series Xの「ゲームを起動してから、スタートメニューが表示されるまで」を計測していました。
「Xbox Series X」プレビュー – GAME Watch
この中で唯一のXbox Series X|Sタイトルである『DiRT 5』が20.77秒であり、これが他にテストした後方互換タイトルも含めて最速だという。これと比較すると『Destruction ALL Stars』の10.64秒でも速いし、スキップのタイミングやホーム画面からの起動では、さらに数秒短縮できる可能性もある。
まだまだサンプルが少ないですが、とりあえず超高速ロードが凄そうだなと感じられている。
サスペンド&レジューム
今回の動画は『リビッツ! ビッグ・アドベンチャー』をプレイ中にスタンバイモード(レストモード)で止めていたところからの起動らしいです。PS4で言うサスペンド&レジュームですね。
- 0.00 ログイン
- 1.23~ ゲームの起動待ち画像
- 3.10 ゲームが起動
約3秒でレジュームでの起動が完了しています。
ゲームのレジュームだけじゃなくて、コントロールセンターのメニュー表示も同時に行っているんですけどね。
ちなみに私はPS4でもサスペンド&レジュームは使っていませんし、PS5でも使わない予定。ゲームを止める時はアプリケーションを終了しないと落ち着かないですし、オンライン接続も途切れる事が多い。なので、上記の『Destruction ALL Stars』のような0からの起動の速さが大事。
コントロールセンター
今回の動画で強くアピールされていたのが「コントロールセンター」。
ゲームをプレイ中にPSボタンを押すとコントロールセンターが開く。
「ホーム画面」と「コントロールセンター」を混同しないように注意しましょう。
これ↓がコントロールセンター。
ゲームを終了することなく、ゲーム中に必要なほぼ全ての機能にすぐアクセスできるという。オンラインのフレンドを探したり、ダウンロードの進捗を確認したり、コントローラーの管理や電源を切ることもできる。
紹介された全ての機能に言える事ですが、ただアクセスできるんじゃなくて非常にスムーズ。PS4のように「現在のアプリケーションを終了しますか?」という1クッションもない。
そして全体的な操作がサクサク行えているように見えているのも非常に重要。あちがちな失敗として、多機能になって重くなるというのがよくあります。そもそもPS4のホーム画面に不満があるわけではないので、機能の増加よりも快適性が大事。
アクティビティ
大きな「カード」が表示されていて、それがゲームやシステムと繋がっている。発売元からの情報を見るカード、撮影したスクリーンショットを確認するカード、マルチプレイに参加するカードなど。
アクティビティカードからはゲームの特定の箇所に直接ジャンプできる。取り逃した収集物をアクティビティカードからジャンプして回収する様子を見せています。
で、「カード」機能に追加してほしいと思うところがありました。
今回の動画の終盤にコントロールセンターではなくホーム画面の紹介があり、ホーム画面のゲームアイコンにカーソルを合わせて↓を押すとアクティビティカードが表示されていた。起動していないゲームでも、このアクティビティカードから直接開けたら素晴らしい。
ゲームは必ず終了してゼロから起動する派として、慢性的な問題と思っているのが起動時のメーカーロゴやタイトル画面演出の待ち時間。次世代機の超高速ロードが素晴らしくても、メーカーロゴの表示待ちがあったら台無しです。『天穂のサクナヒメ』はメーカーロゴを出さない快適さをアピールしていました。
ゲームを起動したらキン肉マン マッスルタッグマッチくらいの早さで遊びたかったので、メーカーロゴ出さなくてもいいですか?ってマーベラスさんにダメ元で聞いてみた所、まさかのご快諾を頂きまして、天穂のサクナヒメは起動してすぐ遊べます。#SAKUNA pic.twitter.com/z65cqzjpEF
— なる (@nal_ew) July 24, 2020
↑も素晴らしいですし、全てのゲームがこんな感じになれば最高です。これのさらに進化版としてホーム画面の「カード」からセーブデータの「続き」をダイレクトに読み込むか、ロードするデータ一覧の画面をダイレクトに読み込めるようになれば、超高速ロードと合わせて起動時の快適さが劇的に進化する。
現行機の起動時の煩わしい要素になっているメーカーロゴの表示や、毎回それをスキップする連打作業。これも次世代機で取り除いてくれれば嬉しい。ミドルウェアの表示の問題があるかもしれませんが、そもそもサスペンド&レジュームでも表示されませんので、そういう扱いになれば良いところ。
ゲームヘルプ
ゲームヘルプは、一部のPS5タイトルで利用できる公式ヒント。PS Plus加入者のみ利用できます。
今回は収集物の場所のヒントで、動画を再生して教えてくれる。YouTubeで攻略動画を見るのとは違い、ゲームをプレイしながらピクチャー・イン・ピクチャーモードで再生してくれるのは凄いところ。あとネタバレにも配慮してくれているとのこと。
シェアスクリーン
パーティー機能が拡張され、拡張要素の1つがシェアスクリーン。
パーティーに参加中のメンバーがシェアスクリーンを始めると、そのリアルタイムのプレイ動画をピクチャー・イン・ピクチャーモードで自分のゲーム画面にピン留めできる。
チャットするだけでなく、相手のプレイ状況まで動画でわかるようになった。
ホーム画面とPS Storeが統合
PS3やPS4では、PS Storeはアプリケーションを起動してアクセスしていました。PS5では切り離されておらず、ホーム画面の左端にカーソルを合わせるだけで、PS Storeにアクセスしているようです。
私はパーティー機能やマルチプレイ機能をあまり使わないので、その部分では「これは!」と思うようなところはありませんでした。
攻略に関係するアクティビティ機能やヒント機能も長期的に安定して使われるかは半信半疑ですけど、トロフィーを狙う時に収集物の回収が面倒になったりしますので、そこをサクッと行けたら嬉しい。
ホーム画面下からアクティビティを選択してダイレクト起動は期待しますし、できれば固定のアクティビティよりもセーブデータの「続き」を起動したい。
気になるところとして、ピクチャー・イン・ピクチャーモードが別の用途でも使えたら嬉しい。今回はフレンドのプレイ動画とPS Plus加入者向けのヒント動画だけでしたが、これ以外にも活用できたら使いたい機能になるかもしれない。
超高速ロードが速かったのと、PS Storeがホーム画面に統合されたのが個人的に良かったところ。「こういう機能がほしい」とも思っていませんので、とにかく快適な超高速ロードに期待しますし、今のところ大満足な結果を見られている。
PS5専用タイトルはほぼ安心していますが、11/19にPS4版『サイバーパンク2077』をプレイしたいので、PS5の後方互換機能でのロード時間が気になります。
あと今回紹介された機能を使いこなす事を考えると、ゲームはダウンロード版にする必要があるとも思いました。プレイ中のゲームとは別のゲームのマルチプレイに招待されても、クイックに切り替えられる。
PS5発売まで残り27日。毎日のように情報が出てきて刺激的です。
これだけは知りたいという情報として、SSDの拡張スロットに対応するSSD製品が未発表なので、それは知りたい。
コメント
リビッツで披露したアクティビティはプレイ中のステージを中断して別のステージに飛んでも中断した場所からステージを再開できるという認識でよろしいんですかね?
それなら取りこぼした要素の収集も捗りそうで大助かりなんですが
取りこぼしを取りに飛べそうですが、中断した場所からステージを再開できるかまではわからないですね。動画でもアクティビティからジャンプしてそのまま戻らずでしたから。
ソフト側の作り方次第でもあると思いますが、今回は回収しに飛んだのみでした。
起動時にメーカーのロゴが出ないのはPS4のキルゾーンが実現しましたがどこも追従しませんでしたね
超高速SSD時代になって、そのあたりの意識が変わると良いですね。ミドルウェアのロゴの見せ方もやり方を変えてほしいところ。
最近、キルゾーン シャドーフォールのレイトレ的技術を再確認する時に起動しましたが、スムーズで良かったです。