『エースコンバット7』の早期購入特典として『エースコンバット5(PS4®移植版)』が発表されました。久しぶりのPS2 Gamesになるのかと思います。
最初は『ファークライ3 クラシックエディション』のようなリマスター版かと思いましたが、河野一聡氏の、
プレゼントに驚いていただけましたでしょうか?
「エースコンバット5のリマスター版『は』難しいですねー。」
と配信ではおしゃべりさせていただきました。
「エースコンバット5のオリジナル移植版」はできてしまったのです。
喜んでいただけると嬉しいです!
— 河野一聡 (@kazutoki) 2018年9月19日
というツイートから、独自のリマスター版ではなく「PS2 Games」のシリーズかと思われます。
PS2 Gamesとは
基本的にはPS2のゲームをエミュレーターで動かすもの。ですので、ゲーム内容はPS2のままで、エミュレーター/PS4の機能として、
- 1080pにアップレンダリング
- フレームレートの向上
- ロード時間の短縮
- トロフィー対応
- SHARE対応
- リモートプレイ対応
- セカンドスクリーンで説明書が読める
各社が独自でやっているリマスター版ではないと言え、このシリーズは1080pにアップレンダリングされていますし、PS2当時のコンポジットケーブルやS端子ケーブルよりも現在は遥かにシャープな映像。映像面の強化は一目瞭然。
このシリーズは北米版を多くプレイしていますが、感覚的には「HDリマスター版」として受け入れられるシャープなグラフィックになっています。スクリーンショットは『SIREN』。今さっき起動してみましたが、PS2のソフトをここまでキレイに動かせるのは驚き。
多くのリマスター版と違うポイントは、16:9のオプションがないことです。両サイドは黒帯になります。PS2でもソフト自体が16:9のオプションに対応しているものはあり、どうやら『エースコンバット5』もPS2版からワイドTV対応のようです。当時はワイドTVを持っていなかったユーザーが、今こそこの機能を使えるかもしれない。
Digital Foundryのフレームレート調査では、PS2版が22fpsのところでも、PS4版では60fpsを維持していました。
スマホなどを使ったセカンドスクリーンが説明書になる機能。この機能、気付かない人は気付かないままだと思います。PS4の全ゲームが標準対応してほしいくらいですけどね。
各社が独自にやるリマスター版のように手は加えられていませんが、オリジナルに近い状態で楽しめるのは魅力でもある。部分的に手直ししたリマスター版にありがちな、グラフィックの良いところと悪いところの差が大きいという状態にもなりにくく、バランスは良いと思う。
ソフト自体はPS2版そのままですので、『スターオーション3』のタイトル画面にはPlayStation BB Unit向けの「インストール」の項目が残ったままだったりする。
基本操作は、SELECTボタンがタッチパッド左側、STARTボタンがタッチパッド右側。デュアルショック4のSHAREボタンは他のPS4タイトルと同じように使います。OPTIONSボタンは未使用となっている。
カテゴリーが「PS2 on PS4」から「PS2 Games」になった
けっこう前の話ですが、北米PS Storeでのカテゴリーが「PS2 on PS4」から「PS2 Games」になりました。「Classics(ゲームアーカイブス)」とは別シリーズなので、わかりやすくキャッチーな名前が必要なんじゃないかと前々から思っていましたが、もう「PS2 Games」として定着させる印象。PS Storeでの名称が変わった時に、おそらくPS4以降のハードでも続いていくことを見越して「PS2 on PS4」ではなく「PS2 Games」になったんじゃないかと思いました。
私は過去記事で、このシリーズの呼び方に関して「『PS2 on PS4』と書いていますが、これは北米Storeでカテゴリー分けされていた時の表記。『PS2 Games』という表記もありますが、この場合PS2のゲームそのものの複数形にもなってしまうので、PS4向けのサービスだということが伝わりにくいかと思い『PS2 on PS4』を使っています」と書いていましたが、もうPS4向けのサービスだけを意識するのではなく、次のハードまで引き継ぐ可能性を考慮した名称になったということですね。とすれば「PS2 Games」はわかりやすい。PS5が発表された時には「PS2 Gamesに対応しているのか?」というところもチェックするポイント。
「Classics(ゲームアーカイブス)」とは別シリーズなのですが、北米PSブログなどでは、古いゲームをひとくくりにして「PS Classics」と書かれていたりするので、どちらなのかわかりにくかったりする時はあります。Storeでは、「PS2 Games」と「Classics(ゲームアーカイブス)」は別カテゴリーとして分けられていますのでわかりやすいです。
「PS2 Games」はPS4でプレイ可能で、1080pのアップレンダリングやSHARE機能に対応しているもの。
「PS2 Classic」や「PS one Classic」ら「Classics」は日本でいう「ゲームアーカイブス」と同じ仕様であり、北米でもPS4には対応していません。
PS Storeは販売ページなのでしっかり区別されていますが、それ以外では「Classic」という言葉は古いゲーム全般に対して普通に使われるので混同しやすい。さらに12月3日に『PlayStation Classic』の発売も決まりました。
日本展開は少ない
この「PS2 Games」ですが、日本でのリリースは少ないです。
トロフィーは北米版も全タイトル日本語対応。これはおそらく、このシリーズでトロフィー設定をする時に、日本語を含む特定の言語は標準で設定されることになっているんじゃないかと思います。
日本
2017.03.31 スターオーシャン3 Till the End of Time ディレクターズカット 3,024円
2017.09.14 ジャック×ダクスター 旧世界の遺産 972円
2017.12.06 ジャック×ダクスター2 972円
2017.12.21 Jak 3 (英語版) 1,620円
2018.03.15 Jak X: Combat Racing (英語版) 1,620円
北米
2015.12.05 Dark Cloud $14.99
2015.12.05 Grand Theft Auto III $14.99
2015.12.05 Grand Theft Auto: Vice City $14.99
2015.12.05 Grand Theft Auto: San Andreas $14.99
2015.12.05 Rogue Galaxy $14.99
2015.12.05 The Mark of Kri $14.99
2015.12.05 Twisted Metal: Black $9.99
2015.12.05 War of the Monsters $9.99
2015.12.15 PaRappa the Rapper $9.99
2015.12.22 Fantavision $9.99
2016.01.12 Arc the Lad: Twilight of the Spirits $14.99
2016.01.15 Star Wars Jedi Starfighter $9.99
2016.01.15 Star Wars Racer Revenge $9.99
2016.01.15 Star Wars Bounty Hunter $9.99
2016.01.19 Dark Cloud 2 $14.99
2016.02.24 Puzzle Quest: Challenge of the Warlords $9.99
2016.03.08 Rise of the Kasai $14.99
2016.03.22 OKAGE: Shadow King (ボクと魔王) $9.99
2016.03.22 Manhunt $14.99
2016.03.22 Bully $14.99
2016.04.22 Max Payne $14.99
2016.05.03 THE KING OF FIGHTERS 2000 $9.99
2016.05.17 Wild Arms 3 $14.99
2016.05.17 Kinetica $9.99
2016.05.31 Primal (SAINTS 聖なる魔物) $9.99
2016.06.07 Psychonauts $9.99
2016.06.14 SIREN (サイレン) $9.99
2016.07.05 The Warriors $14.99
2016.07.05 METAL SLUG ANTHOLOGT $19.99
2016.08.02 Ape Escape 2 (サルゲッチュ2) $9.99
2016.08.09 INDIGO PROPHECY $14.99
2016.09.13 Hot Shots Tennis (みんなのテニス) $9.99
2016.10.11 Red Dead Revolver $14.99
2016.10.18 Destroy All Humans! $19.99
2016.11.22 SAMURAI SHODOWN VI $14.99
2016.11.29 Destroy All Humans! 2 $19.99
2016.12.06 Red Faction $14.99
2016.12.20 FU’UN SUPER COMBO $14.99
2017.02.24 ADK DAMASHII $14.99
2017.03.27 FATAL FURY™ BATTLE ARCHIVES VOL.2 $14.99
2017.03.28 Harvest Moon®: A Wonderful Life Special Edition $14.99
2017.05.23 Star Ocean® Till The End Of Time™ $20.99
2017.05.23 Eternal Ring $14.99
2017.08.22 Jak and Daxter: The Precursor Legacy™ $14.99
2017.08.29 Red Faction II $14.99
2017.08.30 ART OF FIGHTING ANTHOLOGY $14.99
2017.11.28 Jak X: Combat Racing $14.99
2017.11.28 Jak II $14.99
2017.11.28 Jak 3 $14.99
2018.03.20 THE KING OF FIGHTERS™ ’98 ULTIMATE MATCH $14.99
2018.06.26 THE KING OF FIGHTERS™ COLLECTION: THE OROCHI SAGA $14.99
北米でも年々リリースが減っており、2018年は今のところ2本のみ。そんな中で『エースコンバット5』のリリースは再びこのシリーズに注目するきっかけとなりました。独自の移植版の可能性もありますけど、それだったらリマスター版として開発するかと思いますので、PS2 Gamesの可能性が高いんじゃないかと。とはいえ詳細は発表されていませんので、実際はどうなのか現時点では不明です。
これをきっかけに他のエースコンバットやナムコの他作品がPS2 Gamesに対応してくれたら盛り上がりそうです。もしくは他社も予約特典や早期特典として導入するとか。いずれは単品販売の可能性もあるでしょうし、利益にも繋げやすそう。
ちなみに『5』は2~5の中で支持率が頭ひとつ抜けて1位でした。おそらく、この河野氏が行った投票が、今回の移植版が『5』になった要因の1つでしょう。ユーザーの声を聞いて、それを反映した感があります。
もしも、大人の事情も解決して、皆様にリメイクを提供となったとして、僕が7800円の根付したとして、それでも予約開始日に絶対にキャンセルせずに買っていただける人!
— 河野一聡 (@kazutoki) April 12, 2016
コメント
移植版ですが、PS2 Gamesにカテゴライズされるものではなかった印象です。
最初にPS2のロゴが出ませんでしたので。