以前から2018年は価格改定の年だと思っていましたが、その日を具体的に予想しました。
2018年に価格改定があると思った理由
2018年を価格改定の年だと思っていたのは、まず小型化&価格改定のタイミングがPS3とまったく同じであり、その次のPS3の価格改定が1年11ヶ月15日後、約2年後だったから。PS4も同じなら2018年の8月30日(木)となる。このPS3の時と1日もズレない「8月30日(木)」という日付、すでにピンときた人もいるかもしれない。この話は後半で。
そしてPS3&PS4の価格改定は、約1年or約2年の周期しかない。PS4単体で見ても、最初の$399→$349まで約2年、$349→$299まで約1年であり、2年以上も価格を維持することがなかった。いままでの周期なら2018年がリミット。
年 | PS3 | PS4 |
---|---|---|
2006年/2013年 |
11月11日 20GBモデル 42,839円 |
11月15日(北米) $399 |
2007年/2014年 |
– 【価格改定】 |
02月22日 CUH-1000(500GB) 39,980円 – |
2008年/2015年 |
– |
06月24日 CUH-1200(500GB) 39,980円 【価格改定】 |
2009年/2016年 |
【小型化&価格改定】 |
【小型化&価格改定】 |
2010年/2017年 | – | – |
2011年/2018年 |
07月08日 CECH-3000A(160GB) 28,552円 【価格改定】 |
– – |
こうやって改めて見ても、やっぱり今年は価格改定の年に思える。
今年の4月上旬に『Marvel’s Spider-Man(スパイダーマン)』が9月7日(金)リリースと発表されましたが、このあたりで価格改定はありそうなところ。
価格改定がない可能性も出てきた
こんなにも自信満々で予想していた2018年の価格改定ですが、その自信が薄れた2つの要因があります。
ハード販売台数と営業利益の見込み
まずソニーの決算発表。2018年度の見込みが、PS4販売台数1,600万台(前年1,900万台)、営業利益1,900億円(前年1,775億円)。本体価格を$50も下げて、この販売台数と営業利益の見込みは合わないかなと思った。
PS Plusやソフトの売上で伸ばし、$50下がっただけでは天井が近くなっているハード販売台数は伸びにくいと見れば、無理な見込みでもないですが。
シェア
EAの最高財務責任者であるBlake Jorgensenは、2017年末時点でPS4とXboxOneの全世界推定販売台数は1億300万台と語りました。
PlayStation Sales Double Xbox One’s in 2018 – Variety
SIEは2017年12月31日時点での累計実売台数を7,360万台と発表していますので、差し引きするとXboxOneは2,940万台となる。
PS4® 2017年の年末商戦期に実売590万台を達成 | PlayStation.Blog
任天堂は平成30年3月期 第3四半期 決算短信を公開した時に、Switchは2017年末時点で1486万台だったとしています。
つまり2017年末時点で、
- PS4 – 7,360万台
- XboxOne – 2,940万台
- Switch – 1,486万台
XboxOneの台数はEAの調査に基づくものなので、誤差が大きいかもしれない。なんにせよ、PS4が大きなシェアをもっている。
2018年1月~3月の北米ハード推定実売数(NPD)は、
- PS4 – 962,000台
- Switch – 866,000台
- XboxOne – 848,000台
2018年1月1~5月6日の日本ハード推定実売数(メディアクリエイト)は、
- Switch – 886,516台
- PS4 – 828,667台
- XboxOne – 6,357台
日本のPS4は2月中旬から4月中旬まで品薄であったにも関わらず、Switchとの差は少ない。北米ではどんぐりの背比べ状態ですが、3ヶ月でPS4が10万台リードしており、ResetEraの予想では4月もPS4がトップになると見られている。通常なら大きな波がない4月にPS4は『ゴッド・オブ・ウォー』があり、同梱版もあったので頭一つ出るかと思う。
現状、大きな差をつけてシェア1位でありながら、差を詰められてもいない状態で、値下げする必要性が弱くなっている。追う側だったPS3と追われる側のPS4、価格改定のカードを切るタイミングをPS3に合わせる理由もないので、今回は少し粘りそうな気がします。いつかはカードを切るでしょうけど、今までの周期からは外れるのかなと思うところも出てくる。
それでも2018年に価格改定
少し自信が揺らいでいますが、それでもまだ2018年に価格改定があると予想します。
PS3&PS4の過去5回の価格改定は8月18日~11月11日の間に行われている。そしてPS4の次の価格改定は8月30日(木)だと思いました。価格は24,980円(税抜)。
8月30日(木) ウイニングイレブン 2019
8月30日(木)、この日はPS3の2回目→3回目の価格改定と1日もズレずにまったく同じ間隔の日ですが、この日『ウイニングイレブン 2019』がリリースされます。
過去のウイニングイレブンのリリース日とPS4の価格改定日を見比べると、
- 2014年11月13日 ワールドサッカー ウイニングイレブン 2015 ※北米11/11
- 2015年10月1日 ウイニングイレブン 2016 ※北米9/15
2015年10月1日 PS4の本体価格が39,980円→34,980円 - 2016年9月15日 ウイニングイレブン 2017 ※北米9/13
2016年9月15日 PS4の本体価格が34,980円→29,980円 - 2017年9月14日 ウイニングイレブン 2018 ※北米9/13
- 2018年8月30日 ウイニングイレブン 2019 ※北米8/28
2018年8月30日 PS3の3回目の価格改定と同じ間隔の日(前回から1年11ヶ月15日後)
ウイニングイレブンのリリース日とPS4の価格改定日&予想日がピッタリ同じ。
『ウイニングイレブン 2016』の10月1日は、この年だけ北米から半月も遅れている。これ以外は同じ週にリリース。意図的にPS4の価格改定日に合わせたようにも思いますが、2015年9月2日(水)の『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』から距離を置いた結果、偶然にもPS4の価格改定日に当たった可能性の方が高いか。それが日本だけ、というのは気になりますけどね。
『ウイニングイレブン 2017』の9月15日は、いつも通りのウイイレの発売日(9月中旬)に、たまたまPS4の価格改定日が当たっただけという感じ。
そして『ウイニングイレブン 2018』は早すぎると思うような8月30日(木)。もちろん『FIFA』シリーズから距離をとりたいという意図は普通に考えられる。同時期ならFIFA待ちする人も、FIFAまでの待ち期間が長いならウイイレに手を出しやすい。
もともと9月中旬をリリース日と考えていたシリーズのようなので、8~11月に行われてきたPS3&PS4の価格改定の日と偶然一致する可能性も低くない。それでも「ん?」と思った『ウイニングイレブン 2019』の発売日と、たった2回とはいえ過去の一致、そしてPS3の間隔で考えると3回目の一致、偶然が重なってきたとしても8月30日(木)に何かありそうな気がしてしまう。
9月7日(金) Marvel’s Spider-Man(スパイダーマン)
8月30日(木)から1週間後の9月6日(木)も可能性は高い。9月7日(金)に『Marvel’s Spider-Man(スパイダーマン)』がリリースされますからね。ファーストであるSIEがPS4の価格改定日と自社の有力ソフトを合わせることを考えそうなものですが、過去2回の価格改定は、それをやっていない。過去には価格改定の1週後に『アンチャーテッド コレクション』(2015年10月7日)、『Destiny コンプリートコレクション』(2016年9月20日)をリリースしていた。
スパイダーマンは超人気キャラクターなので、コレクターに対しても影響力がありそうですが、現時点で本体同梱版は発表されていないと思います。もし同梱版が発表されて(もしくは発表済だったり)、今の価格と同等ならば価格改定の可能性がほぼなくなる。価格は同等でもフィギュアやDLCのオマケがあれば、逆に可能性は高まりますが。
SIEが1週待つことと、オカルト的な『ウイニングイレブン』の価格改定日一致現象が気になるので、本命を8月30日(木)にして対抗は9月6日(木)。9月8日までに価格改定がなければ、2018年内の価格改定は無し。特別なセールなどでしのぐと思う。
昨年爆売れしたので今年も11月中旬くらいから北米で$199級のセールをするでしょうから、10月や11月に$249の価格改定ではなくて、少し早めの8月下旬か9月上旬の価格改定になるとも考える。
『レッド・デッド・リデンプション 2』は10月26日にリリースで、PS4とXboxOneのみ。これの奪い合いもあって、その前に価格改定、そして新価格での同梱版も出したいはず。
PS3の時の失敗
なんにせよ、人気ソフトに合わせないと滑る。PS3の2011年8月18日(木)の時は滑り気味で、価格改定をした週に29,666台。そもそも8月中旬はゲームが盛り上がりにくい時期。8月下旬から活気が戻ってくる。2011年の時は9月8日(木)に『テイルズ オブ エクシリア』がリリースされてPS3が64,786台も販売されました。となると今回も市場の活気が戻る8月30日(木)か9月6日(木)あたりが狙い目。
シンプルな予想
実際のところたいした根拠はなく、
- 過去の価格改定の周期から今回は2018年がリミット
- 過去の価格改定は8月18日~11月11日の間に行われている
- 今のところその期間で目立つソフトが『ウイニングイレブン 2019』(8/30)と『Marvel’s Spider-Man(スパイダーマン)』(9/7)と『レッド・デッド・リデンプション 2』(10/26)
というだけ。で、たまたま『ウイニングイレブン』が価格改定日と合っていた。
インパクトを考えたら$249への価格改定は弱いですが、ここまでPS4の運営は堅実に思うので、派手な動きはない気がします。$249への価格改定すら、あやしくなってきておるほど。それをしなくても順調に売れていて、営業利益も大きい現状。ライバル社が、かなり強めの刺激を与えない限り、大胆な動きをする必要もない。$299のまま売れるゲームハードのほうが、どちらかと言えば理想的だと思う。
個人的にはPS4 Proを持っているし、PS4 Slimも入手予定で、価格改定されようが関係ないですが、SIEがどのような手を打ってくるかは注目しています。
コメント
>>garbagememoさん
初代PSの時から段階的に値下げするのが当たり前になっている事と、今のPS4の生産コストがどうなのかというところで、ちょっと展開が予想しにくいですね。
DL版とディスク版の事や、携帯ゲーム機の事などもそうですが、今まで当たり前だったような事がいろいろ変わってくるタイミングなのかもしれません。
値下げの有り無しは政策的なものもありますしね。
今までは半導体プロセスのシュリンクがありましたが、今回は現行の14nmから下がってないのでハードの目立ったコスト減って無いですが、量産効果で部品代が下がるとかHDからSSDに変えるとかで原価が下がりそうな気もしますし。
>>nanaさん
2018年度の見込みを考えると、価格改定の可能性は大幅に減った感じですね。
過去のデータといってもポイントとしては5回しかないので、今回はパターンが変わるかもしれない。
半導体の高値続き、今年度のPS4販売計画が1600万台と低めなのが気になりますね