2017年3月21日からPCでサービス開始となった『PlayStation™Now for PC』。現在はPS4タイトルはありませんが、今後はPS4タイトルにも対応する予定とのこと。
導入
まず推奨スペックのPCとネット環境が必要。
・Windows 7 SP1、8.1 または10
・300MB以上の空き容量
・2GB以上のRAM
・プロセッサー:3.5 GHz Intel Core i3 または3.8 GHz AMD A10以上
・サウンドカード、USBポート
・5Mbps以上のインターネット接続
クラウドサービスですのでPCのパワーでゲームを動かすわけではありません。ゆえに推奨スペックは非常に低い。
「PlayStation™Now for PC アプリ」をダウンロード→インストールします。
セットアップウィザードからそのまま起動。生年月日と国籍の入力画面になりますが、PSNアカウントを持っていれば入力不要。画面右上の「サインイン」からログイン。
ログインすると「7日間無料で体験できます!」という告知がありましたので、「まずはお試し」をクリック。契約前に接続品質をチェックしてくれました。「十分な接続品質です」とのことで一安心。
定額制サービスの7日無料利用権を0円で購入。しかし、自動更新がONになっているため、手動でOFFにしないと1ヶ月毎に2,500円が引き落とされる。
インストールから5分もかからずゲーム選択画面まで来られる。
コントローラーですが、私はデュアルショック4とDUALSHOCK 4 USBワイヤレスアダプターの組み合わせで使っています。このDUALSHOCK 4 USBワイヤレスアダプターは、下記の用途で使っています。
- PCでPS4ゲームをリモートプレイ
- PCでPlayStation Nowをプレイ
- Steamでデュアルショック4をワイヤレス使用
デュアルショック4をPCで認識していても即動作するわけではなく、ウインドウ右上のモニター&コントローラーのアイコンをクリックすることで動作するようになります。このアイコンのクリックで「コントローラーモード」と「マウスモード」の切り替えができる。
ソフトが多くて悩みます。7日間とはいえ、無料でこれだけのゲームを遊ばせてくれるのは嬉しい。
プレイした感想
ゲームプレイの感覚はPS4版のPS Nowと同じです。
ボタン入力から一瞬遅れて反応するという遅延をはっきり感じます。仕様上、実機よりも遅延があるのは仕方なし。
前回とまったく同じ感想になりますが、FPS・TPSのエイミングがかなり難しくなる。それ以外の操作は多少の遅延を感じても慣れでどうにかなるレベルですし、カジュアルに遊ぶ分には問題ないかと思う。
アクション要素がないゲームも多くありますので、遅延に不便を感じないゲームだけを遊んでもタイトル数は十分。
画質は特に問題を感じません。クラウドだから露骨に悪いというところはまったくない。通信状況が悪くなると画面右にアイコンが表示されます。この状態だとブロックノイズが出たり画質が粗くなる。これは個々の通信環境・状況によるかと思いますので、それこそ7日間の無料プレイで確認するポイントになるでしょう。
PS4版のPS Nowと違うところはスクリーンショットが撮りやすいところ。PS4版のPS NowはSHAREに対応していませんのでキャプチャ機器の導入が必要ですが、PC版のNowはPCなのでスクリーンショットが簡単。
魅力は弱いけど今後の展開は期待
インストールからプレイまで短時間でスムーズに行えました。個々の動作テストに関しても7日間無料体験ができるので問題ないかと思います。7日間無料で多数のゲームが遊び放題なのは嬉しい。
現状、このPS Nowに魅力があるかと言えば、あまりないかと思う。すでに出ている結果としても、ブラビア、ソニー製ブルーレイディスクプレーヤー、Vitaでのサービス終了が2017年8月15日に決定しています。サービス開始から2年持たずに終了というのは早い。Twitterらの反応を見てもPS Nowの話題は少ないです。私はPS3を持っているので魅力を感じにくいところはありましたが、ブラビア、ソニー製ブルーレイディスクプレーヤーでの展開が終了するあたり、ハードを持っていない人への売り込みも手応えがなかったのかと思います。
ゲームソフトと各種月額サービスが溢れている現代において、旧作ゲームの月額・レンタルサービスを選んでもらうのは難しいと思います。「レンタル216円から」「月額2,500円で〇〇〇本」というだけでは求心力に欠けます。
PS4タイトルの提供を始めるところには期待が持てます。PS4本体を今すぐ買うのは無理だけど、持っているPCでプレイできるならやってみたいゲームがあるという人はいるでしょう。
すでにPS4を持っている人はレンタルで4時間体験して製品版購入に繋げるというパターンもあるかもしれない。月額制ならいろいろ遊べるという利点もありますが、PS Plusのフリープレイやセールのタイトルも多々ありますので、何でもいいから月額制でという需要は少ないかと思う。
なんにせよ、中途半端な展開ではサービス競争に勝てないとは思います。
未来に繋がるサービスではあるけど、技術的にもサービス提供の仕方に関しても、まだまだ試行錯誤の段階ですかね。個人的には現時点で魅力を感じていませんが、だからダメってことはまったくないです。忘れかけていたPS Nowでしたが、PC対応とPS4タイトルも展開予定というニュースはエキサイティングでした。PS3の経験がPS4に生かされたように、PS Nowも今後の展開と成長には大きな期待があります。次世代PSの展開において重要な存在になっているかもしれません。まずはPS4タイトルがどんな展開になるか、注目しています。
コメント
先週はPS3出荷完了のニュースもありましたし、SIE的にはそろそろCellを使ったサービスを切り捨ててPS4関連のサービスに集約したいんじゃないかと思ってます。