『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』をクリアしました。
最終章の途中までは面白かった
最終章の途中までは非常に面白いストーリー展開でした。キャラクターの魅力はあるし、学級裁判では予想できない展開で驚かされっぱなし。良質の海外ドラマのように次の展開が気になってやめられない魅力がありました。脚本が驚きを狙いすぎて説得力がないキャラの行動もありますが、細かいツッコミどころは気にせず素直に楽しんでいました。
しかし、最終章の途中から急激に冷え込みました。それなりに驚きがあるオチなのかもしれませんが、ネタとしては斬新ではなく似たような展開の作品もあります。いくつかの作品名を出せば「そういう感じなのね」と、すぐに理解できるんじゃないかと思います。好みが分かれるオチかと思いますが、私はプレイして冷めきってしまいました。24時間くらいプレイして90点前後の熱いテンションで来ていたのが、最後の2時間で0点を突き破ってマイナスに落ちるくらいの最強寒波という感じ。オチを見せた時点までは悪くないですが、そこから結末への持って行き方に熱さや説得力が欠けて冷めていきました。このタイプのオチが必ずしもダメというわけではないですが、扱い方が難しいと思います。
この逆方向のパワーは面白い体験でもありました。キーワードの1つである「絶望」を見事に表現しているのかもしれない。ゲームプレイの9割以上が大満足でありながら、シリーズ続編が出ても購入したいと思えないというくらいになるのは摩訶不思議。無難な終わらせ方をしないというところは魅力でもある。
やや間延びした印象もある
クリアまで26時間くらいでした。1つの章あたり4時間ほどですが、中身が詰まっているというよりは、やや引き延ばしてプレイ時間が増えている印象。学級裁判では「そのやりとりいる?」というレベルのやりとりもありますし、音ゲーやドライブゲームの要素は、推理としては答えがわかっているのに数分の作業を強いられる。ダレてしまうところではありましたが、ストーリー展開に魅力があったので続けて遊べました。
新システムの中では「議論スクラム」がカッコ良くて、演出として好きでした。2チームに分かれて、相手チームの発言に対して1人ずつ言い返す。共闘感が決まっていた。
移動は快適で、ファストトラベルも便利でした。PS4&大画面でプレイしやすかったのも良いです。新システムは良いものあり、ちょっとゲームの魅力からズレたように感じるものもありという感じでしたが、そこまで足を引っ張るようなシステムはなかったです。システム面では大きな不満はありません。
オチも含めて印象的なゲームでした
熱中できたゲームで非常に面白かったのですが、オチからの冷めっぷりも凄かった。平坦ではなく、マイナスの領域にまで落ちるパワーがあったのは逆に面白い体験。ただ、私はダンガンロンパシリーズのコアなファンではないので、オチも含めて印象的でしたし、トータルで見れば満足度の高いゲームでした。
こういうゲームは中々ないので体験する価値ありだと思うのですが、本当にダンガンロンパシリーズのファンなら、受け入れられない結末という人も多いかと思う。逆に好きな人もいるでしょうし、シロかクロか、はっきりしやすいオチ。
クリアした人のレビューは最大のポイントがオチになるかと思います。賛否両論と言えますが、強い感情を持った「否」が多くなると予想できる。これからクリアする人が増えていくにつれ、例えばAmazonなどの投稿型レビューの点数は下がるんじゃないかと思う。オチだけのゲームじゃないのですので、そういった点数を見るとせっかくの魅力が伝わらないかとも思います。トータルで評価するメディアレビューは安定し、重要な1点で大きく減点しやすいユーザーレビューは低くなる感じですかね。
個性的なゲームですし、ストーリーにここまで入れ込んじゃうゲームは多くない。
ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期 – PS4
- 出版社/メーカー: スパイク・チュンソフト
- 発売日: 2017/01/12
- メディア: Video Game
- この商品を含むブログ (2件) を見る
コメント
マーケティング段階から偽情報を流したりしてて、面白い事やってたように思います。
後になってから考えれば、6章も何処まで本当か分かりませんし、プレイヤーによって解釈は別れそうです。
因みに好きなキャラはユメノとシングウジくんです
学級裁判では僕だけかもしれませんが、プレイヤーにしか分からないミスリードがあるように感じました。
評価にはつながらないかもしれませんが、狙ってやってるなら凄いと思いましたね
初代はサイコポップ。2がサイコトロピカル。V3がサイコクールっというデザインだと開発が言ってますね。
そういう意味ではクールですよ。絶望ですし、滅茶苦茶ですし
というかダンロン2の四章を作った製作も百も承知だと思います。
例の四章並みの仕込み具合はV3の一章と六章。それも含めて、展開も話も吹っ飛んでて、退屈しなかったので僕は満足です。
六章はそういうものだと考えてます
学級裁判の新要素。
議論スクラムはすごくマッチしていた要素だった。違う形でまた実装して欲しい
パニック議論は体験版から予感してたことが当たってしまった。発想はいいがもったいないっと感じた要素。
別に使う場面を限らずに、3コマ中一個は発言無しでもいいからもっと無駄使いしてほしい要素だった。
もっと言えば通常の議論とハイブリッドな要素として煮詰めてほしいと感じました。
嘘玉。言霊吸収を廃止したのは残念でしたが、嘘をついてる感覚はすごく楽しかった。ただ偽証でしか進まないパートだけ露骨にヒントをだすのは中々難しい調整かなぁっと
んで、ドライブと理論武装は元からあったものを形に変えただけなので、別にどうでもよかったけど
新要素という言葉のせいで勘違いされると思います。
というか、ドライブに至っては2のとやること同じですからね…
ただドライブは2並みに難易度をあげるべきだと思いますね。簡単すぎるのも誤解を生むと思いますが?
これからプレイする人は開発ブログ以外覗かないほうがいいとおもいますね。
もちろんここも
僕は前情報に6章が賛否両論ってのを聞いただけなので、まっさらな気持ちでやれました
全体の雰囲気は学園内というのもありますが、ダンロン1と似ていました。
ただシリーズ一番でロケーションがすごくよかったです。
室内の探索、中庭の探索、捜査中のカメラアングルとハリボテなのに言葉にしがたい存在感がある生徒達…
6章をそういう一環だと考えれば、全てダンロンらしくって満足でした
やり込み要素に手を出したばっかで本編だけの評価はこんな感じです。
自分はまだクリアしてないのですが、やはり所々のパートが長い。
アクションアドベンチャーとかは個人的に15時間くらいで終わるくらいがちょうどいいので;
これは2あたりから感じていたことではありますが、今作はさらにパートパートが長くなってて少しダレてます;
オチの部分だけ冷めていってしまいましたが、面白かったのは間違いないです。それこそAmazon方式の採点なら★4をつけると思います。
物語が平坦ではなかったので、もろもろ踏まえて非常に語りたいゲームですね。Twitterでの反応を見るのも面白いです。
穏健派のはますけ氏にここまで言わしめるとはなかなかですね。このシリーズそれほど思い入れはありませんが、そういう意味で楽しみではあるかも。
セールスはまずまずのようで、この購入者層がどう思っているのかとか考えるのは面白そうです。