2005年5月17日、SCEが開催したプレスカンファレンスで発表された『仁王』。そして本日2016年4月26日、ついに『仁王』のα体験版が配信されました。
ダークソウルに影響を受けた2Dアクションの『Salt and Sanctuary』が“ソウルライク”と言われていましたが、『仁王』も清々しいぐらいにダークソウルを真似たゲームです。『仁王』のキャラクター・世界設定でダークソウルみたいな物を作ろうというようなコンセプトだったのかと思う。
時代設定が時代設定だけに、鬼武者っぽいと感じるところもありました。
α体験版のPVではニンジャガイデンのエッセンスも感じましたが、スタミナ管理が厳しいので、実際のところはニンジャガイデンみたいには動けなかった。
「戦国死にゲー」とも言われているだけあって高難易度。ダークソウルシリーズよりも難しいんじゃないかと思います。
高難易度の大きな理由は気力(スタミナ)の消費が大きいこと。気力(スタミナ)の管理が重要で、ちょっとした無駄な動きでスタミナ切れを起こして窮地に陥る。スタミナが切れると息切れして動けなくなるので、場合によっちゃそこを殴られて即死。技を出し終わった後にR1を押すことで隙をキャンセルして気力を回復する操作もある。連続攻撃と組み合わせると効果的。ただ、この操作は慣れると作業的で面白味に欠ける。
カメラも少し難ありで、閉所ではよくわからないままに殴られて死ぬこともあった。敵をロックした状態でも背中を向けたり、基本的な部分もできていないような気がする。
気力(スタミナ)の消費が大きいので、ガードや回避アクションよりも通常移動で攻撃を避けた方が安定する。でも、とてもカッコ悪い。敵の周りをチョロチョロ走って隙を見て攻撃。閉所じゃ戦いにくいので広い場所に誘導して戦う。あまりカッコ良さが出せないところではあります。
高難易度ゲームは、理不尽と言われるラインも紙一重なので、その調整も難しいと思う。カメラの件も含めて、まだまだ調整が甘い感じ。
敵のドロップアイテムはランダムのようで、同じ敵とリトライして戦っても違う装備品を落とす。コモン、レアのような概念があり、戦いながら良い装備を集めていく面白さは大きな魅力だと思った。アクションRPGということで、こういう部分は力が入ってそう。
性能はもちろんのこと、見た目も個性があるのが嬉しい。
タイトル画面のSYSTEM→ゲームモード設定で、シネマティックモード(解像度優先)かアクションモード(フレームレート安定)を選択可能。これをユーザーが選択できるのは嬉しいですね。
基本はダークソウルを真似ており、それなりには形になっています。何度も何度も死んで少しずつ戦い方を覚えて打開していく面白さは感じた。ダークソウル以上に難しく感じるので、緊張感もある。
敵にも気力(スタミナ)があるので、ソウルシリーズとは少し違った戦闘の面白さが出せそうです。
ただ、他のゲームを真似た場合の大きなリスクとして、本家と比べられて駄作扱いになるというところがあります。これもダークソウル3の直後という事で比較されるでしょう。その結果、イマイチな感じの扱いになるかと思う。これはこれで面白いんですけど、そういうゲームが通用するほど今の市場は甘くないはず。『ブラッドボーン』メタスコア92点、『ダークソウル3』メタスコア89点、システムを真似てそれなりの物を作っても、完成度の違いがはっきりと見えてしまいます。
まだα体験版ですので、今回の不満点が改善されて劇的に面白くなる可能性もある。コーエーテクモゲームスは『NINJA GAIDEN 3』が大きな不満を持たれましたが、『NINJA GAIDEN 3: Razor’s Edge』では大幅に改善されました。わりと柔軟なところがあると思っています。今回の体験版で、いくつかの不満点が挙げられると思いますが、見切りをつけるには早い。むしろ不満点の改善版に期待をしており、次のバージョンが楽しみです。11年待った『仁王』ですから、まだ次のバージョンくらいまでは待てるのではないでしょうか。
コメント
まだ怨霊鬼倒せてないんですけど、面白いですね
Souls系のゲームデザインに侍道のアクション・ハクスラ要素を足したって感じ
難易度の高さはハクスラ要素のせいで、PSだけじゃなく装備を吟味することの依存性も「~souls」より大きくなってるせいかな
積極的に刀塚に触って他プレイヤーの高性能武器狙っていくのが重要な気がします
αではシブサワコウの刀塚がどっかにあるらしくそこからぶんどれる装備が高性能らしいですね
>>1.
体験版でいろんな意見が届くでしょうから、それを反映したβ体験版が出そうですね。
>>2.
難しすぎますね。広く売れないレベルの難しさかと思うので、製品版までに調整されると思っています。
>>3.
ゲームはやりますが、ブログで扱うことはないと思います。
>>1.
最近だったかゲームポータルサイトで
コーエーの社長と会長の同時インタビューが掲載されてて面白かったですよ
社長がクリエイター寄りで会長が経営寄りでうまくいってるのが
少しわかる記事になってる
カプコンやコナミの役員見てるとクリエイターあがりの役員は
すぐやめさせられちゃうからね
目の先の経営しか考えないならガチャ課金スマホゲーにしか投資しかしないだろしね
ダークソウル3はやらないんですか?
さっき制覇の証をGETしましたが、めちゃくちゃ難しいです。
ダクソが可愛く見えてくるくらい。
討鬼伝もてこ入れで面白くなっていったので、これも期待しています
しかしこの会社、近年本当に色々やってますね。早期からPS4に投資してきたアドバンテージが大きく、バンナムやカプコンじゃもう追い付けないほど開発力に差が出ているように思えます。