2021年4月30日(金)に北米ストアでリリースされたPS5版『Terminator: Resistance Enhanced』の概要。
Terminator: Resistance
『Terminator: Resistance』は、2019年12月10日にPS4版がリリースされていました。メディア評価はかなり低かったです。でも、ユーザー評価は意外と高い。
ゲームとして高評価できないのはわかります。全体的にB級感(品質的に)があり、稚拙さや中途半端さを感じます。
『メトロ ラストライト』『メトロ エクソダス』に似ているゲーム。ストーリーが軸にあり、チャプター毎にセミオープンワールド風のフィールドでメインクエストとサイドクエストをこなす。
クリアまで10~15時間のシングルプレイゲームです。
操作性が微妙に悪い
個人的に一番の問題だったのは微妙な操作性の悪さ。FPSとして重要な照準が微妙に操作しにくい。スティックのデッドゾーンが広いのが大きな原因だと思う。パッド操作に最適化されていないゲームという印象の微妙さ。このゲームは敵の弱点を狙い撃つのが重要ですが、操作性の悪さが気になる。
それに加えて視界の狭さというか息苦しさも感じ、カメラを操作して周囲を見るだけでも気持ち悪くなるようなところもある。
直前にプレイした『リターナル』は動かしていて楽しいゲームでしたが、『Terminator: Resistance Enhanced』は真逆。操作性の悪さが気になる。
「微妙に操作しにくい」というところで、気にならない人は気にならないかもしれない。個人的には、とても苦手。
戦闘がつまらない
これも低評価のFPS・TPSにありがちなですが、戦闘がイマイチです。敵AIが単調で、こちらに近づきながら撃つだけという動きがほとんど。敵の種類も少ない。
終盤にならないと体力の自動回復がありませんから、なるべく被弾しないように、隠れながら撃つというシンプルなモグラ叩きになりがち。
一応、いたるところに爆発物が置いてあって、それを撃って爆発させて大ダメージを与えるという要素もあります。
悪くないけど物足りない多数のシステム
ステルス、武器強化、スキル習得、信頼度とロマンス、ハッキング、ピッキング、クラフト、写真撮影、プレイヤーの選択で決まるNPCの生死、他のゲームでよく見るようなシステムを詰め込んでいて、どれも悪くはないけど、さほど面白く機能していない。見様見真似でいろいろ入れてみた感がある。
原作リスペクトのストーリー
『Terminator: Resistance Enhanced』の舞台は、スカイネットによって誘発された核戦争“審判の日”から30年後。プレイヤーとなるのは、抵抗軍パシフィック師団の生き残りであるジェイコブ・リバース。
全体的にB級クオリティのゲームなのですが、ストーリーと演出はA級。『ターミネーター』『ターミネーター2』と上手に繋がっており、これがユーザー評価が意外と高くなった要因かと思う。クライマックスは熱くなりましたし、良い余韻を残したので満足度がある。
クリア後にAmaoznプライムビデオで『ターミネーター2』を視聴して、思わずニヤッとしました。
ゲームの雰囲気も良いです。マシンが闊歩する危険な廃墟で物資を漁るのは楽しい。ロケーションも悪くないけど、中盤以降は似たような場所が多いなと感じてくる。
PS5版として
まず高速ロードが素晴らしかった。
このゲームはエリア切替時やリトライ時にロード画面を挟みます。ロード画面でロード完了すると「好きなボタンを押して続行」と表示される。そのロード時間は1~2秒。テキストを読んでいる間にロード完了していますので「ロード待ち」という感覚はまったくない。
敵の集中砲火を浴びると簡単に死んじゃうゲームですから、リトライ時の高速ロードが有難い。
ハプティックスフィードバックとアダプティブトリガーは銃撃で使用されています。銃撃とリロードの振動とR2の2ステージ・トリガー。PS5で定番の使われ方ですね。アダプティブトリガーの抵抗は弱めに感じた。
ホーム画面のアクティビティーカードからゲームをロードできます。メーカーロゴが表示された後、ロード画面を挟んでプレイアブルになる。
グラフィックとフレームレートも強化されているようですが、グラフィックはPS4レベルで物足りません。フレームレートは60fpsで安定しているので良いです。現行機は60fpsが当たり前に提供されるようになって嬉しい。
トロフィーバグ
プラチナトロフィーの難易度は低いはずなのですが、Ver1.000.100の時点で2つのトロフィーバグがあり、どちらも獲得率0.0%。私もプラチナトロフィーの条件は満たしているけど獲得できていない状態。
【追記】2021年5月17日のアップデートで改善されました。
バグが改善されたら、ゲームクリア+αでプラチナトロフィーが狙いやすいゲームです。各章ごとにオートセーブされており、やり直しも可能。
10~15時間でプラチナトロフィーが獲得できるゲームかと思います。
ちなみにオーディオにも不具合があり、私はストーリーモードは問題ありませんでしたが、侵入者モードで音が消える不具合がありました。海外ユーザーからも同様の不具合の声がチラホラあります。
一気にクリアした
メディア評価が低かったので酷いゲームかと思いきや、プレイしたらハマって一気にクリアしました。FPSとして操作性と戦闘に難があるのは痛いですが、ゲームのテンポは悪くないし、ストーリーと演出が良かったので先に進めるモチベーションは途切れなかった。
私は北米版を購入しましたが、日本語に対応していました。
日本版は5月27日に発売予定です。