アップルアーケードで配信された和ゲー4作のDualSense&DUALSHOCK 4の対応状況

周辺機器

2021年4月、アップルアーケードで和ゲーが4本リリースされてプチラッシュ状態となりました。そのDualSense&DUALSHOCK 4の対応状況を調べました。

4月1~4日の間に、

  • CLAP HANZ GOLF(クラップハンズゴルフ)
    『みんなのGOLF』のクラップハンズが開発。
  • Don’t Starve: Pocket Edition
  • FANTASIAN(ファンタジアン)
    『ファイナルファンタジー』シリーズで知られる坂口博信氏の新作RPG。
  • NBA 2K21 Arcade Edition
  • 太鼓の達人 Pop Tap Beat
  • World of Demons – 百鬼魔道
    プラチナゲームズか開発。ビジュアルは『大神』っぽいアクションゲーム。

これらのタイトルがリリースされました。
注目度の高い和ゲーが4本もリリースされて日本色が濃く、アップルアーケードのサービス開始以来、最も魅力的な週になったかと思います。月額600円がとても安く感じる。

DualSense & DUALSHOCK 4

6タイトルともゲームパッドに対応しています。日本語にも対応。

タイトル 対応状況
CLAP HANZ GOLF
(クラップハンズゴルフ)
DualSense – ABXY表記になる
DUALSHOCK 4 – 〇×△□表記対応
Don’t Strave DualSense – ABXY表記になる
DUALSHOCK 4 – ABXY表記になる
FANTASIAN
(ファンタジアン)
DualSense – 〇×△□表記対応
DUALSHOCK 4 – 〇×△□表記対応
NBA 2K21 Arcade Edition DualSense – 〇×△□表記対応
DUALSHOCK 4 – 〇×△□表記対応
太鼓の達人 Pop Tap Beat DualSense – 〇×△□表記対応
DUALSHOCK 4 – 〇×△□表記対応
World of Demons – 百鬼魔道 DualSense – ABXY表記になる
DUALSHOCK 4 – 〇×△□表記対応

現在、iOS14.5βでのみDualSenseに対応しています。予期せぬ不具合を覚悟の上でApple Beta Software Programに登録すれば利用できます。
Apple Beta Software Program
ゆえに、まだ通常のiOSがDualSenseに正式対応しているわけではありません。ゲームソフト側がDualSenseの〇×△□表記に対応していないのもおかしくない。

そんな中、『FANTASIAN(ファンタジアン)』『NBA 2K21 Arcade Edition』『太鼓の達人 Pop Tap Beat』は、DualSenseでプレイした時の〇×△□表記に対応している。となると、今後の新作ゲームも対応されていきそうです。

『CLAP HANZ GOLF(クラップハンズゴルフ)』と『World of Demons – 百鬼魔道』は、DUALSHOCK 4でのみ〇×△□表記に対応。DualSenseは、Xboxコントローラーと同じABXY表記になってしまう。
これはリリース済の『サムライジャック:時空の戦い』や『深世海』も同じなので、古いゲームや対応が遅れている新作では標準の仕様になりそう。

Create(SHARE)でスクリーンショットとビデオクリップ

今さら気付いたのですが、Create(SHARE)ボタンを1秒以上長押ししてから離すと、スクリーンショットの撮影が可能です。

Create(SHARE)ボタンをダブルクリックするとビデオクリップの撮影。もう1度ダブルクリックして撮影終了。

ゲームしながらスクリーンショットを撮る習慣は、PS4とPS5で染みついていますので、iOS+DualSenseでも同じことができて嬉しい。

ちなみに単押しへの変更はできないと思われます。『サムライジャック:時空の戦い』や『World of Demons – 百鬼魔道』は単押しでメニューを開いたりするため。かつてのSELECTボタンのように使われている。

プレイステーションの携帯ゲーム機のような

iPhoneでDualSenseやDUALSHOCK 4を使ってゲームをプレイし、ボタン表記も〇×△□になっていると、プレイステーションの携帯ゲーム機で遊んでいるような感覚になります。この事は過去記事にも書きましたが、『CLAP HANZ GOLF(クラップハンズゴルフ)』らをプレイして、より強く感じた。

そしてPS5とiPhoneで同じコントローラーが使える素晴らしさ。やはり手に馴染んだ1つのコントローラーを使うのが最高です。今はもうDualSenseがメインになっており、7年ほど使ったDUALSHOCK 4ですら、今握ると違和感を覚える。

アップルアーケードのゲームは×決定ですので、PS5で決定ボタンが×に統一された意味も大きい。交互にプレイしても問題ナシ。

問題点

iPhone 11 Proで『FANTASIAN(ファンタジアン)』をクリアしました。と言っても、現時点では前編のみの配信なのですが。前編クリアまで15時間未満でした。前情報では「前編20~30時間、後編20~30時間」と発表されていましたが、公式の推定プレイタイムが長めに発表されるのも、JRPGのあるあると言える話。

iPhone 11 Proでプレイして不便なのが通知ですね。ゲーム専用機ではないため、LINEやMailの通知がバンバン入ります。おやすみモードで通知をOFFにする事も可能ですが、『FANTASIAN(ファンタジアン)』のような腰を据えてプレイする大作だと、長時間連絡を無視する事になってしまう。
通知に反応する場合、ゲームパッドでプレイしている場合は持ち替える必要もある。

バッテリーの消費も早く、本体も熱くなります。
触れる事がない据置ゲーム機は熱くなっても気になりませんが、携帯端末の熱は嫌なものです。

ゲーム専用機のほうが使いやすいというのを実感した。当たり前と言えば当たり前ですが、「なんでもできる端末」が、決して便利なわけではないと。Kindleなんかもそうですね。
画面が小さいという不満も含めて、iPad ProやApple TVでプレイしたい気持ちにもなりました。『FANTASIAN(ファンタジアン)』の後編は2021年後半らしいので、iPad ProかApple TVの購入を検討しています。iPad Proが本命だけど、もうそろそろ発表されるであろうApple TVの新機種を見てからにしようと思っています。

他プラットフォームへの移植はどうなる?

魅力的なタイトルが増えてきたアップルアーケード。時限独占が多い印象で、しばらくしてから他プラットフォームでも展開されるタイトルが多いです。

アップルアーケードは2019年9月20日(19日)にサービス開始されました。ロンチ時はアップルアーケード独占だった下記タイトルも、後に他プラットフォームでリリースされています。

  • キャットクエスト2
    2020年2月6日 PS4/Nintendo Switch
    4ヶ月17日後
  • 深世海 Into the Depths
    2020年3月26日 Nintendo Switch
    6ヶ月6日後
  • オーシャンホーン2:亡国の騎士
    2020年10月28日 Nintendo Switch
    1年1ヶ月8日後

Appleが支援をしてゲームが開発され、それが他のプラットフォームでも遅れてプレイできるようになるのは有難い。
とは言っても、Nintendo Switchが移植の最有力候補になるかと思います。特に日本で売れそうなゲームは。
Xbox Game Passも積極的にタイトルの強化を行っており、『アウトライダーズ』『オクトパストラベラー』『MLB The Show 21』がロンチでGame Pass入りというのは本当に驚いた。私は以前、古いゲームの詰め合わせにはあまり魅力がないと書いていましたが、サードの注目度が高めの新作を取り込めているのは凄い。MLBの事情もあるとは言え、SIEワールドワイドスタジオの絡むゲームが、ロンチでXbox Game Passに入るのは、世界中のゲーマーに大きな衝撃を与えたかと思います。私もPS5ユーザーとして、めちゃくちゃ羨ましいです。
この勢いだと、今後はアップルアーケード出身タイトルも囲っていく可能性も高い。

中規模・小規模タイトルの開発元は、Nintendo SwitchやXbox Game Passへの展開に魅力を感じるのではないでしょうか。今のSIEはAAA級タイトルに力を入れていますが、それ以外のサポートは弱い印象があります。
今後の課題でもあると思いますが、2020年11月下旬のジム・ライアンへのインタビューで、「PlayStationがXbox Game Passにどう反撃するつもりなのか?」と訊かれた時に「実はこれについては今後お知らせする予定があります。でも今日ではないです」と返答しています。何か新しい展開があるのは間違いないようなので、これが多種多様な中規模・小規模タイトルが盛り上がっていくようなサービスであれば良いなと期待します。発表をワクワクして待てる。

アップルアーケードの今後は

今週は非常に魅力的なラインナップだったわけですが、アップルアーケード自体が盛り上がっている印象はない。今回のラインナップも開発が始まったのはアップルアーケードのサービス開始前でしょうから、その時は力が入っていたでしょうけど、今はどうか?1年後にリリースされるタイトルはどうなるか?という疑問がある。

AmazonもGoogleもゲーム事業は今のところ失敗と言えるような状況。Appleのアップルアーケードも事業としては失敗寄りの状況にあるんじゃないかなと思う。粘り強く投資を続けるか、諦めるか、私はユーザーの1人として不安視しています。
Apple TVの新機種が、ゲーム機として強化されていれば面白いところ。アップルアーケードはゲームパッドを使用できるタイトルが多いです。スマホよりも家庭用ゲーム機を意識しているように見えるほど。となると、Apple TVにゲームパッドを付属して家庭用ゲーム機っぽくする可能性はあると思う。

アップルアーケードは180本ほどのタイトルがありますが、正直なところ魅力が弱い。
食べ物や服だったり、映画や音楽など短時間で消化できるコンテンツは数も大事ですが、ゲームは180本のタイトル群よりも、1本の魅力的なタイトルのほうがユーザーを引きつける。今回の『FANTASIAN(ファンタジアン)』は、ユーザーを引きつける1本としての魅力がありました。こういうタイトルが定期的に配信されれば良いですが、サービス開始から1年6ヶ月を見てきた時点では、期待しにくい。

『CLAP HANZ GOLF(クラップハンズゴルフ)』とか、プラチナゲームズが開発する大神っぽいビジュアルの『World of Demons – 百鬼魔道』は良い狙いだと思います。IPやデベロッパーの過去作のファンが反応しやすい。
SIEを退社したクリエイターに声がかかれば、日本で注目されやすい。iPhoneは日本で特に人気がありますので、日本のゲームに力を入れる可能性も十分ある。
逆に無名の良作では厳しい。この1年6ヶ月、アップルアーケードでヒットした無名の良作は存在しないと思います。良作をリリースしても、口コミで広がっていく環境がない。発信するユーザー、反応するユーザーを多く集めてコミュニティを形成するところから始める必要がある。そのために今は開発元かIPの名前が必要。

とりあえず『FANTASIAN(ファンタジアン)』が期待以上で満足できて良かったですし、後編も楽しみです。他のタイトルも過去にないくらいの豪華さで、久しぶりにアップルアーケードが盛り上がりました。でもまだまだ世間的には無風に近いかもしれない。
DualSenseが使える携帯ゲーム機として重宝しますので、粘り強く続けてほしいところ。

コメント

  1. nana より:

    Xboxは今年の1月~8月の自社ラインナップが壊滅的な反面ゲームパスの宣伝に力入れてるんでしょうね

  2. 匿名 より:

    それより本丸のPS5の方が心配ですね、

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