PS5のDualSenseで『FANTASIAN(ファンタジアン)』をプレイ

周辺機器

アップルアーケードでリリースされた『FANTASIAN(ファンタジアン)』をPS5のDualSenseコントローラーでプレイしました。

iOS14.5ベータ

iOS14.5ベータからPS5のDualSenseに対応しています。
今現在、iOS14.5はベータバージョンです。
予期せぬ不具合を覚悟の上でApple Beta Software Programに登録すれば利用できます。
Apple Beta Software Program

iPhoneとDualSenseの接続

DUALSHOCK 4の接続と同じです。

    1. iPhoneの設定アイコンをタップ
    2. Bluetoothをタップ → 自動で検出を開始する
    3. DualSenseのPSボタンCreateボタンを長押し
      ライトが青点滅するまで長押しを続けるとペアリングが始まる
    4. iPhoneのデバイス欄にDualSense Wireless Controllerと表示されるのでタップ

〇×△□表記に対応

『サムライジャック:時空の戦い』や『深世海』をDualSenseでプレイした時は、Xboxコントローラーとして認識されてしまい、ボタン表記がABXYになっていました。しかし、『FANTASIAN(ファンタジアン)』はDualSenseに対応しており、ボタン表記が〇×△□になっています。坂口氏の新作RPGを〇×△□表記でプレイできるのは感慨深い。

コントローラーでのプレイに最適化されており、ほぼ不便は感じません。
エリアが切り替わる時の操作は、やや問題も感じる。カメラの角度が変わる時に、スティックを倒している方向に進んでくれない。

あの頃のFF

今回、坂口氏はFFっぽさをオープンにしていて、原点回帰といった印象。このゲームを作るきっかけになったのがFF6の配信イベントだったようですし、『FANTASIAN(ファンタジアン)』のリリース日はFF6と同じ4月2日となりました(微妙にフライングしましたが)。

インタビューでFF6やFF9の作風が好きだと語っており、それっぽさが感じられます。FF6~10のエッセンスが詰まっており、そこに新しい要素も加えている。

捻った言い方をする必要もなく「あの頃のFF」というゲームになっています。Vitaかその次の携帯ゲーム機で坂口氏がFFを作っていたら、こんな感じになっただろうなぁという。

据置ゲーム機ほどリッチじゃないという意味も含めてですが、それが逆に良さになっている部分もある。据置ゲーム機でFFを作ろうとするとショボい物は作れないので、細部まで作り込む必要がある。その結果、ハリボテのようになったり、狭い世界になったり、デフォルメの表現がしにくくなったりする。象徴的なものの1つがフィールドマップですね。あの頃のFFっぽいフィールドがあります。言ってしまえばフィールドのグラフィックはショボいんですけど、こういうフィールドがあるのも良いんです。

ジオラマで作られた世界も大きな特徴。手作りっぽい生々しい存在感があり、フォトリアルとは違う方向性で独自の魅力になっている。
フォトリアルでもアニメ調でもないところが素晴らしい。スマホの性能的に、他のゲームと同じような作り方をすれば、単にショボいだけの物になりやすいと思います。そういう失敗をしていないどころか、普段はPS5のゲームをプレイしている私でも、背景グラフィックの美しさや温かみに魅力を感じる。

町ではNPCの話が聞ける。樽や箱などあやしい場所を調べるとアイテムが入手できる。鍵がかかっていて後で開けに戻る宝箱がある。旅先で新たな仲間キャラクターと出会う。宿屋で回復。「ぬすむ」。ラブコメのようなやりとり。
これぞJRPGという作品になっています。Twitterでも好評です。
ファンタジアン OR FANTASIAN lang:ja – Twitter
昔のJRPGらしいゲームは今でもリリースされているわけですが、一流のクリエイターの味付けとなると希少。『FANTASIAN(ファンタジアン)』は、さすが坂口氏だというバランス感覚がある。
ボスバトルも戦略性があって、考える楽しさと達成感があります。

ゲームのテンポも良くて、サクサク進みます。今回配信されたのは前編で、クリアまで20~30時間らしい。でもこのテンポの良さなら昔のJRPGの20~30時間よりも密度は濃いと思う。
現代的なテンポを意識していると言っても、基本的には古き良きJRPGなので、このジャンルが好きかどうかが重要。

久しぶりにゲームで興奮したりワクワクしました。あの頃のFFを初めてプレイした時のことがフラッシュバックするような感覚もあり、泣けてくるような感情すらある。感傷に浸ってしまう。
4月1日からSIE JAPANスタジオが新体制になっており、多くのクリエイターが離職して、昔のプレイステーションらしいゲームがプレイできなくなるんだろうなぁという寂しさも感じていた中、「あの頃のFF」っぽい新作ゲームがプレイできたのは心に響きすぎた。

この素晴らしい新作ゲームが月額600円のサブスクリプションサービスでプレイできるのは嬉しすぎる。でも単品販売してほしいという気持ちもありますけどね。

DualSenseコントローラーで坂口氏のFFっぽい新作RPGをプレイするのは感慨深い。

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