iOS13でiPhoneがデュアルショック4に対応したのに加えて、Apple Arcade(アップルアーケード)もサービスがスタートしていたので試しました。
Apple Arcadeをデュアルショック4でプレイする手順
iPhoneとデュアルショック4のペアリングをするだけで良いです。
- iPhoneの設定アイコンをタップ
- Bluetoothの欄をタップ → 自動で検出を開始する
- デュアルショック4のPSボタンとSHAREボタンを長押し
ライトが白点滅するまで長押しを続けるとペアリングが始まる - iPhoneのデバイス欄にDUALSHOCK 4 Wireless Controllerと表示されるのでタップ
App Storeを開くと下部に「Arcade」のボタンがあり、そこをタップすればApple Arcadeの世界。
コントローラー対応ゲーム
「100以上の心踊る新作タイトルが登場します」と謳われているタイトル群の中でコントローラー対応と表記されていたのは10本のみ。しかしながら、コントローラー対応と表記されていなくても実際はデュアルショック4が使用できたタイトルがほとんどでした。
あと言語が「英語」のみの表記でも、起動してみると日本語に対応していたりする。
表記がけっこうテキトーです。表記をそのまま信じてしまうと「コントローラー非対応ばっか」「日本語非対応ばっか」と勘違いしてしまう。
テキトーと言ってしまいましたが、もしかしたらコントローラーだけで最後までプレイできないと表記NGだったり(部分的にでもタッチを求めるとダメとか)、一部でも翻訳されていない部分があると表記NGだったり厳しい基準があるのかもしれない。
コントローラー対応マークつき
アプリケーション概要にコントローラー対応マークがあったのは10本だけです。
- Hot Lava (DS4/日本語)
- Mutazione (DS4/外国語)
- Oceanhorn 2 (DS4/日本語)
- Explottens (DS4/日本語)
- Dodo Peak (DS4/日本語/縦画面)
- Spaceland (DS4/日本語)
- Down in Bermuda (DS4/日本語)
- King’s League II (DS4/日本語)
- Red Reign (DS4/日本語)
- エージェント・インターセプタ― (DS4/日本語)
コントローラー対応マークなしだけど実際は対応しているタイトルの一部
気になったゲームだけを起動してみましたが、基本的にはデュアルショック4でも動く。こうなると、よっぽどの理由がない限りは対応必須なんじゃないかと思うほどの対応率。デュアルショック4を使用していても、多くのゲームはタッチ操作も併用されていますので、部分的にタッチ操作のほうがやりやすい場合はタッチ操作も使えて便利ですし、Sonic Racingのようにレースはデュアルショック4でプレイできるけど、メニュー画面はタッチ操作のみのケースもある。
VARIOUS DAYLIFEは正式対応ではないのが垣間見え、どの選択肢を指定しているかわからなくなったり、エリア移動のところでボタンもタッチも効かなくなったりした。
- Bleak Sword (DS4/日本語/縦画面) ※OPTIONから設定
- Cat Quest II (DS4/日本語) ※OPTIONから設定
- チューチューロケット!ユニバース (DS4/日本語)
- Exit the Gungeon (DS4/外国語)
- Neo Cab (DS4/日本語)
- Rayman Mini (DS4/日本語)
- Sayonara Wild Hearts (DS4/日本語)
- Shantae and the Seven Sirens (DS4/日本語)
- 深世海 (DS4/日本語)
- 少女とエルダーツリーの秘密(DS4/日本語)
- Skate City (DS4/日本語)
- Sonic Racing (DS4/日本語/縦画面)
- Speed Demons (DS4/日本語/縦画面)
- Spidersaurs (DS4/日本語)
- VARIOUS DAYLIFE (DS4/日本語/縦画面)
……and more
言語も日本語非対応のはずが起動すると普通に日本語というパターンがかなり多い。むしろ日本語非対応のゲームは少ない印象。iPhoneは日本で大人気ですから、今後も言語に日本語を含むゲームが多くなりそう。
ゲーム内のボタン表記が〇×△□に
これは驚いた。全てのゲームではありませんが(深世海は対応していなかった)、デュアルショック4でプレイすると基本的にはゲーム内のボタン表記が〇×△□になっている。
6月に書いた記事で「Apple Arcadeには興味なかったですが、慣れたデュアルショック4で操作できるなら少し興味が出てきた。ただ、アプリ側がボタンの表記までは対応しきれないと思いますので、使いづらいかもしれない。そこまで対応できていたらスゴイ。」と書いていましたが、それを実現していました。かなりガチな対応であり、Appleは今後も長くデュアルショック4or5と付き合っていきそう。
最高の携帯ゲーム機と化した
上記しているように6月時点で「Apple Arcadeには興味なかった」ですが、デュアルショック4への対応度がほぼ100点であり、iPhone+デュアルショック4で最高の携帯ゲーム機になりました。
普段はPS4でしかゲームをプレイしないので、デュアルショック4以外でのゲームプレイはやりにくいと感じてしまう。そこにiOS13が対応してくれて、確認した中ではApple Arcadeの全てのゲームがデュアルショック4でプレイできた。おまけにボタン表記まで〇×△□のPlayStationスタイル。ここまでこだわりの対応だとSONYが作った新型携帯ゲーム機のようです。
リモートプレイと同様にタッチパッド/SHARE/PSボタンは未使用。Apple Arcadeでの使用においてはまったく困りませんが、欲を言えばSHAREにスクリーンショット機能を割り当ててほしいですね。改めてSHAREボタンの凄さに気付いた。ワンボタンで簡単にサクッと撮れなきゃ魅力は大幅に下がる。
スマホホルダー XD mount
XD mountによる合体は、最初は重さが気になりましたが何本もプレイしているうちに慣れてきた。難点は、
- ゲームを終了する時に画面下からのスワイプがやりにくい
- 音量ボタンを挟まないように少しズラす工夫が必要
- スマホホルダーを装着したままだとデュアルショック4の充電ができない
- 縦画面用の装着はできない
美しい映像
iPhone 11 ProのSuper Retina XDRディスプレイ(5.8インチ/解像度2,436×1,125)に表示されるゲーム映像は非常にキレイ。画面が小さいと粗が見えにくいのもある。
クラウドではない
Apple Arcadeはクラウドサービスではなくダウンロードしてプレイするので、クラウドゲームにおける入力遅延/ブロックノイズ/通信の安定性の問題はナシ。
反面、ダウンロード時間とストレージ容量が必要。
もちろん端末のマシンパワーも必要になる。iPhone 11 Proに関して「CPUパフォーマンスは素晴らしいらしい。発表会でも圧倒的パワーをアピールしていました。どう生かされてこれを実感できるかわかりませんが」と書いていましたが、さっそくそのパワーが生かされる部分に出会った。
追加課金なし
「広告なし」「追加の課金なし」と謳っているので追加課金はないはず。プラットフォームとして追加課金なしを謳っているのは、課金を好まないユーザーには安心できる。追加課金をするゲームがないプラットフォームは現代だと珍しいと思う。
実績に対応
iOSのGame Centerに実績機能があり、これはトロフィーみたいなものです。Apple Arcadeのゲームは実績機能に対応しています。
コンテンツは今のところは十分
ゲームサービスですから何と言っても一番大事なのはゲームソフト。現時点では不満を感じないラインナップがある。600円ですので、月に1本でも楽しめるゲームがあれば元が取れていると感じられる価格。
『Oceanhorn 2』や『Cat Quest II』のような中規模のゲームはありますが、大作級はなさそうにも見える。これは問題なくて、結局はPS4メインで遊ぶのでApple Arcadeに大作は求めていない。寝る前にちょこっと遊んで食べ切りやすい良作ゲームが増えると良いなぁと思います。個人的にはあくまでセカンドプラットフォームとしての位置づけ。ファーストにするには大作といえるコンテンツが不足ですが、セカンドとして丁度良い具合。
独占タイトル・新作タイトルがあるのも強み。ロンチタイトルの気に入ったゲームをやり終えた後、どのくらいのペースで新作が追加されるかは気になる。
本気を感じたデュアルショック4への対応
これで月額600円は安すぎる。1ヶ月無料体験だったのでデュアルショック4の操作感を確認して退会しようと思っていましたが、ここまで素晴らしい対応だったので退会する理由がない。
デュアルショック4への対応に本気を感じたのが一番。最初にコントローラー対応マークが10本しかなかったのを確認して「やっぱりスマホにおけるコントローラーはオマケか」とガッカリして、実際に『深世海』や『Sayonara Wild Hearts』をタッチ操作でプレイして全然楽しめなかった。個人的にはゲームにおける入力デバイスは非常に重要だと再認識しました。しかし、試しにコントローラー対応マークなしのゲームでもデュアルショック4でプレイしようとしてみると、実際はほとんどのゲームがデュアルショック4に対応していた。ほとんどと言うか試したゲームは全て対応していた。
さらに、ゲーム内でのボタン表記が〇×△□になっているゲームも多かった。これによりPSP2かVITA2かというくらいのPlayStationらしさが感じられた。これはとても重要。
PS4メインで遊んでいる私にとっては、デュアルショック4で違和感なく遊べる最高の携帯ゲーム機になりました。ソフトもいろいろ試せますし、新型の携帯ゲーム機をいじくる楽しさを感じている。
次世代のゲーム機・ゲームサービスの中で一番期待していなかったApple Arcadeが大好きになりました。やはり、実際に触ってみるまでわからないもんです。月額600円固定ですし、今後のゲーム追加も楽しみ。