『Hitman 3』が週販1位、PS5版への移行が早い英国

販売数・データ

英国の週販ランキングで『Hitman 3』が1位でした。その中でPS5版の割合が圧倒的、次世代への移行の早さに驚き。

1/17~1/23 英国ランキング

    1. Hitman 3
      PS5:49%/Xbox:27%/PS4:25%
    2. あつまれ どうぶつの森
    3. マリオカート8 デラックス
    4. Marvel’s Spider-Man: Miles Morales
      161%増
    5. Call of Duty: Black Ops Cold War
      56%増 プレイステーション版が牽引
    6. グランド・セフト・オートV
    7. リングフィット アドベンチャー
    8. ジャストダンス2021
    9. マインクラフト
    10. FIFA 21

Hitman 3 surpasses its predecessor to claim No.1 | UK Boxed Charts | GamesIndustry.biz

PS5の勢いが目立つ

4位の『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』が先週比161%増、5位の『Call of Duty: Black Ops Cold War』が56%増でプレイステーション版が牽引とのこと。
ランキング圏外では『デモンズソウル』が先週比291%増、『アサシン クリード ヴァルハラ』は7%増ながらPS5版が174%増。

Hitman 3

最注目は1位の『Hitman 3』でPS5版が49%を占める。

PS5が49%、Xboxが27%、PS4が25%ですから、PS5の勢いが顕著。PS3/Xbox360の時代は、PSが人気な欧州において、英国ではXbox360が優勢だったのですが、大きく様変わりしました。

このランキングはパッケージ版を集計しているので、ダウンロード版は対象外。「Hitman 3の売上の大半はデジタルダウンロード」とも言っており、もう英国ではダウンロード版が多数派のようです。少数派になったパッケージ版のランキングで1位なのだから、なおさら驚き。

PS4/XboxOneの絶頂期(2018年11月)にリリースされた『Hitman 2』の発売週より17%も伸びたようです。完全な地続きのナンバリングで、この伸びは立派。
『Hitman 2』はワーナー・ブラザースが販売を担当していましたが、『Hitman 3』はIO Interactiveが開発・販売を行いました。早期にPS5版をリリースする狙いは大成功だったようです。
PS5版ゲームに飢えている時に、PS5版『Hitman 3』に飛びつく人が多いのは、私自身もそうなのでわかります。競合が多いロンチでもなく、PS5の普及を待ってソフトが競合する時期でもなく、ロンチから2~4ヶ月くらいの谷間の時期にリリースする狙いが賢い。

早すぎるPS5への移行

欧州では2020年11月19日がPS5のロンチでしたから、わずか2ヶ月。もはやPS5が次世代機ではなく、現行機と言える結果になっています。

過去記事で「(日本の)コアユーザー向けタイトルは3ヶ月で次世代機に移行」と書いていましたが、英国のペースは思っていた以上に早い。
PS3版とPS4版の同時発売タイトルの売上差を改めて見る – PS4ちゃんねる Pro
「PS4→PS5で前回と事情が大きく違うのは後方互換があること」とも書いていましたが、『Hitman 3』を見る限りでは、購買力の高いコアユーザーがPS5を買い、PS5版ゲームを買っているようです。

PS5は世界的に供給不足が続いており、英国でも転売グループが問題になっていました。まだまだ需要が多くて伸びしろがあります。

ガンバレニッポン

2019年時点でPS4の国別販売台数は、

    1. 北米: 3,204万台
    2. 日本: 893万台
    3. ドイツ: 784万台
    4. イギリス: 713万台
    5. フランス: 601万台
    6. スペイン: 397万台
    7. イタリア: 349万台
    8. カナダ: 291万台

日本は2位なんですけど、PS5においてイギリスのような勢いは感じられません。そもそも『Hitman 3』が未発売ですしね。
Twitterでもユーザーのフラストレーションが伝わりますし、『SIREN』や『GRAVITY DAZE』を手掛けた外山圭一郎氏が退社、『Demon’s Souls』や『Bloodborne』に携わった鳥山晃之氏が退社、SIE副社長の小寺剛氏が離職など、SIEから人が離れるニュースが目立って寂しい。
もう欧米でのPS5の成功は見えているので、その勢いが日本にも良い影響を与えるでしょうけど、日本が引っ張るくらいの動きを見たいところ。

とりあえず目先の国内PS5の展開としては、
本日1月26(火)に『サイバーシャドウ』(1,998円)がリリースされたので購入しました。前回の記事でダウンロード通常版の価格に関して書きましたが、高いのはパッケージ版も出すゲームなので、『サイバーシャドウ』のようなダウンロード専用タイトルはPS4の時から海外との差が少ない。それどころか単純なドル円相場で比較すると日本のほうが安い。北米版は$19.99(2,073円)です。日本版は税込1,998円だから税抜だと1,817円。

1月28日(木)に『バランワンダーワールド』の体験版配信。

1月末に2月のPS Plusフリープレイタイトルが発表されるはずですが、予定されている『Destruction AllStars』が再延期にならないかは気になっているところ。フリープレイの更新は火曜日ですから2月2日(火)です。間に合うのかな?間に合わないとしたら埋め合わせのPS5ゲームが何になるか気になる。

2月4日(木)に『仁王 Remastered Complete Edition』『仁王2 Remastered Complete Edition』の発売。PS4版『仁王2』のみ22~110円でPS5版へアップグレード可能、PS4版『仁王』は不可。セーブデータの引継ぎは『仁王』『仁王2』両対応。

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