SONY 2019年度 第1四半期(4~6月) 決算 PS4が累計1億台出荷


SONYの2019年度 第1四半期 業績説明会が開催されました。

ハード出荷台数

2019年度 第1四半期のPS4出荷台数は320万台。2018年度 第1四半期のPS4出荷台数は320万台でした。つまり同じです。

 

2019年度の見込みは1,600万台→1,500万台に下方修正。2018年度の実績は1,780万台ですので、今のところ見込み以上のペース。昨年も最初は低く見込んでいたんですけど、上方修正していました。サイクルの末期に近づいても、思ったほど勢いが落ちない。

PS3 Wii PS4 Switch
初年度 361万台
(2006年度)
584万台
(2006年度)
750万台
(2013年度)
274万台
(2016年度)
2年度目 924万台 1,861万台 1,480万台 1,505万台
3年度目 1,006万台 2,595万台 1,770万台 1,695万台
4年度目 1,300万台 2,053万台 2,000万台 4-6 213万台
5年度目 1,430万台 1,508万台 1,900万台
6年度目 1,390万台
累計:6,411万台
984万台
累計:9,586万台
1,780万台
累計:9,680万台
7年度目 不明
PS2と合算で1,650万台
11/4 累計7,000万台
398万台
12/8 後継機発売
4-6 320万台
8年度目 不明
11/2 累計8,000万台
11/15 後継機発売
122万台

※初年度の数字は発売時期と国が大きく影響しますので、比較としての参考にはなりにくいです。

史上最速で1億台出荷を達成

2019年度 第1四半期(4~6月)までのPS4出荷台数は1億台になりました。家庭用据置ゲーム機ではPS2が5年271日で1億台を達成していて、これが史上最速でしたが、PS4が塗り替えました。PS4が1億台出荷にかかった期間は5年228日。

PS2は安かったので伸びが良かったです。PS2の発売日は2000年3月4日で、そのわずか3年8ヶ月後の2003年11月13日には19,800円になっていました。
PS4は2013年11月15日(北米)に発売され、現在まで5年8ヶ月が過ぎていますが、29,980円($299)です。
この価格差でPS2の記録を抜いたのは凄い。

 

PS2は最終的に1億5500万台を出荷していますが、最終価格が日本では19,800円→16,000円となり、北米では$129→$99、欧州では129ユーロ→99ユーロという超低価格になっていました。PS4がそこまで値下げする事はありえないと考えると、末期には伸び悩むと思います。
次世代PlayStationは後方互換があると発表済ですので、ここからPS4の出荷台数を伸ばすよりも次世代PlayStationへの準備に力を注いだ方が良さげです。PS1→PS2の時のような移行ができるんじゃないかと思います。

ダウンロード版が43%→53%へ

PS4本体の出荷台数は前年度と同じですが、ダウンロード版の割合が43%から53%へと大きく伸びています。ダウンロード版への移行は止まらず続いている。

営業利益

2019年度 第1四半期のG&NS分野 営業利益は738億円。2018年度 第1四半期のG&NS分野 営業利益は835億円でした。
PS3時代の6~7年度目が293億円→17億円になっているように、PS4も既に次世代機への準備に入っていて営業利益が鈍化するのは必然ですが、意外と落ちていないです。

年度 PS3時代 PS4時代
2006年/2013年度 -2,323億円 -81億円
2007年/2014年度 -1,245億円 +481億円
2008年/2015年度 -585億円 +887億円
2009年/2016年度

-831億円

+1,356億円
2010年/2017年度 +356億円 +1,775億円
2011年/2018年度 +293億円 +3,111億円
2012年/2019年度 +17億円 4-6 738億円

※2006年から2008年、2011年と2012年はゲーム分野。
※2009年と2010年はNPS分野(ネットワークプロダクツ&サービス)。NPS分野はパソコンやデジタルミュージックプレイヤーなど幅広いのでゲーム分野としての参考にはなりにくいです。2011年までNPSだったのですが、2012年の発表で前年比として2011年のゲーム分野の数字が出ていました。
※2013年から2019年はG&NS分野(ゲーム&ネットワークサービス)。ネットワークサービスは主にPSNですので、PlayStation分野という感じ。ちなみに『Fate/Grand Order』は音楽分野です。

2019年 第2四半期(7~9月)の展開は?

PS3の展開を参考にすれば、3年周期2回目の今年は新モデル&低価格版の年となります。当然のように海外では「PS4 Super Slim」として噂もあがっていました。Xbox Oneはディスクレス&低価格版の「Xbox One S All-Digital Edition」を5月に発売済。PS4も3年周期で何か準備をしているのかどうか。
なにかあるとすれば、8月20日16時(日本時間)から開催されるgamescom 2019か、9月12日から開催される東京ゲームショウ2019前の発表イベントあたりか。

PS3 PS4
2006年/2013年

11月11日 20GBモデル 42,839円

11月15日(北米) $399

2007年/2014年

【価格改定】
11月11日 40GBモデル 38,076円

02月22日 CUH-1000(500GB) 39,980円


2008年/2015年

06月24日 CUH-1200(500GB) 39,980円

【価格改定】
10月01日 CUH-1200(500GB) 34,980円

2009年/2016年

【小型化&価格改定】
09月03日 CECH-2000A(120GB) 28,552円

【小型化&価格改定】
09月15日 CUH-2000(500GB) 29,980円
10月13日 PS VR
11月15日 PS4 Pro

2010年/2017年
2011年/2018年

07月08日 CECH-3000A(160GB) 28,552円

【価格改定】
08月18日 CECH-3000A(160GB) 23,790円


2012年/2019年 【小型化2】
10月04日 CECH-4000(250GB) 24,980円

ただ、中途半端に$249に価格改定するよりも、$299のPS4をホリデーシーズンに$199にするほうが爆発力があるという狙いもあるかと思う。書き入れ時に豪快なキャンペーンを行うやり方に変えていて、PS3時代の展開はもう参考にならないかもしれない。昨年は北米で11月18日からPS4+スパイダーマンのセットが$199という驚愕のキャンペーンをやっていました。今年は11月8日にデス・ストランディングが発売されます。さすがに最新作がセットで$199はないでしょうが、PS4本体のセールは足並みを合わせるかもしれない。
日本は北米のような豪快なキャンペーンが打てないので、ちょっと盛り上げにくい。そういう事情がある日本視点で見れば、価格改定のほうがわかりやすくて良いとは思う。

7年度目でも安定

特に驚きがある決算・業績説明会ではなく、安定して高い水準を保っている印象。7年度目でも落ちないというのは本来なら驚くべきことだとは思いますが、元々PlayStationは息の長い売れ方が特徴ですから、これまでのPS4の順調さを考えると自然な展開に見える。
ここ数年儲けまくっているようなので、次のハードとソフト開発に注がれるのを期待します。

コメント

  1. 鹿 より:

    PS2 PS3 PS4の日本の売り上げの比較とかはわかりますか?

  2. Hamasukei より:

    たしかに昨年度と同じ出荷数でありながら見込を下方修正したあたり、そこまで力を入れて伸ばす気はなさそうですね。
    PS4はPS2を抜くペースで1億台突破という大きな目標を達成し、今は次世代機への準備が最重要という感じですかね。

  3. 名無し より:

    決算説明会で次世代機の情報も出してるから、PS4の無理な拡販はしないと言っていたので、今年は大きな値下げはないかもしれませんね。

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