PS5の後方互換機能でPS4版ゲームをプレイする場合、内蔵SSDではなく外付SSDのほうが良いです。
後方互換でのロード速度テスト
PS4版ゲーム | PS4 Pro(SSD) | PS5外付SSD ※赤文字はHDD |
PS5内蔵SSD |
---|---|---|---|
Days Gone (デイズゴーン) |
データロード 27.3-33.8秒 ファストトラベル 10.4-10.7秒 |
データロード(SSD) 21.9-28.7秒 ファストトラベル(SSD) 10.8-11.0秒 データロード(HDD) 40.9-53.0秒 ファストトラベル(HDD) 21.4-22.2秒 |
データロード 21.9-27.9秒 ファストトラベル 11.0-11.3秒 |
The Last of Us Remasterd | データロード 9.3-9.9秒 |
データロード 11.2-11.4秒 |
データロード 11.2-11.4秒 |
ボーダーランズ3 | データロード 35.8-35.9秒 ファストトラベル 39.7-40.4秒 |
データロード(SSD) 28.7-29.2秒 ファストトラベル(SSD) 19.3-20.1秒 データロード(HDD) 48.4-49.7秒 ファストトラベル(HDD) 24.8-25.1秒 |
データロード 28.5-29.5秒 ファストトラベル 19.4-19.7秒 |
ノーマンズスカイ | データロード 1:01.1-1:07.3秒 |
データロード 1:01.8-1:19.6秒 |
データロード 1:02.8-1:18.44秒 |
マンイーター(北米版) | データロード 23.4-23.6秒 ファストトラベル 12.7-13.2秒 |
データロード 14.9-15.0秒 ファストトラベル 9.8-10.0秒 |
データロード 14.8-14.9秒 ファストトラベル 10.0-10.6秒 |
ファイナルファンタジー15 | データロード 29.3-30.4秒 ファストトラベル 31.6-32.7秒 |
データロード(SSD) 29.6秒 ファストトラベル(SSD) 31.8-33.0秒 データロード(HDD) 1:05.6-1:07.7 ファストトラベル(HDD) 1:02.9-1:05.1 |
データロード 30.5-30.9秒 ファストトラベル 32.4-32.8秒 |
どこからどこへのファストトラベルだとか、どういうセーブデータをロードしたとかは書いていませんが、同じ状況で比較しています。
手動で測定しているうえに、ロード時間は毎回固定というわけでもありませんので、2秒程度は測定誤差の範囲です。
『デイズゴーン』『ノーマンズスカイ』は測定結果の幅が広いですが、これらは初回が遅くて、アプリを終了せずにメインメニューに戻って2回目以降は少し速くなるという具合。
『デイズゴーン』『ボーダーランズ3』『ファイナルファンタジー15』は外付HDD(Seagate STEB8000100 8TB)でも測定しました。
PS4 Pro(SSD)とPS5外付SSD
メディアの比較では、PS4(HDD)やPS4 Pro(HDD)との比較がほとんどでした。HDDと比べてSSDが速いのは当たり前であり、それはPS4 Proでも出来たことですので、PS4 Pro(SSD)と比較してどうかというところを調べました。
PS4 Proの内蔵SSDもPS5の外付SSDもシーケンシャルリードは530MB/s。
『ボーダーランズ3』は、データロードで36秒と29秒、ファストトラベルで40秒と20秒という大きな差が出ました。『マンイーター(北米版)』もわかりやすい差がある。
『Days Gone』は、データロードが27秒と22秒で18%カット、ファストトラベルはまったく同じ。
一方、『ノーマンズスカイ』と『ファイナルファンタジー15』は、まったく同じ。
『The Last of Us Remasterd』はPS4 Pro(SSD)が速い結果となっていますが、これも実はまったく同じです。3回測定して一番速いのと遅い結果を掲載していますが、4回以上測定するとPS4 Pro(SSD)でも11秒の時があります。測定誤差の範囲。
ゲームの作り方によって、ロード時間がまったく変わらなかったり、20~50%カットされたりすることもある。
興味があっただけで、この比較は重要ではないです。差があってもなくてもPS5でプレイしますので、何の影響もない。
PS5外付SSDとPS5内蔵SSD
今回の本題はこれです。
PS4 Proの内蔵SSDはシーケンシャルリードが530MB/s、PS5の内蔵SSDは5500MB/S。
ロード時間は、
まったく同じ。
途中で測定するのが面倒になるほど、どれも同じでした。
超高速ロードが機能していないか制限されている?
PS5版ゲームは素晴らしい超高速ロードを実感できますが、後方互換でプレイするPS4版ゲームでは超高速ロードというほどではありません。
外付SSD(530MB/s)と内蔵SSD(5500MB/s)でのロード時間が同じですから、SSDのパワーがまったく生きていないのがわかる。
PS5の超高速ロードは、「カスタム・デコンプレッサー、統合されたI/O」によって、従来あったボトルネックを排除したことが大きい。そしてPS4では標準的だった圧縮フォーマットのZlib(圧縮比1.64:1)から、PS5ではKraken(圧縮比1.84:1)もしくはKraken + Oodle Texture(圧縮比3:16.1)にシフトしていることも。
後方互換でプレイするPS4版ゲームでは、おそらくこういう部分が機能していないか制限されていて、次世代の超高速ロードと言えるものではありません。ゆえに従来通りの単純なマシンパワーの差で少し速くなる程度になっているのかなと思います。
後方互換タイトルは外付SSDで良い
PS5の内蔵SSDでユーザーが使用可能な容量は667.2GBです。PS5ゲームだけでパンパンになるのも早いかと思います。
内蔵SSDでも外付SSDでもロード速度に差がないPS4ゲームを、内蔵SSDに入れておくのはもったいないです。外付SSDに入れておいたほうが良いでしょう。
現時点では、PS5ゲームを外付SSDに保存することはできません。仕様上、PS5ゲームを外付SSDで起動できるようになる可能性はほぼ0ですが、内蔵SSDがパンパンになった時、一時的に外付SSDにコピーしておけるようになれば、再ダウンロードする必要がなくて便利になります。
公式の情報によると「将来的にPS5のタイトルをUSBストレージに保存(プレイはできません)できるよう、検討を進めています」とのことですので、アップデートで外付SSDに保存できるようになる可能性があります。となると外付SSDを用意する時は容量が多い方が将来的に良さそうです。
徹底解説! PlayStation®5 – PlayStation.Blog
PS5で使う外付けSSD
外付SSDはBUFFALO SSD-PGM/Nシリーズが良いです。個人的に外付SSDは以前からBUFFALOを使っておりましたが、新型nasneをBUFFALOが開発しているという発表もあり、SSDでも「PS4(メーカー動作確認済)」とアピールしており、PlayStationとの繋がりの強さを感じます。
カラーはブラックとホワイトがあり、どちらもPS5に合わせやすいですし、特にホワイトが良いです。
1つ前のBUFFALO SSD-PGU3/NLシリーズがPS4向けとして大ヒットし、Amazonでは3,357個もの評価が入っています。しかしこれはUSB3.1Gen1であり、Gen2よりは転送速度が落ちます。
BUFFALO SSD-PGM/NシリーズはGen2に対応しています。
Gen2を機能させるためにはUSB Type-Cが必要であり、PS5には前面にUSB Type-Cがあります。これはPS4/PS4 ProにはなかったUSBポートです。
実際のところPS5におけるゲームのロードにおいてGen1もGen2も大差ないでしょうけど(530MB/sと5500MB/sでも差がないですから)、価格の差が小さい製品で、古い規格の製品を選ぶ必要はないかと思います。
というわけで今回は、後方互換機能でプレイするPS4版ゲームを外付SSDに入れるか内蔵SSDに入れるかの話で、結論は外付SSD。
ロード速度に差がない中で、667.2GBという貴重な内蔵SSD枠をPS4版ゲームに使うのは、もったいない。
注意点として、後方互換とPS4版→PS5版へのアップグレードを混同されているのをチラホラ見ます。実際、混同しやすい「PS5対応」「PS5向けパッチ」という感じの表記もあり、これらはあくまでPS4版のまま後方互換機能向けのフレームレートを引き上げたり、安定した動作をさせるためのもの。PS5版へのアップグレードとは別です。
コメント
[…] :名無しさん必死だな:2020/11/12(木) 20:38:53.60 ID:boVR7VB8d.net https://ps4pro.jp/entry/2020/11/12/140042 >メディアの比較では、PS4(HDD)やPS4 Pro(HDD)との比較がほとんどでした。 […]
外付けSSDを前面のCポートに挿した時と背面のAポートに挿した時でロード時間は変わるのでしょうか
出来れば外付けSSDは背面に置いておきたいので
『デイズゴーン』『FF15』『ボーダーランズ3』で比較しましたが、まったく同じでした。
私もUSBハブを買ったので外付SSDは背面に固定しましたけど、これで良さそうです。
外付けHDDでもロードが変わらないとの報告もありましたのでもしかしたら一旦内蔵SSDで読み出ししてるのかもしれませんね。そちらの検証も可能ならお願いします。
『デイズゴーン』『ボーダーランズ3』『ファイナルファンタジー15』を外付HDD(Seagate STEB8000100 8TB)で測定しましたが、基本的にはかなり遅くなりました。
ただ、『ボーダーランズ3』のファストトラベルはPS4 Pro(SSD)よりも速くなりましたので、単純なストレージの読込速度以外の部分でロード短縮効果があるようですね。
わざわざ検証ありがとうございます。
先ほどの記事で「PS5を入手できたら記事を書きたくなると思うので」って書いてあったのでまだ入手できていないと思っていました。ローンチでの購入おめでとうございます。
ところでマンイーターはps5向けアップデートが行われたと聞いたんですが、まだなんですかね。
実施されていたらアップデートでのロード時間を教えてほしいです。
マンイーターはセーブデータの引継ぎが出来なくて、まったく同じ条件ではないですが、小サメになった時点という同じ進行で比較すると
データロード時間がPS4版14.1秒、PS5版12.3秒で大差はなかったです。
ロードが長いボーダーランズ3やノーマンズスカイで比較したかったのですが、セーブデータ引き継ぎに必要なセーブデータのアップロードが失敗になり、試せていません。
今やったらセーブデータのアップロードできました。
なるほど。あんま変わってないですねえ。
ちゃんと最適化をしないと爆速ロードにはならないのかな。
他のソフトでの検証も楽しみにしています。
こんばんは!唐突ですが北米ストアでPS4にDLしたタイトルって日本アカウントのPS5で遊べていますか?
私の場合は北米アカウントに切り替えれば遊べるのですが、日本アカウントだと鍵アイコンがついて遊べなくなってしまいました。
その逆に日本アカウントでDLしたタイトルは北米アカウントで遊ぶことが可能です。
「いつもつかうPS4」みたいな設定もなくて困っています。
あとPS5で取得したトロフィーってPS4やVITAからは見えないんですかね?My PlayStationにも表示されないのでなんだか謎だらけです。。。
PS4と変わらず、北米版ゲームも日本アカウントで遊べています。
「いつも使うPS4」はPS5では「コンテンツ共有とオフラインプレイ」になっています。設定のアカウント→その他で設定できますが、最初から有効になっていました。
「アカウントの修復」もしてみると良いかもしれません。
北米アカウントのコンテンツ共有とオフラインプレイを有効にしたらロックが外れました!
助かりましたありがとうございます!