後方互換機能ではなく、PS4版からPS5版にアップグレードされたタイトルのロード時間比較。
PS4版→PS5版のロード時間比較
タイトル | PS4版 | PS5版 |
---|---|---|
ボーダーランズ3 | データロード 28.5-29.5秒 ファストトラベル 19.4-19.7秒 |
データロード 10.3秒 ファストトラベル 10.9-11.0秒 |
マンイーター(北米版) | タイトル画面ロード 8.8秒 データロード 14.1秒 |
タイトル画面ロード 7.1秒 データロード 12.3秒 |
ノーマンズスカイ | データロード 1:02.8-1:18.44秒 テレポーター 1:06.64-1:08.66 |
データロード 19.6-21.3秒 テレポーター 25.8-26.6秒 |
Dead by Daylight | 生存者チュートリアル 7.9-8.0秒 |
生存者チュートリアル 5.1-5.3秒 |
スパイダーマン マイルズ・モラレス (ファミ通TUBE) |
ミッションリトライ 3秒+10.93秒 |
ミッションリトライ 3秒+1.53秒 |
Mortal Kombat 11 追記:2020.11.18 |
Storyモードロード 13.4秒 試合前ロード 8.6秒(6秒) |
Storyモードロード 2.8秒 試合前ロード 4.4秒(1.8秒) |
タイトルによって大きな差があります。
ファミ通TUBEの『スパイダーマン:マイルズ・モラレス』の比較動画では、PS4版とPS5版をPS5内蔵SSDで起動させた時のミッション失敗時のリトライを見せていました。10.93秒(PS4版)と1.53秒(PS5版)という非常に大きな差があったため、他のタイトルにも期待しましたが、結局のところソフト側の頑張り次第のようです。
と言うか、『スパイダーマン:マイルズ・モラレス』はエンジンから改良しているようですので、他のPS4版→PS5版と同じくくりではないですね。
『ボーダーランズ3』は中々良くて、29秒(PS4版)のデータロードが10秒(PS5版)になりました。ファストトラベルも19秒(PS4版)が11秒(PS5版)。
『マンイーター(北米版)』と『ノーマンズスカイ』は、速くなっていることはわかりますが、微妙な差。
【追記2020.11.17】 『ノーマンズスカイ』はアップデートで高速になりました。
PS5版ゲームでもゲームによってロード時間の差が大きい
PS5版ゲームでも、タイトル毎にロード時間に大きな差があるのが確認できました。魔法のSSDが何でもかんでも速くしてくれるわけではなく、全体的な底上げ効果はあるものの、5秒以下のロードにするにはソフト側の技術も求められそうです。
『アストロプレイルーム』『スパイダーマン:マイルス・モラレス』『デモンズソウル』らSIEのタイトルは超高速ロードですし、『NBA 2K21』『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』も速い。
『DiRT 5 (北米版)』は画質優先モードで、キャリアモードのLION’S HEADのレース開始前ロードが14.04秒でした。StevivorがアップしていたXbox Series X版では17.55秒でしたので、PS5版が20%速い。さほどロード速度にこだわっていないサードパーティー製のマルチタイトルでは、このくらいの差になるのかなと思います。
まぁ、15秒で「長い!」という部類に入るのが、次世代機の素晴らしいところではあります。
混同されやすいアップグレードと後方互換
Twitterの反応を見ると、PS4版→PS5版のアップグレードと後方互換が混同されていることがチラホラあります。
ゲームニュースやメーカーのTwitterで「PS5に対応」「PS5向けアップデート」「PS5向けパッチ」みたいに書かれていると、たしかにわかりにくいです。単に後方互換での動作確認をしたという意味だったり、フレームレートや解像度のロックを外すなどの対応である場合が多い。特に「PS5向けのアップデート」「PS5向けパッチ」は紛らわしいですね。PS5版になるわけではなく、PS5の後方互換で動かす場合のアップデート。
これはPS4版ゲームをPS5の後方互換機能で動かすものなので、完全な超高速ロードは機能していない。あくまでPS4版です。
『ボーダーランズ3』『マンイーター』『ノーマンズスカイ』『フォートナイト』『Dead by Daylight』らはPS5版へのアップグレードに対応しており、後方互換ではない。PS4とPS5の縦マルチ状態。これは当然ながらPS5版ゲームとなります。PS5の超高速ロードを実感できるレベルかどうかは、ソフト側の対応で大きく違ってきそうです。
セーブデータの移行
ゲームによってPS4版→PS5版のセーブデータの移行の仕方が違うかもしれない。
『ボーダーランズ3』と『ノーマンズスカイ』は、PS4版ゲーム内のタイトルメニューにセーブデータをアップロードする項目があり、まずPS4版ゲーム内からセーブデータをアップロードする。その後、PS5版を起動して、ゲーム内のタイトルメニューからダウンロードする。
『マンイーター』はセーブデータ引き継ぎ不可。
驚いたのが、トロフィーを再獲得できること。
『ノーマンズスカイ』は、PS4版のプラチナトロフィー獲得データをPS5版に引き継いだら、タイトル画面で全トロフィーを連続獲得してPS5版のプラチナトロフィーが獲得できました。
『ボーダーランズ3』は、何故か4つだけトロフィーが獲得できた。
PS4版とPS5版の切り替え
PS4版とPS5版を両方ともインストールしている場合、ホーム画面のゲームアイコンでOPTIONSボタンを押して、「ゲームのバージョン」を選択すると、PS4版とPS5版の切り替えが可能です。
今回はPS4版→PS5版のアップグレードタイトルでロード時間の比較。後方互換機能でプレイするPS4版より速くはなりますが、効果はピンキリでした。
なんにしても、後方互換よりはPS4→PS5のアップグレードのほうが良いです。
今後の焦点としては、『スパイダーマン:マイルス・モラレス』のようなロード短縮技術が広がっていくかどうか。超高速ロードの力は示してくれましたので、後は各デベロッパーが対応できるかどうかです。
コメント
PS5でPS4のゲームをプレイすると、
○×ボタンはどうなるんですか?
ゲームのアプデ等の対応が無い場合、
従来通り○で決定、×でキャンセルですか?
PS4の「×ボタンで決定する」に対応していないソフトは〇決定のままですね。
うーむ、アプデでは爆速ロードにはなりそうもありませんな。
最適化するのに結構労力がかかってやってない感じですかね