VRゲームとして良かった『実況パワフルプロ野球2018』

PS VR

VRモードが楽しみで購入した『実況パワフルプロ野球2018』。ファーストインプレッションは良好。

VRでプレイできるモード

VR専用タイトルではなくVR対応タイトルですので、どのモードがVRで遊べるのか気になるところでした。

  • 対戦【VR対応】※1P vs CPUのみ
  • サクセス【未対応】
  • LIVEシナリオ【未対応】
  • パワフェス【未対応】
  • ペナント【VR対応】
  • チャンピオンシップ【未対応】
  • マイライフ【VR対応】
  • 栄冠ナイン【未対応】
  • 練習【VR対応】

もしかしたら【未対応】のモードも、設定箇所を見逃しているだけの可能性もありますが、実際に確認できたのは対戦(1人プレイのみ)、ペナント、マイライフ、練習の4モード。

VRで、がっつりプレイできるモードとしてはペナントマイライフがあります。VRに対応しているのは試合シーンのみですので、会話イベントなどはシネマティックモード状態。

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練習がVRに対応しているのも気が利いていて、最初は練習で感覚をつかんだほうが良いです。練習モードで打ちまくるのもバッティングセンター状態で楽しい。

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VRモードの打撃と投球と野手

打撃

打撃の視点オプションは「ノーマル」「リアルサイズ」「打席」の3種類。

「ノーマル」「リアルサイズ」はキャッチャー視点。ノーマルが通常サイズでリアルサイズが少し大きいサイズという違い。
パワプロのキャラが目の前にいて、同じ球場にいるという臨場感があります。3Dですので立体感があり、自分に向ってボールが迫ってくる迫力とボールの軌道が良い。そしてそのボールをカキーン!と捉えて飛んでいくのを見るのが爽快。

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「打席」は打者視点で臨場感は抜群ですが、操作が通常と違い、パワプロにおいては実用的ではないように思いました。

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投球

投球の視点オプションは「ノーマル」「リアルサイズ」「投手ノーマル」「投手リアルサイズ」の4種類。

「ノーマル」「リアルサイズ」は打撃とまったく同じ。
「投手ノーマル」「投手リアルサイズ」は投手の背中側からの視点。ノーマルが通常サイズでリアルサイズが少し大きいサイズという違い。
YoutubeにMLB投手のブルペン動画がありますが、ああいう迫力がある。球が伸びてキャッチャーミットにズバンッ!と突き刺さる感じが素晴らしい。
キャッチャー視点よりもストライクゾーンが小さく見えますが、それを精密コントロールで狙うのもリアルで良い。
観客の声援もサラウンドに対応しており「あの辺の観客の声」というのも伝わる。マウンドに立っている臨場感があります。

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野手

野手の視点オプションは「ノーマル」「リアルサイズ」の2種類。大きさが違います。大きな野球盤が置いてある感じ。

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VRゲームとして良かった

昨年「2018年にキーとなるのはVRフル対応と既存タイトルのVR化」と書きましたが、『実況パワフルプロ野球2018』はその期待に応えてくれるものでした。

Moveにアナログスティックが欲しい – PS4ちゃんねる Pro

ペナントとマイライフ、非VRゲームとして作りこまれたモードがVRに対応している。VRゲームは小規模なゲームが多いですが、『実況パワフルプロ野球2018』ではプロ野球の複数年に及ぶペナントレースや野球選手としての人生をVRモードで遊びつくせる。VR対応タイトルならではのボリューム。VR専用で作ってしまうと予算がかけられないので、ここまでのボリュームは難しいと思う。

いろんなVRゲームをプレイしてきた中で、ベルトスクロールアクションやツインスティックシューティングでもVR化することで大きな魅力が生まれるのを実感しています。逆に、VRっぽいものを作ろうとして型にハマってしまうゲームは楽しみにくい印象もある。では『実況パワフルプロ野球2018』は、どうだったか?

打撃、投球ともに一人称視点ではないですが、臨場感や迫力は十分。VRの魅力が強く感じられるし、それでいてパワプロとして普通に遊べる。この対応の仕方で良いんです。昔なら野球ゲームでVRをイメージすると一人称視点でMoveをバットに見立てたバッティングが浮かんだでしょうけど、その結果、ホームラン競争のみのミニゲームになってしまうと長くは遊べない。Moveを振って投球しても精度に問題があれば楽しくなくなる。今回で言えば打者視点のオプションですかね。臨場感やVRっぽさは十分ですが、ノーマル視点に比べて操作性が悪いので、長いシーズンを遊びたいとは思えない。
まずは非VRゲームとして楽しいパワプロのままVRに落とし込むことが大事。無理に一人称視点にする必要もないし、Moveに対応する必要もない。『実況パワフルプロ野球2018』は、その選択が上手くできていた。もともと楽しいパワプロにVRの魅力が加味されている。何度も言っているVRのためのゲームじゃなくて、ゲームのためのVRになっています。

そして球技はVRに向いていると感じました。まず球場にいるという臨場感が良いです。そして立体的なVR空間なので、球の動きと存在感がリアルで距離感もわかりやすい。これは平面ディスプレイに対して大きなアドバンテージ。その球をバットで捉えたり、ミットに叩き込むのはリアルな野球の感覚に近い。とても心地良く、楽しい。

人気モードであるサクセスに未対応なのは残念です。通常モードとVRモードで打ちやすさに差ができてしまうのを嫌ったんですかね。栄冠ナインにも未対応ですが、こちらはシミュレーションゲームですので、テキストの扱いが難しかったか。

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今年は『MLB The Show 18 (英語版)』と『実況パワフルプロ野球2018』を買いましたが、VRモードの力で『実況パワフルプロ野球2018』の方が野球ゲームの魅力としては一歩リードした印象。仮想現実におけるスタジアムの雰囲気、立体的な世界での球技の魅力を強く感じた。

メインモードをペナントにするかマイライフにするか迷う。

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