2018年3月6日に北米Storeでリリースされた『Bravo Team』をクリアしました。
基本操作
デュアルショック4、Move2本、PSVRシューティングコントローラーに対応しているようですが、私はPSVRシューティングコントローラーでプレイしました。
R2 – 銃撃
□ – リロード
△ – 武器チェンジ
× – 指定したポイントに移動
L1 – 立つ
〇 – 1つ前のポイントに戻る
右スティック↓ – 反転
左スティック – 相棒への指示
ゲームシステム
チャプタークリア式のFPSです。全7チャプターあり、クリアまで2~3時間。
2人で進んで行くゲームです。シングルプレイでAIとパートナーを組むか、オンラインでフレンドとパートナーを組むことができる。
特徴的なのは移動システムです。自由移動はできません。既定の移動ポイントに銃口を向けて指定し、×ボタンで移動。
自動で物陰に隠れてしゃがむので、L1で立って銃撃。しゃがんだままでも横から銃撃したり、手だけ伸ばしてブラインドショットも可能。
移動する時は三人称視点で見守ります。移動後に一人称に戻る。
武器は2種類持てますが、サブウェポンのハンドガンは固定。メインウェポンはアサルトライフル、ショットガン、スナイパーライフルがあります。ゲームの7割近くはアサルトライフル+ハンドガンで進めることになる。強化要素はありません。
オマケ程度でステルスアタックもあります。敵に気付かれていない状態で敵のすぐ近くの移動ポジションを指定するとステルスアタック。
敵を倒しながら、進んで行くだけのゲーム。
やや残念な出来
開発元はSuperMassive Games。同社がPS4で開発したタイトルは『Until Dawn』『Tumble VR』『Until Dawn: Rush of Blood』『 Hidden Agenda』『The Inpatient』『Bravo Team』。ガンシューティングとしては『Until Dawn: Rush of Blood』の実績がありますが、FPSを開発するには未熟だった印象を受けました。
まずAIに問題があります。敵が壊れたロボットのように障害物に向かって延々と銃撃したり、不自然な移動をしたり、隣の相棒を見てみれば自分が遮蔽物として利用している車に銃を撃ち続けていたり。戦場の緊張感がなく、冷めてしまう。
敵の湧き方もしつこくて、退屈な銃撃戦が間延びしてしまう。片付けたと思っていた横や後方から湧いて銃撃されるのは理不尽さも感じた。
PSVRシューティングコントローラーの認識精度は80点くらい。正面は問題ないですが、このゲームはカメラ操作が180度(反転)しかできない事が問題。斜めや真横を向くと認識精度が落ちます。カメラ操作ができるゲームなら常にカメラ正面を向けますが、それができないので認識精度の不安定さを感じるところもある。
ゲームの7割近くをアサルトライフル+ハンドガンで進めますので、主力はアサルトライフルになりますが、これの集弾率が悪いです。リアルさを出すためにそういう設定にしているのかと思いますが、狙い撃つ面白さを大きく損ねている。せっかく上質なサイトのついたアサルトライフルで狙いを定めても狙った場所に飛ばない。気持ち良くヘッドショットが決まらずに、乱れ撃ちで倒す感じになる。中距離で撃ち合うことが多いのですが、先制攻撃しても弾が散らばって倒せない→敵が隠れる→待つ→敵が頭を出したので撃つけど弾が散らばって倒せない→敵が隠れる→……というモグラ叩きの塩試合みたいな状態が度々ある。自由に動けるゲームなら特攻して乱れ撃ちすれば良いのですが、固定ポイントでカバーしながら銃撃戦するゲームですので、メイン武器の集弾率の悪さは良くないと思いました。
銃撃の迫力もイマイチで、特に音が弱いです。
既定のポイントのみを経由して移動するシステムも良くなかった。移動中は三人称になるので没入感を損ねます。敵を殲滅した後ですら、物陰に隠れながら進むのがカッコ悪い。これなら『Until Dawn: Rush of Blood』のようなレール式の方が良かったです。
酔い防止のためでしょうけど、何度も幽体離脱しているようで、せっかくのVRの臨場感と没入感が台無し。相棒と一緒に行動しているのに、どっちが相棒がわからないこともしばしば。
プロローグを含めて7チャプターありますが、シンプル過ぎるゲームで、あまりプレイ感は変わりません。敵は3タイプくらいでボスもいません。武器を切り替えた時だけ新鮮さがある。
チュートリアル+全Chapterをクリアした状態ですが、今のところ褒められる部分が少ないゲーム。PSVRシューティングコントローラーに対応していることが救い。対応タイトルが少ないですので、この素晴らしいコントローラーで銃撃戦ができるのは嬉しい。
腰だめ撃ちもサイトを覗く撃ち方もプレイヤーのリアルな動作次第ですし、ブラインドショットにも対応。本物の銃でゲームするような感覚は楽しい。PSVRシューティングコントローラーで撃ちまくれるということだけで、一定の満足度はあります。
もともとFPSの開発に慣れていないうえに、VR酔いの問題を意識しすぎたり、デュアルショック4/Move2本/PSVRシューティングコントローラーに対応させることによる制限があったりで、パッとしないゲームになってしまった印象です。
初めてPSVRシューティングコントローラーを使用するゲームなら良いと思います。PSVRシューティングコントローラーで撃つ楽しさはある。『Farpoint』からですと、大幅に退化したゲームのように感じてしまう。『Bravo Team』→『Farpoint』のプレイ順なら良いステップを踏めそう。

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コメント
>>まきわさん
Move2本の場合は右Moveがグリップを握り、左Moveは銃の前のほうにある持つところを握る形になります。(右利き設定の場合)
リロードは右Moveの□ボタンです。
右MoveのTで銃撃。×で180度ターン。△で武器切替、Mで場所移動。
左MoveのTで立ち上がる。
ちょっと難しいのは、感触の無い銃を両手で持つところです。左手の位置がズレるとMoveが振動します。
初めまして、move2本操作はどんな感じですか?例えば、ロンドンハイストのように自分でマガジン交換が出来たりしますか?
>>ピノコさん
FPSの開発に慣れていないうえにVRで、さらに3つのコントローラーに対応となると、かなり大変だったと思いまます。
シューティングコントローラーは楽しいので、その魅力を感じつつ、プラチナトロフィーまで獲得できれば一定の満足度はあるかと思います。
あと最初から協力プレイでワイワイできれば、楽しさは倍増しそうです。
あらら、farpoint以下ですか
結構、期待してたんで残念ですね
しかし、farpointは出来がいい分、トロフィー関係が硬派すぎるので
シューティングコントローラ対応とベリーイージーで買いですわぁ…
>>XBSさん
日本語は入っていません。
オプションでの言語選択はなく、本体の言語で判断するタイプです。
日本語が入っていないことと、英語以外の言語に関しては不明です。
北米版は英語だけですか?