2017年11月23日にリリースされた『Wolfenstein II: The New Colossus』をクリアしました。
完成度の高いシングルプレイFPS
北米では10月27日にリリースされていて、とても高評価でした。前作『Wolfenstein: The New Order』から地続きの続編なのですが、評価は大幅にアップしています。
ストーリーとキャラクターが印象的
前作のストーリーも悪くなかったですが、今作は前作を大幅に超えるほど鮮烈なものでした。グロくてエグくて悲惨で悲壮。冒頭から「ここまでやるか?」と引くぐらいの演出を見せていたし、ちょっと他のゲームと比べて頭1つ抜けてブッ飛んでた。素直に「頭おかしい」と思えるようなレベルでした。海外レビューで「ビデオゲーム史上最も恐れを知らない特異なストーリーテリング」とありましたが、ホントそのとおり。
切断面を暗色にするなどZ指定で定番の規制はあり、セックスシーンが丸々カットでわかりにくさもありますが、日本版をリリースに踏み切ったこと自体が有難いと思える。前作は初週7,448本でしたので、今回は日本版をリリースしないという判断になってもおかしくないゲーム。日本語吹替、〇決定でローカライズされています。
キャラクターたちも個性的でした。悪役の憎たらしさや狂いっぷりも最高でしたし、主人公も仲間たちもキャラが立っていた。
同じ主人公で地続きのストーリーなので、プレイするなら『Wolfenstein: The New Order』からのほうが良いです。
サイドミッション
前作から評価を伸ばした要因にサイドミッションの存在もあります。メインミッション以外に仲間からの依頼や上級司令官を暗殺するミッションをプレイ可能。メインミッションで1度訪れたエリアに再訪できるので収集物の回収もできる。
メインミッションをクリアするだけなら12時間くらいですが、サイドミッションのおかげでボリュームが増しています。今作は1周クリアするだけの1本道のゲームではなく、寄り道要素がある。
アクション
基本的には前作を踏襲しており、ステルスとメイヘムを自由に使い分けられるアクション。真っ向勝負で撃ち合うか、隠れながら進むかですね。撃ち合いとステルスを使い分けられるゲームは珍しくないですが、このゲームはバランスが良いです。
銃撃戦は王道を行くFPSという感じ。特殊能力を使う系じゃなくて銃火器での撃ち合いが基本となる。二丁持ちも可能。
主人公の耐久力は高くないので、ちょっとした油断で簡単に死ねます。超人みたいな主人公ですが、意外とランボープレイはできない。緊張感のある銃撃戦で、やや難しいFPSになっていると思う。難易度イージーがデフォルトになっているあたりも、難しいゲームだぞという意識は感じる。頻繁に死ぬのでリトライのロードは少し気になる。
強化システム
強化システムは2つ。
1つは特定の行動で能力が増すPERK。例えば二丁持ちで一定数の敵を倒すと弾薬の最大数が増えたり、ヘッドショットで一定数の敵を倒すとサイトを覗いた時の火力がアップするという具合。それぞれ5段階の成長があります。
もう1つはアップグレードアイテムを拾って武器を強化。武器には各3つの強化項目があります。
良い続編
前作からガラッと変わったわけではないですが、正統進化であり肉付けもされていて良い続編でした。アクションに関しては想像の範囲内でしたが、ストーリーと印象的な演出は突き抜けたものがありました。
前作の初週が7,448本でしたし、シングルプレイのFPSが8,618円となると、よっぽど好きじゃない限り手を出しにくいところではあると思う。洗練されたゲームプレイにブッ飛んだストーリーは大きな魅力ですので、「お気に入りに追加」してセールされた時にでもプレイしてみてほしいです。マルチプレイ要素が0なので、遅れて購入しても過疎とかそういうマイナス面はない。グロさやエグさが苦手ならスルーしたほうが良いですけどね。
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