買う予定は無かったのですが、個性的なゲームのようでしたので気になって言語確認ついでに北米版『Umbrella Corps(バイオハザード アンブレラコア)』を購入しました。バイオハザードシリーズはマルチランゲージに対応している作品が多く、この『Umbrella Corps(バイオハザード アンブレラコア)』も9ヵ国語に対応しており、日本語も含んでいます。
このゲームは、ほぼオンライン対戦に特化したTPSです。オマケ程度に1人用のゲームモードもありますが、あくまでオンライン対戦ゲームと認識しておいたほうが良いでしょう。『オペレーション・ラクーンシティ』とも別物で、あちらは協力プレイですが、こちらは3人対3人の対戦プレイ。
オンラインは、3つのカテゴリーに分かれています。これはよくある形式ですね。RANKED MATCHのみ経験値が入手可能で、戦績も記録されます。FREE MATCHとFRIEND MATCHは、戦績が記録されず気軽に遊べるモードですが、経験値は入手できません。
・RANKED MATCH – 経験値が入り、戦績が記録されます。
・FREE MATCH – 経験値が入らず、戦績が記録されません。
・FRIEND MATCH – 経験値が入らず、戦績が記録されません。 フレンドとのみ対戦。
ONLINE オンライン対戦を開始します。 ※現在はTEAM MATCHのみ。 |
RANKED MATCH 世界中のプレーヤーと対戦します。(スクワッド3人組まで参加可能) |
ONELIFE MATCH 対戦人数:3vs3 勝利ラウンド数:3 制限時間:3分 相手チームを全て倒せば勝利する。倒されるとラウンド終了まで復活できない。 |
MULTI-MISSION 対戦人数:3vs3 勝利ラウンド数:3 制限時間:3分 ラウンドごとにランダムでルールが変化する。 制限時間内であれば何度でも復活できる。 |
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FREE MATCH 自由な設定で対戦します。(スクワッド3人組まで参加可能) |
ONELIFE MATCH 経験値が入らず、戦績が記録されません。 マッチスコア、ラウンド時間、クリーチャーのON/OFFを設定可能。 |
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MULTI-MISSION 経験値が入らず、戦績が記録されません。 ラウンド時間のみ1~5分の間で設定可能。 |
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FRIEND MATCH フレンドとのみ対戦します。 |
ONELIFE MATCH 経験値が入らず、戦績が記録されません。 マッチスコア、ラウンド時間、クリーチャーのON/OFFを設定可能。 |
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MULTI-MISSION 経験値が入らず、戦績が記録されません。 ラウンド時間のみ1~5分の間で設定可能。 |
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WEAPON SET 装備一式のセッティングができます。 |
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CUSTOMIZE 衣装やI.C.O.N.の閲覧ができます。 |
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CAREER 経歴を閲覧できます。 |
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U-TRIALS 達成したU-トライアルを確認できます。 |
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TUTORIAL チュートリアルを開始します。(1人用) |
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THE EXPERIMENT ゾンビから生き残るミッションクリア式のゲームです。(1人用) |
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公式サイトでメインモードとして紹介されていた「ONELIFE MATCH」。
リスポーン無しのバトルです。
ルールも相手を全滅させるのみ。
・3人対3人のチーム戦。
・3ラウンド先取で勝利。
・相手チームを全員倒せばラウンド勝利する。
・ラウンド中に自分が倒されるとラウンド終了まで復活できない。
・制限時間3分のハイスピードなバトル。
・プレイヤー以外にもゾンビが徘徊している。
制限時間は3分ですが、復活無しなので3キルでラウンド終了します。早い時は1ラウンド30秒もかからずに終わる。このハイスピードバトルが大きな特徴。
死ぬと観戦モードに切り替わります。この時に武器の変更も可能。俯瞰視点になるので、マップの全体図を覚えるのにも向いています。動き方の勉強にもなる。6対6や12対12などとは違い、少人数なので見た目にもわかりやすいです。
こちらはリスポーン在り。
ルールも8種類あり、ラウンドごとにランダムで変化(選択・固定することはできない)。
・制限時間内であれば何度でも復活する。
・制限時間3分。
・プレイヤー以外にもゾンビが徘徊している。
一応、1人用のモードもあります。とはいえ、一般的なFPS・TPSのキャンペーンモードのように作り込まれているわけではなく、戦闘に特化したシンプルなモードです。
5ミッションまで進めた時点では、ルールはDNA HUNTERのみでした。ゾンビを倒すとDNAサンプルをドロップするので、それを一定数入手するとクリアというルール。
ミッションを進めていくとデカールが入手できました。
全ての対戦モードで3人対3人固定。プレイ前は「少ないな」と思っていましたが、やってみると3人対3人の魅力をいろいろと感じます。
復活なしのメインモード「ONELIFE MATCH」と相性が良い。復活がないので死ぬと次のラウンドまでは観戦モードになりますが、早ければ30秒かからずに決着するので、待ち時間は少ないです。このバトルサイクルが心地良くて、遊び続けてしまいます。
マップが覚えやすい。全てのマップが3人対3人用のマップなので広くありません。マップが覚えやすいので、ゲームとしての敷居は少し低いと思います。逆に言うと3人対3人で狭いマップだと、戦略の幅は広くないのかと思う。
1人で打開する事も可能。チームは3人なので1人あたりの責任は重くなるはずですが、相手も3人なので、味方2人がやられても1人で3キルして打開することも可能なバランス。実際、このパターンは数回ありました。3キルで終わる対戦なので、チームへの依存度も小さいと言えば小さい。これが復活ありだと人数の差・チームメイトの実力差が大きく影響すると思いますが、復活なしのメインモードは3キルで終われるので、自分1人で何とかできる範囲ではある。
マッチングしやすい。最大6人なので、人が集まるのが早いですね。
プレイ前は3人対3人というところがマイナス点でしたけど、プレイしてみたら好きになりました。
プレイヤー以外にも、たくさんのゾンビが徘徊しています。
最初はゾンビがプレイヤーに気付く事はありません。銃撃戦等で自分のジャマー装置が破壊されるとゾンビに気付かれるようになる。こうなるとゾンビから逃げるか戦わなくちゃならなくなり、ゾンビと敵プレイヤーの両方から狙われることになる。
このゾンビ要素も独自の味で面白いと思った。3人対3人なので、敵が見つからずに探し合いになることもありますが、曲がり角にゾンビがいるとビックリします。思わず発砲しちゃったら自分の位置がバレます。
バイルとはピッケルみたいな道具。壁登りに使えますし、近接武器にもなります。
バイルが武器として有能過ぎるところは感じました。「MULTI-MISSION」をやっていたらキルレートの高い人がいて、常にバイルを構えていた。それにみんなが気付いて、ラウンド重ねるごとに、みんなバイルに持ち替えていったのが面白かったです。最終的には6人中5人がバイルになっていました。
FPS・TPSのプレイヤーは銃が好きな人が多いかと思いますので、バイルの有能さは好まれないかもしれない。最強と決めつけるまでにはいたりませんが、プレイした中ではバイルの有能さを感じた。
「MULTI-MISSION」は撃ち合いだけに集中できるわけではないので、動き回ることが多くなる。そのため、距離を取って慎重に撃ち合うことも減り、近接武器のバイルが有効になるのかと思う。
「ONELIFE MATCH」では、みんながバイルという状態にならなかった。マップとの相性もあると思う。まだロンチ直後なので、簡単操作で使えて一撃死のバイルが使いやすいだけってこともあるかもしれない。
ゲームモードを選んで「ロビーを検索しています」と表示されてから12~20秒ほどでロビーが見つかって「移動を開始します」となった。移動は3秒程度。全6人必要ですが、自分が6人目なら「対戦可能人数に達しましたのでゲームを開始します」となって10秒後にステージ読み込み。
RANKED MATCH > ONELIFE MATCHはスムーズにマッチングしました。動画を見返してみたら、モードを選んでから、戦闘マップでプレイアブルになるまで1分12秒でした。
どちらかが3ラウンド取ってゲームが終わり、まだ6人いる状態なら、続けて「対戦可能人数に達しましたのでゲームを開始します」と表示され、40秒後に次のラウンドが始まる。
オンライン周りのシステムがシンプルで選びやすい反面、自由な部屋立て・部屋選びができないのは難点でもある。「ONLINE」を選択した後に1つしかない「TEAM MATCH」を選ぶのも不自然な仕様ですし、今度のアップデートで変化がありそうです。FPS・TPSに慣れたユーザーにとっては、不自由さを感じる現在の仕様かと思いますが、それが解消される可能性はありますね。
『ストリートファイターV』のように、システム未実装で発売したと見られると低評価を生みそうです。
ファーストインプレッションとしては、粗さがあるけど新鮮味も感じられて面白いです。
「ONELIFE MATCH」を軸にしている。3人対3人/デスマッチのみ/復活なしという、メインでやらせたい事が明確。「いろいろ用意しました」っていうスタンスじゃなくて、メインがはっきりしているので、これも遊びやすさ・ゲームの入りやすさに繋がっている。とりあえずメインモードをやっていれば、覚えるルールもなく、マップも数回のプレイで覚えて、短時間で何ラウンドもこなせる。
「MULTI-MISSION」をやると8種類のルールがあるので、ルールを覚えて、そのルールでの立ち回りを覚える必要があります。
ゾンビがゲームに上手く取り込まれており、マップもシリーズお馴染みのマップで、バイオハザードの雰囲気を感じながらプレイできる。とはいえ、バイオハザードのアトラクションに来たプレイヤーといった具合。プレイヤーはバイオハザードの世界に馴染んでいるわけではない感じ。レオンやウェスカーのマスクを被ってバイオキャラごっこが出来るのもそうですが、レオンやウェスカーがいるわけではなく、マスクを被った人がいるということ。
ロンチトレーラー内で「新ステージ・新モード 現在開発中」と告知されています。オンラインのシステム周りも含めて、追加・変化があるのでしょうね。
第三の対戦モードは「4サバイバーズ」で、これが個人戦のようです。プレイヤーもゾンビもみんな敵で、最後まで生き残ると勝ち。
1ラウンドが30秒未満で終わることも珍しくない。生きるか死ぬか、勝つか負けるかの緊張感が常にあります。真剣で斬り合うみたいなゲーム。あっけないと思われる可能性もある諸刃の剣。
少し個性的なゲームなので、正統派のFPS・TPSが遊びたいなら、これは合いにくいかとも思う。もう1つ不安なのがゲームとしての深み。とっつきやすいゲームですが、少人数でマップが狭くメインモードもデスマッチのみというシンプルなゲームが軸なので、他のFPS・TPSに比べて遊びの幅が狭いかもしれない。6秒動画のVINEや140文字のTwitterのように、制限された中で突き詰める魅力が出てくれば面白い。
価格的にも$29.99なので、$59.99のゲームに比べて規模は小さいのかと思う。ちょっと中途半端な印象を受けてしまう価格。これならF2Pにした方が面白かったかもしれない。
長期的に遊ぶ予定ではないので、触り始めのゲームの面白さを堪能しています。ただ、こういう対戦型のFPS・TPSは、がっつり遊び込みたい人も多いでしょうから、そういう人を満足させるだけの物があるかはわからない。ありふれたジャンルですが、ありふれたゲームにはなっておらず、ゲームとして打ち出したいものがわかりやすくて好印象。それが受けるかどうかは別問題。
コメント
カプコンが過当競争のこの市場で生き残れるかといえばnoではありますが、5-6あたりで入ってきたライト層には対応するバランスにはなっているのかなあと思います。
リベ2も音速で過疎っているので、オン人口が業績として欲しいというベクトルなんでしょう。今後のオン人口次第で、サービスやボーナスは全く違ってくる作品になる拝金ベンチャー臭がプンプンして嫌い。
フリーだったり、リベ系のcoopだったらまだよかったと思えますが、今更pvp極振りしてこの出来かと思うとちょっとセンスが無さすぎる気がします。