戦略性とスタイリッシュさを兼ね備えたVR専用ゲーム『SUPERHOT VR (英語版)』クリア

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自分が動いた時だけ敵も動くVR専用ゲーム『SUPERHOT VR (英語版)』をクリアしました。

VR非対応『SUPERHOT (日本語)』とVR専用『SUPERHOT VR (英語)』

ちょっとわかりにくいですが、2017年7月20日にリリースされた『SUPERHOT』(2,499円)は日本語に対応していてVRには未対応のゲーム。7月21日にリリースされた『SUPERHOT VR』(2,499円)は日本語に対応していないVR専用のゲーム。

 

ゲームとしても別ゲーといった感じで、『SUPERHOT』はプレイヤーが自由に動き回りながら戦いますが、『SUPERHOT VR』はプレイヤーの移動操作はないですが、カメラの範囲内でプレイヤー自身が動く必要はあります。

Move モーションコントローラー2本持ち

『SUPERHOT VR』はMove モーションコントローラー2本が必須です。

 

T(トリガー)ボタンを押すと「握る」という操作なので、拳を握って腕を振ればパンチ、銃を握って持ち、トリガーを握れば銃撃。

手放す時はMoveボタン。Moveボタンを押しながら腕を振ってMoveボタンを放せば投擲。

 

コントローラー操作以外に重要なのは自分の体の動き。自分の体を動かして敵の銃撃を避ける。立ちプレイ推奨です。

PlayStation Move モーションコントローラー

PlayStation Move モーションコントローラー

 

映画のスローシーンを演じるような

首を振ったり手を動かしたり、自分が動いた時にだけ敵も動くゲーム。ストップ→ムーヴというよりは、スーパースローモーションのような感覚。

 

パズル的な要素が濃くて、将棋みたいに先を読んでから動くのが一番重要。一応FPSとなっていますが反射神経はほぼ不要で、敵の動きを読みつつ、自分の身の回りにあるアイテムをどうやって使うか考えて対応する。かといって答えが決まっているわけではなく、かなり自由に対応できるのが面白いところ。

敵の銃撃は避けるだけでなく、剣や金槌で潰せる。弾が切れた銃も銃撃回避用に使えます。

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Move モーションコントローラーで狙い撃つ面白さもあり、敵の動きを予測して狙う偏差射撃のスキルが求められる。

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いろんな意味で『マトリックス』っぽさがあり、スーパースローモーションの世界の中で敵の銃撃の雨を避けて、華麗に反撃できると脳汁が出る面白さがある。VR酔いじゃなくて自分に酔える。頭と体を使うゲームで、他のゲームでは味わえない新感覚さも魅力。

クセになる「SUPER HOT」

1ステージのプレイ時間は短く、サクサク進みます。3~5ステージくらいで1グループになっており、1グループの途中で死ぬと最初のステージから。4ステージくらい巻き戻ると凹みます。でもグループの最終ステージをクリアすると「SUPER HOT」と音声が流れて達成感がある。何度も巻き戻っている時はフラストレーションを感じつつも、クリアした時の達成感が大きい。

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ストーリーはよくわからない

アクション中にストーリーが語られることはほぼないです。ステージ構成や敵のちょっとした動きに意味はあったのかもしれない。

一定数のステージをクリアするとパソコンの部屋に戻り、また次のフロッピーディスクを入れて仮想現実へ。最後はショッキングな展開っぽかったですが、何の情報も入れずにプレイしたゲームで、よくわかりませんでした。VR版は全部英語ですので。

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PSVRとはやや相性が悪い

PC版の評価が高いゲームですが、PSVRとはやや相性が悪いところを感じました。特に難易度が高くなる終盤で。

 

仕方ない部分ですが、立ちプレイ推奨の不便さがある。PSVRはPS VR | FAQ | プレイステーションに「PS VRは座って遊んでいただくことを推奨しています」とあるように、座りプレイが推奨されています。私も座りプレイ用の環境にしている。立ちプレイするとなるとカメラの位置を再調整する必要があり、他のゲームで遊ぶ時はまた戻す必要もある。

 

PSVRの限界までプレイヤーの動きが求められるゲームです。カメラ範囲の端から端まで使うし、しゃがんで物陰に隠れたり弾を避けたりもする。上下左右に動き回る。カメラ位置だけでなく中心にマットを敷いておくなどして、カメラ範囲から出ないようにする工夫があると良いです。

 

それゆえPSVRとは相性の悪さも感じます。座りプレイが推奨されているPSVRは、動き回るようなゲームに対応できるほどカメラ範囲が広くない。熱中しすぎて頻繁に「プレイエリアの外です」になったり、カメラの端っこで手を動かすと認識精度が悪くなったりすることが多い。中盤くらいまでは多少精度が悪くなっても気にしませんでしたが、終盤の高難易度になるとゲームを楽しめないレベルで認識精度の悪さが気になってしまう。ゲームの戦略性やアクションより、認識のさせ方に気を遣うことになってしまった。

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基本的には立ちプレイ推奨ですが、終盤の難易度ではしゃがむことが重要になり、今度は足元を認識せずに武器が拾えなくて防戦一方になってしまうことも多々あり。足元に落ちている武器を拾って撃つだけで勝てるのに、それが拾えない。範囲広めに動くことで自分の手が認識されずどっかにいったりして死んで巻き戻るとストレスが溜まる。終盤はしゃがむことが重要だと気付き、中盤までは立ちプレイ、終盤は座りプレイにしてクリアできました。

 

カメラの調整や自分の体勢や動き方を煮詰めれば、もっと快適なプレイができるかもしれない。カメラを気にせず行動範囲も気にせず動けたら、このゲームの魅力が最大になるんでしょうけどね。没頭できそう。

 

基本となるゲームデザインは素晴らしいですが、プレイヤー自身の動きが重要となるとPSVRでは難しいところが見えてくる。PC版に比べてPS4版の海外評価が低いのはそういうところに理由があるのかと思った。アップデートで補整されて遊びやすくなれば良いですので期待。

 

PlayStation VR PlayStation Camera同梱版

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