ワンダと巨像に大きな影響を受けた感じの『Titan Souls』一撃必殺の死にゲー

4/14に北米でリリースされた『Titan Souls』をクリアしました。

1本の矢のみでタイタンを倒すというゲーム。敵の攻撃を受けると即死ですが、敵もコアを攻撃すると即死という事で、殺るか殺られるかの一撃必殺の勝負。 30回くらい殺されるような強敵でも、こっちが勝つときは30秒未満で勝てるようなゲームです。

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1周は短いが内容が濃い

初回のクリアタイムは2時間49分、死亡回数は151回。普通のゲームの感覚なら3時間未満でクリアできるとなるとボリューム不足という事になるでしょうが、このゲームは密度が濃くて「物足りない」という気持ちにはならなかった。

タイタンを倒せる時は5秒~30秒程度で倒せます。しかしその一撃必殺のワンチャンスを見極めるために同じタイタンで何度も死ぬ。勝てそうで勝てないという絶妙なバランス設定で、熱くなってやめられない。常にビンゴのリーチがかかった状態みたいな緊張感とテンションで遊べて、それゆえ精神的な疲労も大きい。これが6時間とかのボリュームになるとキツイかもしれない。

プレイ時間の水増しを考えていない一撃必殺にこだわったゲーム性。だからプレイ時間は短くなる。

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ワンダと巨像に大きな影響を受けている

プレイしてみるとベースはモロにワンダと巨像です。敵はタイタンのみで雑魚敵はおらず、テキストもほとんどありません。平原を歩いてタイタンがいる場所を探し、それを倒していく。ワンダと巨像をプレイした事がある人なら、10人中10人が「ワンダと巨像っぽい」と思うレベルでしょう。

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タイタン戦が面白い

このゲームはタイタンとの戦いしかないわけですが、そのタイタン戦がとてもよく出来ている。タイタンのコアを射抜けば勝ちというシンプルなルールですが、多彩なタイタン戦が用意されています。「どうやって倒すか?」というパズル的な部分もあり、それに気付けたときの快感もある。

一撃必殺とは言ったものの、タイタンによってはバリアを剥がすような手順も必要で、矢を最低2回以上撃つ必要がある場合もある。3回以上撃つケースは1戦だけだったと思う。多くは1回で倒せる。

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死にっぷりがデモンズソウルやダークソウルを彷彿とさせ、タイタンソウルズというタイトルは、ワンダ巨像+デモンズ(ダーク)ソウルを意識してるんじゃないかとも思ったほど。心が折れそうになるゲームで、30回以上も同じタイタンに殺されると諦めたくもなってきますし、ストレスも溜まってきます。しかし、そんな状況の中から勝ち取る勝利の快感は、他のゲームでは中々味わえないもの。本当に最高です。でも難しいゲームで心が折れてしまう人には不向きです。

難しいけど不条理ではないし、物量で攻めてくるようなゲームでもない。勝てる時は30秒未満で勝てるようなタイタンばかり。プレイヤー側があっさり勝利できるチャンスを入れてくれているのに強いという素晴らしい設定。アクションゲーム好きなら見逃すのはもったいないですね。

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ストーリー性はほとんど無い

ワンダと巨像みたいにテキストがほとんど無いゲームで、プレイヤーとタイタン以外のNPCもいませんし、ストーリー性はほとんどありません。そのため北米版でも問題なく遊べる。ローカライズの手間がかからないでしょうから、日本でもリリースしてほしい。

リトライ時のチェックポインからタイタンエリアまでの距離が微妙な長さ

このゲームは死にゲーなのでリトライをしまくります。私は約3時間で150回リトライしていました。リトライのロード時間は無いです。ただ、チェックポイントからタイタンのいるエリアまで走って5~15秒かかります。これが同じタイタン戦で何十回も続くとけっこうなストレスになります。リトライはタイタン戦直前に設定してほしかった。

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強化要素や収集要素はありません。ひたすらタイタンを探して倒すゲーム。やり込める部分は高難易度クリアとスピードランくらいですね。面白いゲームですけど$14.99という設定は割高かもしれません。$9.99くらいが妥当か。

PS4の北米タイトルで遊ぼう

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