『アサシン クリード オリジンズ』をクリアしました。
オープンワールドのアクションRPG
最初の感想でも書きましたが、今作は「別ゲー」とも言える生まれ変わりっぷり。『アサシン クリード』をベースに、『デスティニー』らのようなトレジャーハンティング。『ダークソウル』らの操作に寄せたアクションゲームらしい戦闘は、近接/ステルス/弓を絡めていて『Horizon Zero Dawn』も思い起こした。『ゴーストリコン ワイルドランズ』のように幹部を1人ずつ潰していく展開。『ウィッチャー3 ワイルドハント』のような捜査パートもあり、シリ編のような別主人公パートもあり。『ファークライ4』のような動物狩りと装備強化。一番魅力を感じたのは『メタルギアソリッドⅤ ザ・ファントム・ペイン』のような自由潜入。
大作ゲームは互いに影響し合っているので、似たような要素は多いわけですが、その中でも今回の『アサシン クリード』は他のゲームの要素を感じるところが強かったです。それらが上手くフィットしていたので最高のゲームでした。
ジャンルはオープンワールドのアクションRPG。『アサシン クリード』というより、新規IPのオープンワールド アクションRPGとして楽しめた。
歴史をなぞったストーリー
クレオパトラとカエサルを中心に史実をなぞったストーリーを展開し、その中でアサシン教団発足を描く。歴史的な名場面も描かれており「おおっ!」と驚けます。クレオパトラとカエサルのウィキペディアくらいは事前に読んでおいたほうが良いかもしれません。
メインストーリーは中々楽しめました。敵幹部の正体に意外性があったり、心に突き刺さるような悲しい場面があったり。ただ、サブクエストのほうが多くて、サブクエストでレベルを上げないとメインストーリーを進めるのは難しいので、ストーリー進行のテンポが遅くなります。
現代編はオマケ程度の存在。『アサシン クリード』の世界を解説するために現代編を入れる必要があるから入れたという感じでした。今後の展開にも興味が持てないでいる。
自由
サブクエストは似たような物が多いです。誰かを救出したり、ターゲットを倒したり。個人的には、それで良いと思っています。今回は自由潜入で、戦い方の自由度も高い。遊べる砂場だけ提供してくれれば後は自由に楽しみます。自由がゆえにプレイヤーがワンパターンな遊び方をすれば、ワンパターンなゲームになってしまう。でもそれを回避させるためにクエストを工夫して、遊び方の幅が狭くなるのは望まない。
攻略エリアに入ると目の前にターゲットがいて、あっさりクエスト完了となったりすることもあり、ゲームとしてボスがボスらしくなかったりするのですが、その自由度が面白かった。主人公補正ならぬボス補正がない感じですね。警備兵という超強敵もいるのですが、砦のバリスタで楽に倒せたりする。ボス級の敵に特別なプロテクトがないので、どう料理するか考える楽しさがある。
制限のあるザ・ボスバトル的な戦闘も数回あり、アクションゲームとしては当たり前のボス戦なのですが、『アサシン クリード オリジンズ』においては魅力を感じにくかった。
メインストーリーで1回だけ自由度がほぼないクエストがあり、しかも翻訳ミスなのか伝え方のミスなのか「矢なんか撃っても怒らせるだけだ」と言われたのに、矢を撃つのをやめると敵が迫って来てゲームオーバーになる。そしてリトライして少し巻き戻る。たった1回なのに、面白くないクエストとして印象に残っています。こういうのが増えると嫌だなと思えました。
別主人公編も演出としての面白さは感じましたが、ゲームとしてはそんなに良くなかった。レベルや装備は固定ですし、海戦がメインの別ゲー。力を入れてちゃんと作っているのですが、育成・強化の面白さがなく、クエストの自由度も低いので、早くメインキャラに戻ってほしいと思いつつプレイした。
今後も自由度を妨げない砂場作りを求めたい。
難易度も自由
このゲームは、いつでも難易度変更が可能です。難易度変更によるデメリットはありません。
こういう仕様のゲームにわかりやすい名称がほしい。難易度を変えてもゲーム内報酬やトロフィーなどにデメリットがないタイプのゲーム。そういったものに左右されず、選びたい難易度を選べる。
クリアまでの時間とクリア後
レベル36までのサブクエストを消化してメインクエストを完了するまで37時間。クリア時のゲーム進行(%)は78%、トロフィーは58%でした。
本編クリア後もメインクエストより高レベルなサブクエストが残っています。サブクエスト以上に大変なのがロケーションイベントですね。今回はマップが超広いので、それと比例してロケーションイベントも膨大です。トロフィーに「全てのロケーションイベントを完了する」というのがあり、獲得率も一番低いです。
レベルの上限は40ですが、そこからは一定経験値ごとにアビリティポイントが貰えます。マスターアビリティに近接攻撃+1%/弓攻撃+1%/道具攻撃+1%がありますので、それで強化するという具合。
武器もレベル40までなので、あとは特殊効果を見比べて厳選できる。
本編拡張型DLCにも期待
2018年1月にDLC第1弾「隠れし者」。本編後の物語を描くとのこと。レベルキャップも開放されるということで、つまりは本編拡張型のDLCかと思います。
2018年3月にDLC第2弾「ファラオの呪い」。こちらでもさらなるレベルキャップ開放と、新たな能力が追加されるとのこと。
本編がめちゃくちゃ楽しかったし、まだまだ遊んでいたいので大量のロケーションイベントをクリアしていきます。拡張型のDLCが現時点2つも予定されているので、キャラクターを育てる意味も大きい。ロケーションイベントを制覇した後も続きがあるとなればモチベーションが上がります。やはり、DLCは本編拡張型が最高です。11/7の『Horizon Zero Dawn』の追加DLC「凍てついた大地」も楽しみ。
不具合
クリアまでにエラーで落ちたのが2回。プチフリーズが1回。操作ガイドが消えなくなることが1回。オブジェクトにハマって動けなくなることが1回。
海外レビューでも技術的な不具合は指摘されていましたが、実際にありますね。クエストが進行不能にならなかっただけでもマシだったと思えました。
最高でした
そんなに期待してはいなかったのですが、意外にもハマった。私の好きなタイプのオープンワールド アクションRPGでした。砂場クエストで自由に遊べて、強化と育成の面白さもある。拡張型DLCが控えているのも嬉しいところで、それまでに本編の要素を遊びつくしたいと思える。
2017年にリリースされた『仁王』『Horizon Zero Dawn』『アサシン クリード オリジンズ』らは、本編だけでも満足なボリュームと面白さがあり、さらに拡張型DLCで長く付き合えるので最高です。2015年の『ウィッチャー3 ワイルドハント』『Fallout 4』もそうでしたし、こういう超大作が増えてくれれば嬉しい。
2017年のトップ5に入るゲーム。
真・三國無双8 (初回特典(趙雲「京劇風コスチューム」ダウンロードシリアル) 同梱)
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コメント
>>gingerさん
ステルス成分は少なくなりましたね。ステルスミッションも無いですし。
私は武器のモーションが気に入って、クリア後のロケーションイベントは正面から武器で殴りかかることも多いです。
幹部が何もせずに死ぬ可能性もあるんですね。
動物とか盗賊とかで争っていることもあったり。ボスではないですけど、高所から単独で落下死するのも見ています。
DLCも楽しみです。
クリアお疲れさまです、シリーズのファンなので高評価を受けていると嬉しいです。
個人的にはもっとステルスしたかったのですが、大幅なシステム変更は始まりのアサシンだけあって、まだ洗練されていない技や道具と言った時代背景ともマッチしているなと好意的に受け取ってみたり。
今作の自由度はすごいですが、最初のマップを軒並み埋めてからメインを進めるとターゲットが死亡済みで驚きでした。死亡を確認だけして例のムービーが始まったので最初はポカンとなってしまいました。
鍛冶屋解放のクエストの方は「話が早い、道具はもう取り返した~」みたいな台詞の変化があったんですがね。
シャドウ・オブ・ウォーとサイコブレイク2もTwitterで楽しそうにプレイしている人が多くて気になっているところです。
サイコブレイク2も角が取れたというような感想がチラホラ見られます。
大作は以前よりも万人受けする方向に寄っている印象ですね。
記事にも書いていますが、難易度の違いによるデメリットがないゲームも増えていきそうだと思っています。
クリアお疲れ様です、どこのレビューでも評判いい感じですね。
同時期に重なってしまって影が薄いですが、私はシャドー・オブ・ウォーを選択したのですがこちらもほぼ同じ感想です。
Horizon Zero Dawnでも感じましたが、最近は変にオリジナル競うより、他社のいい所を素直に取り込むタイプが好評になるようですね。