Vitaのリモートプレイで遊びやすいゲームと遊びにくいゲーム

 PS4のゲームをVitaで遊べる“リモートプレイ”ですが、遅延はあります。ここで言う遅延とは、映像の遅れのことで、テストしたPCモニターよりもVitaの画面には映像が一瞬遅れて表示されます。検証によると、最もベストな値で5.4フレームの遅延で、大体は9.6フレームの遅延があるようです。

 雑誌やネットの評価を見ると「遅延全くなし!!!」と言う人もいれば「このタイムラグはアクションゲームでは許されないレベル」と言う人もいて、評価が分かれています。これ、どちらも正解と言える。複数のゲームをプレイしてみると、遅延をまったく感じないゲームと、遅延が致命的な悪影響を及ぼしてプレイに耐えないゲームとがあります。

 ただ、遅延はあって当たり前です。高性能PCモニターにしろTVにしろ表示遅延は必ずあります。その遅延の程度とゲームにどう影響するのかが重要。今回は、いくつかのゲームでテストしてみました。アクション性の低いゲームに関してはまったく問題ありませんので、今回はテストしていません。

KNACK(ナック) 評価:◎ 合格
└PCモニターと見比べれば一瞬の遅延は確認できるものの、操作していてまったく感じない。Vita画面だけ見ていると「遅延はまったくない」と思えるプレイ感。

FIFA14 評価:○ 合格
└遅延は感じないが、L2・R2ボタンを駆使するゲームですので背面タッチによる操作が難しい。

Flowery(フラアリー) 評価:○ 合格
└これは六軸で操作するゲームなのですが、Vitaでもまったく問題なく操作できた。ただ、据置と違って画面も一緒にゆらゆら揺らすことになるので見難くはなります。しかし、これが普通にプレイできたのは驚き。

RESOGUN 評価:△ 合格
 └ショットやブースト操作は問題ありませんが、自機の移動で遅延を感じます。他のアクションゲームと違い、自機の移動で敵の弾を素早く正確に避けるという事が重要な要素ですので、遅延を感じやすい。遅延は感じるものの「遊べたもんじゃない」というレベルではなく、カジュアルに遊ぶ分には問題なし。

キルゾーン シャドーフォール 評価:× 不合格
 └エイム(敵に照準を合わせる操作)に遅延があるのが致命的。かなり滑る印象です。画面も小さいので元々繊細なエイミングは難しいうえに、遅延による滑りもあるので二重苦。操作は、ゲーム側でリモートプレイに最適化されるので良いのですが、エイムの滑りは解決できない。

Warframe 評価:× 不合格
 └キルゾーンと同じでエイムに遅延があるのが致命的。

 遅延の影響を感じるのは「素早く正確な操作」 が必要なゲーム。シューティングゲームでの自機の移動だったり、FPS・TPSのエイムだったりです。スティック操作のほうが遅延を感じやすく、ボタン単押しなどは問題ありません。
 例えば、格闘ゲームは遅延が重要な要素といわれますが、遅延があるオンライン対戦が盛況でもあるように、ただ遊ぶ分には大きな問題ではありません。操作自体は問題がないからです。FPS・TPSのエイミングは、遅延が操作に直結してしまいますので、ただ遊ぶのも苦しくなってしまう。

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総評

・FPS/TPS以外は遊べる。
・L2/R2/L3/R3操作は背面タッチを使うので慣れが必要。 
・小さい文字は見難い。 

 リモートプレイはフレームレートが30fpsに制限されますが、これは気になりません。現行機では30fpsが普通ですからね。ちなみに映画フィルムやアニメは24fps、地デジ放送は30fps。小さな画面で動きの小さい携帯機では、特に差を感じにくい。

コメント

  1. 匿名 より:

    凄い時代になったものだ

  2. 名無しゲーマーさん より:

    頑張って下さい

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