『電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995〜2001』概要


2019年11月27日にリリースされた『電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995〜2001』の概要。

 

オンラインマニュアルが公開されています。
電脳戦機バーチャロン オンラインマニュアル
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム ver.5.66 オンラインマニュアル
電脳戦機バーチャロン フォース オンラインマニュアル

ゲームメニュー

電脳戦機バーチャロン
  • ARCADE
  • ONLINE BATTLE
    ・ランクマッチ
    ・プレイヤーマッチ
    ・スペシャルマッチ
  • TRAINING
  • SCOREBOARDS
  • OPTIONS
    ・CONTROL SETTING
    ・GAME SETTING
  • EXIT GAME

SS版『電脳戦機バーチャロン』とPS2版『SEGA AGES 2500シリーズ Vol.31 電脳戦機バーチャロン』には画面分割による対戦があったようですが、PS3/Xbox360版では削除され、PS4版にもありません。

電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム ver.5.66
  • ARCADE
  • ONLINE BATTLE
    ・ランクマッチ
    ・プレイヤーマッチ
    ・スペシャルマッチ
  • TRAINING
  • SCOREBOARDS
  • CUSTOMIZE
  • OPTIONS
    ・CONTROL SETTING
    ・GAME SETTING
  • EXIT GAME

Xbox360版はTRAININGがPRACTICEとTUTORIALに分かれていましたが、PS4版にTUTORIALはありません。PRACTICEは条件を設定して自由に練習できるモード。


Xbox360版にあったSCORE ATTACKWATCHはありません。
Xbox360版にも画面分割対戦はありませんでした。Xbox360とモニターを2台ずつ用意するSYSTEM LINKに対応していた。

電脳戦機バーチャロン フォース
  • ARCADE
  • ONLINE
    ・ランクマッチ
    ・プレイヤーマッチ
    ・スペシャルマッチ
  • TRAINING
  • TERMINAL
  • EXIT GAME
  • タッチパッドオプション選択
  • VR変更

Xbox360版はTRAININGがPRACTICEとTUTORIALに分かれていましたが、PS4版にTUTORIALはありません。
Xbox360版にあったMISSIONWATCHはありません。
Xbox360版はVERSUSで画面分割とSYSTEM LINKによる対戦が可能でしたが、PS4版はオフラインでの対戦ができません。

自由なボタン設定

かなり自由度の高いボタンカスタマイズが可能です。
ボタンの割り当ては自由ですので、デフォルトの操作タイプ5種はスティックの使い方の違いがポイント。

電脳戦機バーチャロン

L2/R2/L1/R1////×/L3/R3に自由に割り当てが可能。
割り当てられる操作はレフトウェポン/ライトウェポン/センターウェポン/ダッシュ/ジャンプ/ジャンプキャンセル/左旋回/右旋回。
タッチパッドはポーズメニューに固定されていて変更不可。
方向キーOPTIONSに割り当てることはできない。

 

操作タイプはスタンダード タイプA/スタンダード タイプB/ツインスティック タイプA/ツインスティック タイプB/ツインスティックの5種。上記したようにボタンの割り当ては自由ですので、操作タイプの違いの注目点はスティックの使い方。

  • スタンダード タイプA
    LS:移動 / RS:旋回
  • スタンダード タイプB
    LS:移動 / RS上下:ジャンプとジャンプキャンセル RS左右:旋回
  • ツインスティック タイプA
    LS:レフトレバー / RS:ライトレバー
  • ツインスティック タイプB
    LS:レフトレバー / RS:ライトレバー
    方向キー4ボタンもレフトレバー、×もライトレバーになる
  • ツインスティック
    ツインスティックでプレイする時用の設定

電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム ver.5.66

L2/R2/L1/R1////×/L3/R3に自由に割り当てが可能。
割り当てられる操作はレフトウェポン/ライトウェポン/センターウェポン/レフトターボ/ライトターボ/ジャンプ/ジャンプキャンセル/左旋回/右旋回/レフトターボしゃがみ(攻撃時)/ライトターボしゃがみ(攻撃時)/スペシャル。
タッチパッドはスペシャルに固定されていて変更不可。
方向キーOPTIONSに割り当てることはできない。

 

スティックの操作タイプは『電脳戦機バーチャロン』と同じ。

電脳戦機バーチャロン フォース

L2/R2/L1/R1////×/L3/R3に自由に割り当てが可能。
割り当てられる操作はレフトウェポン/ライトウェポン/センターウェポン/ターボ(レフト)/ターボ(ライト)/ジャンプ/ジャンプキャンセル/左旋回/右旋回/ターゲット切り替え/しゃがみ+ターボ/しゃがみ+両ターボ/味方指示/レスキューダッシュ。
タッチパッドはレスキューダッシュに固定されていて変更不可。
方向キーOPTIONSに割り当てることはできない。『電脳戦機バーチャロン フォース』に関しては「味方指示」を方向キーに割り当てたかった。

 

スティックの操作タイプは『電脳戦機バーチャロン』と同じ。

オンライン

オンラインモードは3作とも基本的に同じ。
ちなみに3作ともオフラインでの対戦はありません。友達を呼んで家で対戦したいならPS4とモニターを2台用意して、オンラインのセッション作成でパスワードを設定して対戦する。

 

『電脳戦機バーチャロン フォース』はAIを連れてオンラインプレイすることができないので、プレイヤーが4人集まる必要があります。アップデートしてほしいところもあり、4人集まったりゲーム開始直前のカウントダウン画面に移行した時に効果音を鳴らして知らせてほしい。画面を見てずっと待っているのは退屈ですから、スマホを眺めている時に音で知らせてくれたら便利。

 

チャットやエモート(ジェスチャーやダンスでの感情表現や挨拶)はありません。人が集まったら対戦。気を遣わずセッションに入ってバンバン対戦できるのが良い面で、深い交流ができないのが悪い面。
せめてセッション名はつけられるようにしてほしかった。「23時までやります」「初心者です」とか、ある程度はセッションの方針を示せたほうがいい。

ランクマッチ

自動的に対戦相手を探す「クイックマッチ」のみです。
バトルポイント/試合数/WIN/LOSEが記録されます。
バトルポイントはSCOREBOARDSでランキングが確認できます。

ちなみに発売して約24時間後のデータでは、
電脳戦機バーチャロン – 304人
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム ver.5.66 – 793人
電脳戦機バーチャロン フォース – 568人
やはり『オラタン』の人気が凄いですね。TwitterやYoutubeでも盛り上がりを見せていますし、ここからどれくらい増えるかも注目です。

プレイヤーマッチ

ランキング非対応で気軽に対戦ができるモードです。

「クイックマッチ」は自動的に対戦相手を探します。
「カスタムマッチ」は条件を設定して、条件に合ったセッションを探します。
「セッション作成」は条件を設定して、セッションを作成します。セッション名(部屋の名前)はつけられない。

 

セッション作成でパスワードを設定すれば、一緒に遊びたい人はカスタムマッチでパスワードだけを入力すれば目当てのセッションが表示されます。

 

セッション人数は『電脳戦機バーチャロン』『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム ver.5.66』で6人まで、『電脳戦機バーチャロン フォース』で8人まで設定できます。試合はマッチごとに自動交代制。試合に参加していない人は観戦モードになります。

スペシャルマッチ

リーグバトル、ミニトーナメント、チームバトルの3ルール。ちょっとした大会みたいなものです。
『電脳戦機バーチャロン』『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム ver.5.66』でトーナメントが6人なのは微妙に足りない上限かなと思う。トーナメントは8人のほうが良いバランスなんじゃないでしょうか。

 

「カスタムマッチ」は条件を設定して、条件に合ったセッションを探します。
「セッション作成」は条件を設定して、セッションを作成します。

感想

私はバーチャロンをプレイすること自体が初めてなので移植度はサッパリわかりません。

 

気になったのはインタビューで、

――ゲームのベースとなるのは、過去にダウンロード版として発売された『バーチャロン』、Xbox360版の『オラタン』と『フォース』になるのでしょうか?
亙:だいたいそうですね。カラーエディット機能も入っています。

というやりとりがあったのですが、Xbox360版の『オラタン』と『フォース』にあった一部のモードがPS4版にはなくなっています。
両方にあったTUTORIALがなくなっているのは初心者からするとやや残念。WATCHもなくなっています。
『フォース』に関してはMISSION画面分割ローカル対戦がなくなっているのは大きな変化だと思う。よく言えば簡略化されて、MISSIONで機体集め作業をすることなく最初からオンライン対戦に集中できるようになった。個人的にはTUTORIALがないことだけが少し残念ですが、それ以外のモードはあまり興味ないので問題なし。

 

基本的にリマスターなので、あまり手を加えていないんじゃないかと思う。メニュー画面も統一されておらず、『フォース』だけメニュー一覧にOPTIONSとSCOREBOARDSがないところとか、『電脳戦機バーチャロン』だけ「ランク マッチ」というカタカナ表記で他2作は「RANKED MATCH」表記とか、統一感のなさは気になります。
ポーズメニューの操作は統一してほしかった。『電脳戦機バーチャロン』はタッチパッドがポーズメニューで、他2タイトルはOPTIONSがポーズメニュー。これなら3作ともOPTIONSがポーズメニューのほうがわかりやすい。

 

ロード待ちが気になるところはなく、サクサクプレイできるのは嬉しい。発売直後で人も多くてマッチング待ちもあまりなかったですが、『電脳戦機バーチャロン フォース』は4人必要なので、スペシャルマッチはセッションが少なくて待ち時間も長かったです。

 

3作ともシングルはARCADE特化、対戦はオンライン特化というわかりやすい遊びになっています。 発売24時間で『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム ver.5.66』のランクマッチに参加した人が約800人。18年以上前のゲームが、今この人数で盛り上がっているのは凄いことだと思う。しっかり練習してからランクマッチに参加する人も多いでしょうから、総プレイヤー数はもっと多いはず。
Twitterでも多くの人が楽しんでいるのが伝わるし、Youtubeで配信している人もチラホラいる。この熱気に引かれてまだまだ伸びるんじゃないでしょうか。
バーチャロン on Twitter
バーチャロン – YouTube

初心者には厳しいがプラチナトロフィーは簡単

「誰でも最初は初心者」と言っても、こういう歴史あるゲームのように既に実力格差が大きすぎるゲームは当時の初心者と今の初心者で事情が大きく違うでしょうし、そもそも新規が少ないというキツさもあると思う。100人の中に新規が30人いるのと5人しかいないのでは楽しみやすさが大幅に変わるはず。このあたりの新規プレイヤーを取り込むのが難しい事情は格闘ゲーム全般で似たようなもので、いろいろ論じられておりますね。
動きの洗練された上級者との対戦ではパーフェクト負けしないようにするので精一杯という感じでもあります。同じ機体を使っているとは思えないキレのある動きに驚かされたりもする。対面して撃ちまくっているのにスイスイと避けられて、アニメの世界のエースパイロットの凄味みたいなのを感じられます。
レトロゲームでもありますので、発売週に買ってプレイしている人は過去作をプレイしたことのある思い入れの強い人が多いんじゃないでしょうか。現状、初心者のみがマッチングするような状況はほぼないので、クイックマッチやカスタムマッチで参加していれば上級者に狩られまくることになる。初心者で集まりたいなら初心者のフレンドを集めてパスワードを設定してセッションを作成するしかないですね。

 

そんな状況ですが、プラチナトロフィーが3個も獲得できるのは非常に嬉しい。ARCADEはVERY EASYでOKですし、オンライン対戦は試合数のみで勝敗は無関係なので、基本操作を覚えれば誰でもプラチナトロフィーが3個獲得できると思います。順調にいけば10時間未満で3個獲得できる。
『電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995〜2001』プラチナトロフィー攻略 – PS4ちゃんねる Pro
オンライン対戦で連敗を続けても、試合をするたびにプラチナトロフィーに近づいていると思えるのがせめてもの慰め。勝てないなりに試行錯誤して、負け方の質が変わってくるので上達が感じられないこともない。

 

上級者はバーチャロンのオンライン対戦に人がたくさんいる今の状況を楽しめると思います。初心者は有名なバーチャロンをプレイする良いタイミングですし、記念のプラチナトロフィーも獲得しやすい。

 

有名格闘ゲームに比べてバーチャロンは複雑なコマンドがないのが素晴らしい。新規で有名格闘ゲームを始めると、かなりの数のコマンド技を覚えるところが最初の壁になります。バーチャロンはそういう複雑なコマンド技はありませんので、基本操作を覚えるまでの壁が低い。しかし、そこからの立ち回りは奥深くて実力差が感じやすい。対戦ゲームとしての基本構造はとても優れていると感じる。

ツインスティックは入手困難

タニタが『電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機』用コントローラー XVCD-18-b 18式コントロールデバイス ツインスティックのクラウドファンディングをおこなって話題になりましたが、2019年1月30日に終了しています。
この増産分に関しては2020年3月の発送を予定しているということで、その頃にツインスティックを手にした人たちでまた盛り上がるポイントになるのかなと思います。PS5にPS4の互換も予定されていますから、バーチャロン3作はPS5にも持っていけるだろうとも思う。
現状、新規でツインスティックは入手できません。「クラウドファンディングに参加しておけば良かった……」と後悔する人も多いのではないでしょうか。

 

ようやくバーチャロンに触れられた事と、TwitterやYoutubeでのバーチャロンの熱気を感じて楽しんでいます。

 

1ヶ月以内に『シェンムー3』→『電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995〜2001』→『新サクラ大戦』というセガの歴史あるIPが立て続けにリリースされる状況が面白い。

 

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