2019年4月30日に北米Storeでリリースされた『BoxVR』($29.99)。日本語に対応していてBeat Saberのボクシング版という感じのゲームでした。
基本システム
Moveモーションコントローラーを2本使用するゲームです。
足の置き方も指示されますので立ちプレイ専用とも言えるゲームです。
デフォルト設定だと左手が青グローブ、右手が紫グローブ。画面奥から飛んでくる青玉は左手でパンチ、紫玉は右手でパンチ。
音楽に合わせてパンチがヒットするので気持ち良さ倍増。自然と音楽に乗ってダンスを踊るようにステップを踏んじゃいます。
ストレートだけではなくアッパーとフックの指示もあります。
線ではなく点で打つのでBeat Saberよりも難しくて、最初は手前で伸びる速球に振り遅れるような状態になりやすい。上手く捉えられるようになるとこれも気持ち良い。
オレンジのオブジェクトは避ける。真横と斜めのオブジェクトがあります。真横はしゃがんで避ける。斜めは体を傾けて避ける。
斜めは腰のひねりもあってダイエットに良さそう。パンチだけだと単調になってしまいますので、上半身をひねったり、しゃがんだり、全身使う運動ができるのは良いです。
シールドみたいなオブジェクトは両手グローブでガードする。
インターバルに足のアイコンが表示されたら、足の位置を変える。右足が前か左足が前かの違いです。バランス良く運動させるための工夫ですね。
ステージは3種類あります。
このようにBeat Saberのボクシング版みたいなシステムです。PC版の発売順を考えるとBeat SaberがBoxVRのサーベル版と言ったほうが正しいのかもしれない。音楽に乗ってリズミカルにパンチする楽しさがある。
ゲームモード
- CLASS
プロのトレイナーが設定したという2~60分の全45コースをプレイできる。
オンラインランキングにも対応していてリストの右にあるアイコンをクリックするとランキング見られる。 - MY WORKOUTS
全110曲の中からプレイリストを作成してプレイできるモード。1曲だけを選ぶことも可能。
難易度はEASY/NORMAL/HARDから選択可能。 - MULTIPLAYER
フレンドや他のユーザーとオンラインで競い合うモード。
フィットネス重視
基本システムはBeat Saberのボクシング版ですが、ゲームの目的は全然違う。Beat Saberはスコアアタックやスーパープレイに熱くなれるゲームでしたが、BoxVRはフィットネス重視です。
メインモードである「CLASS」が2~60分という時間で分けてあるように、スコアよりもプレイ時間と燃焼カロリーを重視している。これは大きな違いで、Beat Saberのように好きな曲の高難易度でハイスコアを突き詰めていくような音ゲー的な遊び方はやりにくい。
「CLASS」でスコアアタックは可能ですが、10分以上のコースは長過ぎてスコアアタック向きじゃないのと、曲別ではないので「この曲で〇〇点」というわかりやすさに欠ける。各コースの難易度も不明なので、難しいチャレンジをしたいと思っても、どのコースを選べば良いかわからない。やはり基本的にはそういうチャレンジをするものではなく、プレイ時間と燃焼カロリーを重視しているということでしょう。
自分の年齢/体重/1日の目標を入力することができ、メニュー画面に戻ると1日のプレイ時間と目標達成度を表示してくれる。あくまでもこのゲームの目的は、自分で決めたプレイ時間を毎日達成してカロリーを燃焼すること。
とはいえスコアもコンボも表示されていますし、「CLASS」ではオンラインランキングにも対応している。好きなコースでハイスコアを意識しても良いかと思います。
左上がコンボ/スコア、右上が残り時間/燃焼カロリー。
笑っちゃうような正拳突き連打をやらされるCLASSもある。最初は1日の目標を45分に設定していたのですが、あまりの疲労っぷりだったので30分にしました。最初は15分でも良いくらい。
オンラインマルチプレイは3分のコースがありましたけど、対戦相手がいなくてプレイできなかった。
システムはBaat Saberっぽくて認識精度も問題なし。シンプルなゲームなのでグラフィックも不満はない。このジャンルはVRで定着しそうでもある。日本のメーカーが人気ゲーム音楽を使って似たようなゲームを作ればゲームファンをグイッと取り込めそう。酔いもないし楽しいし。
PSVRと音ゲーは相性が最高だとも思います。90~120fpsで低遅延、みんな同じヘッドセットでモニターの環境差もない。
CLASSは45コース、曲は110曲ありますが、1ステージの個性は薄い印象を受ける。まだ数ステージしかプレイしていないのでわかりませんけど。Beat Saberは曲数が多くないですが、比較してみると曲数が少なくても1曲ごとにステージをしっかり作り込んでいるほうがゲームとしては楽しいと感じる。
好みが分かれるところはフィットネス重視というところですね。音楽に乗って自分に合った適度な運動をするゲーム。Beat Saberのようなスコアアタックやスーパープレイの熱さを感じにくい。フィットネス重視でありつつ、スコアアタックやエキスパートチャレンジできるようなゲームモードも欲しいと思ってしまう。Beat Saberを真似てそのファンを取り込もうとしても、ゲーム的なチャレンジの弱さはガッカリ感に繋がりかねない。フィットネス重視なだけでなく、そういうモードがあれば化けるかなと思う。
ゲームとして熱中するからこそ結果的にプレイ時間も多くなるので、あえてフィットネス重視にしたのは、あまり良い判断とは思えなかった。目的が「15分続ける」だけでは、せっかくのVRゲームなのにもったいない気もする。
音楽に乗りながらリズミカルにパンチをヒットさせるのは気持ち良く、楽しいボクササイズができる。プロボクサーになった気分でパンチできる究極のシャドーボクシング。ゲームの基礎部分の出来は大変良いですが、不足しているのはゲーム的なチャレンジ。
汗ダーダーになるので、汗対策は必要。ダイエット用ゲームとしての効果は抜群。VR音ゲーをやりたい人向けというよりは、本格的にVRダイエットしたい人向け。
PSVR(CUH-ZVR1、CUH-ZVR2)用『くもり止めクロスVR』 – PS4
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コメント
>>ダイエット中年さん
VRの運動は今までのゲームの運動とは一線を画しますね。CREEDやBeatSaverも汗ダーダーなります。
激しいゲームをプレイする場合、VR機器はダイエット用というか汗かき用だと割り切って使う必要がありますね。もはやスポーツ用品。
昔からこの手のゲームはなんちゃってフィットネスが多いから舐めてプレイしたら、ジョギング並みに汗だくになって驚きました!これは本格的の運動ソフトだと思います。他レビューで座ってでもできると書かれている記事がありますが、座ってやったら意味の無いゲームですね。難点は汗でVRゴーグルが悲惨なことになるので対策が必要なことかと思います。これはゲームではなくて、エクササイズだと。おもいます