『Panzer Dragoon: Remake (北米版)』の感想

ゲームの概要・感想

2020年9月28日に北米Storeで配信された『Panzer Dragoon: Remake』($24.99)の感想。

アップデートで良くなっている

『パンツァードラグーン:リメイク』は2020年3月26日にSwitch(北米)で配信されていましたが、メタスコア63点(24件)という低めの評価になっていました。しかし、評価の多くはロンチ時のものであり、アップデートによって指摘された問題点の多くを改善していますので、ロンチ時よりもかなり良くなっているはずです。

  • 3月26日:ロンチ(Switch)
  • 4月2日:Ver1.2(Switch)
    ・Additional OST by Saori Kobayashi
    ・Main SFX rework
    ・Fix for statistics and save data
    ・Updates for cutscenes
    ・New indicators when the enemy is immune to attacks
    ・HP adjustments for balancing the gameplay
  • 5月13日:Ver1.3(Switch)
    ・Episode 0
    ・Super Weapon Mode
    ・New gameplay options: rumble, classic reticle, auto-aim zoom, HUD toggle, performance mode (60FPS)
    ・Cheatcodes in the main menu allowing the player to cheat in a campaign (god mode, infinite credits, super weapon mode)
    ・Gyroscope controls
    ・SFX system and sounds rework
    ・Multi-button fire (A and B)
    ・Input lag removed from all actions
    ・Camera rotation speed increased
    ・Easier and more responsive targeting system
    ・Full options access trough pause menu
    ・Blue Dragon motion re-work
    ・Start language based on console account language
    ・New, reworked Pandora’s Box is now available after beating the game at any difficulty
  • 9月25日:Steam版配信
  • 9月28日:PS4版配信

ロンチ時の大きな問題として、照準を操作するゲームとしては致命的な問題でもある照準操作のモッサリ感・合わせにくさが指摘されていましたが、Ver1.3では大幅に改善されているようです。
パンツァードラグーン 照準 OR カーソル – Twitter
個人的にも重要な部分で、私は照準の操作に問題があるゲームは極端に苦手です。初期バージョンの『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』と『ファークライ3 リマスター』は、照準の操作に問題があって序盤で止めていましたが、アップデートで改善されてクリアしました。
実際にプレイしてみて、照準の操作に不満を感じるほどではありません。4つの四角が並んだ独特の照準は慣れが必要ですけどね。先端を見失う時もありました。

Switch版ではロードの長さが大きな不満点として残っている。ステージ開始前のロードとコンティニュー時のロードが20~30秒ほどあるとのこと。
パンツァードラグーン リメイク ロード 秒 – Google
PS4 Pro + SSDでも15~20秒ほどのロードがあり、不満点ではあります。PS5の超高速ロードが待ち遠しい。

ゲームの話題はロンチ付近が一番盛り上がるのが常で、Switch版のロンチ時に評判が悪かった印象を持っている人も多いかと思いますが、アップデートでかなり改善されているのは重要なポイントです。

新規で楽しめた

私はパンツァードラグーンを初めてプレイしました。

操作モードに「クラシック」と「モダン」があり、デフォルトのクラシックはオリジナルに近い操作方法で、自機と照準が左スティックで一緒に動く。新操作のモダンは左スティックで自機、右スティックで照準を操作する。回避しながら照準を合わせられたほうが楽だと思い、私はモダンでプレイしました。

チートコマンド以外では連射がないのは不便ですね(隠し要素の「パンドラの箱」にある「速射」は連射モードだと思います)。シューティングゲームで連射を制限しても面白さには繋がらない気がします。
モダンモードだとL2で射撃、R2は射撃or長押しでオートエイムなので、L2は長押しで連射にしてほしかった。連射コントローラーを使うと爽快に射撃できて気持ちいいです。

やや旧世代感のあるグラフィック

「リメイク」ということですが、グラフィックは旧世代感があります。現代基準ではなく「リマスター」っぽいグラフィックですが、それでもオリジナル版と比べると別物ですね。
旧世代感は悪いわけでもなく、ややレトロなゲームらしいグラフィックの味わいは良いものです。最近はフォトリアルなグラフィックが本当に写真みたいですから、ゲーム画面っぽさの味の良さも感じやすくなった。

アーケードゲームのような

元々はセガサターンのゲームなのですが、アーケードゲームをプレイする感覚で楽しめました。残機1からスタートし、ステージクリア時の成績によってクレジットが加算されるシステム。
難易度:ハードでも終わってみれば意外に簡単でしたが、初見ではクレジット0で、死んだらGAME OVERですから緊張感のあるプレイが楽しめた。全7ステージクリアまで1時間ほど。
合間に長めのムービーがあるところは家庭用ゲームらしい演出。

攻撃は単発の射撃とロックオンしてからまとめて発射するホーミングレーザーの2種類のみ、とてもシンプルでゲームに入りやすい。このわかりやすさもゲーセンのゲームっぽいところですね。
ロックオン&ホーミングレーザーの気持ち良さが印象的です。ザコ敵は硬くないですので気持ち良く破壊できる。単発の射撃は、前述したように連射でズガガガッと撃ちたいと思ってしまう。

L1orR1で90度ずつ旋回する360度シューティングになっています。前方を向いている時以外は動けなくなり、敵の攻撃は撃ち落とすしかなくなる。このアクセントのつけ方も上手いなと思いました。動きまくって撃ちまくるだけのゲームじゃなくなっている。
最初は旋回を使いこなすのが難しいですが、上手に敵を追えるようになると上達を実感できて嬉しい。

覚える事が少なくてゲームに入りやすく、強化システムもないので、純粋にプレイスキルが求められます。ゆえに上達を実感しやすく、その喜びが楽しさに繋がっている。古き良きシューティングゲームの魅力を感じました。

Panzer Dragoon: Remake || PlayStation 4 Trailer

トロフィー

プラチナトロフィーの「難易度だけ」で言えばEASY~NORMALという感じになるかと思います。しかし「100時間プレイする」というトロフィーがあり、とにかく時間がかかります。3時間程度で「100時間プレイする」以外のトロフィーは獲得できましたので、残るはプレイ時間稼ぎのみ。

プラチナトロフィー獲得の手順は、

  • 難易度:ハードで全7ステージをクリアする
    いきなりハードでのクリアが難しい場合は、容易or正常でクリアしてクレジットを稼ぐと良いです。どうせ「100時間プレイ」というトロフィーがあるので、急ぐ必要もありません。
    Goliath(Finish level 7 on hard)
  • パンドラの箱を解禁する
    タイトル画面で上上下下左右左右〇〇を入力。
    Hidden menu(Open shadow menu)
  • ゴッドモードでプレイする
    「パンドラの箱」のメニューにあるゴッドモードにチェックを入れてゲーム開始。
    Godless(Play level on god mode)
    ボス以外の敵を倒さずにステージをクリアする
    「ボス以外の敵を倒さずにステージをクリアする」は、ゴッドモードやイージーボスモードをONにしてもトロフィー獲得が可能です。
    Leeroy Jenkins(Finish a level without killing a non-boss enemy)
  • オートエイムを使わずに全7ステージをクリアする
    難易度:容易でかまいませんので、ニューゲームから始めて、ボタン長押しでロックオンする攻撃を使用せずに全7ステージをクリアする。
    私は一応、タイトル画面のオプション→ゲームプレイ設定から照準オートズームも×にしてからプレイしました。
    連射コントローラーがあると楽です。私はオプション→マッピング入力からモードをモダンにして、L2を自動連射コントローラーで連射させました。
    Useless feature(Finish campaign on any difficulty without auto aim)
  • 100時間プレイする
    プレイ時間はタイトル画面の「能力値」から確認できます。

プラチナトロフィー狙いはオススメできません。プレイ時間稼ぎが大変です。自動連射コントローラーで×を自動連射にして放置でいけるかと思いましたが、1時間も経たないうちに無限ロードで止まってしまいました。
配信開始から100時間が経過していませんので、現時点でのプラチナトロフィー獲得率は当然ながら0%。

パンツァードラグーンに触れた

日本で『Panzer Dragoon: Remake』が配信されるかは未定です。北米版は日本語に対応していますが、難易度が「容易/正常/ハード」だったり、やや不自然なところもある。テキストの少ないゲームですから、大きな問題ではないですけどね。

写真モードもあり、パンツァードラグーンに思い入れのある人なら、ゲームを一時停止してキャラや風景をゆっくり見られる写真モードは楽しいと思います。

$24.99という低価格ですし、あの有名な『パンツァードラグーン』に触れられて良かったです。『パンツァードラグーン Voyage Record』というVR作品の配信も予定されており、そちらも楽しみになりました。「やったことがないけど有名なシリーズ」だったのが身近に感じられるようになった。
定価でも買いやすい価格ですが、急いで買うほどの目新しさはなく、ボリュームも少なめですので、「お気に入り」に入れておいてセールを狙うのも良いかと思います。

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