2018年10月2日に北米でリリースされた『Valthirian Arc: Hero School Story』をクリアしました。
プラチナトロフィーの注意点
コツコツやっていくだけでプラチナトロフィーかなぁと思っていたら、落とし穴がありました。プラチナトロフィーの注意点は1点のみで、同盟ミッションの進行具合によって分岐する全3つのエンディング回収。
念のため第4章クリア時点でのセーブデータをUSBメモリーに保存しておけば失敗してもやり直せる。
- 第2章で同盟ミッションが発生しますが、赤・黒・白を1回ずつクリアするのみで、以降は同盟ミッションをスルーする。そのままゲームクリア。
最後のメインクエスト【5女王国の戦い】では赤をサポートすることになると思います。
ヴァルシリアの副官(土地を支配するために1つの王国をサポートしてください。) - クリアデータから再開、同盟ミッションを1つずつクリアしながら最後のメインクエストが変化するかをチェックして、メインクエスト【約束】に変化したらすぐプレイする。全ての同盟ミッションをクリアしてしまうと最後のエンディングになってしまいますので注意。
ヴァルシリアの停戦(イザベルを聖母城に昇格させてください。) - クリアデータから再開、全ての同盟ミッションをクリアしてから最後のメインクエスト【約束】をクリアする。同盟ミッションを全てクリアしたと思っても、サイドクエストを消化すると残っている分が出現したりもするので、サイドクエストもやり込みましょう。
ヴァルシリアの平和(5つの王国を統一してください。)
この順でクリアしないと、最初からやり直すしか方法がなくなると思います。クリアデータはラストミッション直前から始まりますが、同盟ミッションをリセットする方法がないので、丁寧に同盟ミッションを消化しながらプレイするとハマってしまう。
これ以外のトロフィーは普通にプレイしていれば獲得できるものばかり。学園の強化とクエストの消化。
基本システム
学園のメイン画面で△を押してサイドメニューを開き、「タスク」を選択。やるべき事がいろいろと表示されているので、何をやればいいかわからない時に行動のきっかけになります。
完了したタスクは、リストから×で選択しないと報酬が獲得できません。
学園のメイン画面でL2を押せばカメラが遠くなります。
建設
タスク#01は教室を建設。学園内の空きエリア(室内)で×を押し、「建設」を選択すると、1,000Gで教室を建設できる。□で開く行動メニューから建設する事も可能。
タスク#02は学生寮を建設。これは屋外の空きエリア(室外 中)で×を押し、「建設」から2,000Gで建設。
建設できるスペースや施設は学園レベルが上がると増える。学園レベルは名声が一定値になると上がります。名声はミッションや施設からでも得られますが、最大レベルの見習いを次々と卒業させる方が効率が良いです。
ストレート A(学校のレベルをAに引き上げてください。)
パーフェクトアカデミー(すべての施設をレベルAアカデミーに建設してください。)
物理攻撃が効かない敵はいないので、中盤まで騎士→ドラゴンマスターのみでOKです。これだけに絞れば建設スペースを他の施設に使える。ドラゴンマスターよりもパラディンの方が良いのですが、師範のサイドクエスト的にドラゴンマスターが先になると思う。
レベル上げが重要なので、教室(アップグレードも可能)と学生寮を建てまくって獲得経験値を増やすと効率が良いです。ゴールドも余るようになるので、空いたスペースに適当に建設しておいても大丈夫です。取り壊しもできますし。
生産施設は学園レベルCから建設可能なビニルハウスさえあれば良いです。これを2つ建設すればゴールドに困る事はなくなります。投資分もすぐ回収できます。
ランダムイベント
学園のメイン画面を見ていると「?」アイコンが表示される場合があります。そこで×を押すとイベント発生。
ゴールドや経験値が得られる事が多いので、最初は積極的にチェックしたほうが良いです。でも、重要度は低いのでスルーしても問題なし。
学生管理
□を押すと行動メニューが表示されます。
「学生」→「学生管理」から、学生の装備を変更したり、スキルの習得が可能。
「ニックネームの変更」で好きな名前に変えられますが、ちょっと注意する点があります。例えばデフォルトネームが「ティル オリンソン」だった場合、ニックネームの入力を「イチロー」にすると「イチロー オリンソン」になります。ニックネームを「イチロー スズキ」と入力すれば「イチロー スズキ」になる。トロフィーが獲得できるのはフルネーム変更した時。
ネーミングウェイ(学生の名前を変更してください。)
ミッション
タスク#03はミッション モンスター退治を完了。
校長室で×を押すと「ミッション」が選択可能。行動メニューから「ミッション」を選択しても同じ。
左スティックか方向キーでミッションを選ぶ。
L1/R1でミッションのページ送り。
ミッションには「メインクエスト」「サイドクエスト」「お使い」そして「同盟」があります。この中で「お使い」だけはアクション操作なしの派遣ミッション。ミッション選択時のカーソルを見て、間違えないように気をつけましょう。
「メインクエスト」「サイドクエスト」「同盟」を選択するとアクション操作になります。
4人パーティーですが、操作するのは1人。方向キーで操作キャラ変更。狭い道で詰まった時に操作キャラ変更をすると良いです。
×で攻撃、〇/△はスキル、□はタクティカルモード変更。
右スティックでカメラ操作。
序盤の学生は最大レベルが10ばかりです。すぐに最大レベルに到達しますので、最大レベルの学生はパーティーから外して他の学生を育てた方が良いです。
「お使い」クエストですが、これはやらなくても問題ないです。たいした報酬がないですし、トロフィーにも影響しません。
「同盟」は一定数消化すると、その国との信頼関係ができる。関係性を示すゲージとか完了報告がないので、見えている同盟ミッションを消化し続けて、同盟ミッションが出現しなくなれば完了という具合。最初に書いたようにエンディングとトロフィーに関係するので、全てのエンディングとトロフィーを見るには、最初は同盟ミッションを進行させてないほうが良いです。強制的に3つはクリアしないとメインクエストが進まないですけど。
装備作成
タスク#04はナイフを作成。
武器庫で×を押して「武器庫」を選択するか、行動メニューから「武器庫」を選択。
「装備作成」から「レシピ:ナイフ」を選択して「START CRAFTING」。
装備作成の重要度は低いです。よっぽど良いレシピを入手した時だけで十分。しかし、武器とアクセサリーでそれぞれ10回クラフトするというトロフィーがある。
武装学校(10個の武器を作ってください。)
すべての輝き(アクセサリーを10個作ってください。)
商人
たまに学園のメイン画面に商人が来訪します。
ゴールドアイコンが出ている商人に対して×を押すと購入可能。
何か買えばトロフィー獲得。
資本主義、はい!(商人からアイテムを購入してください。)
第1章からATK100以上の武器を売っている事もありますのでチェックは忘れないように。いつ強武器が入荷するかわからないので毎回チェックしましょう。素材も拾うより商人から買ったほうが効率が良い。
中盤くらいからはゴールドが余りますので、商人が来た時に全商品を購入しておくと良いです。商品が無くなるとすぐに商人が帰るのでローテーションが早くなる。
ランクアップ
学園レベルが上がると建築エリアが増えて、新たな施設も建設可能になります。タスク#08の騎士訓練場や#09のスカウト トレーニング場は学園レベルDから。
ランクアップのためには施設を建設するだけでなく師範が必要になります。師範が雇用できるのは第2章から。第1章をクリアして女王陛下万歳(最初の章を完成させてください。)のトロフィーを獲得。第2章のメインクエスト【年老いた騎士を探す】をクリアすると騎士にランクアップが可能になる(要:騎士訓練場)。その他の師範もメインクエストの中で追加されていく。
騎士派生のドラゴンマスターとパラディン、スカウト派生のマークスマンと道化、魔法使い派生の治癒士と学者は全て★3のサイドクエストで師範を得られる。
ドラゴンズで踊る(ドラゴンマスターに学生を昇格させてください。)
ガーディアンフォース(パラディンに学生を昇格させてください。)
ランアンドガン(マークスマンに学生を昇格させてください。)
クラウンの攻撃(道化に学生を昇格させてください。)
時間をかけて癒す(治療士に学生を昇格させてください。)
セージの知識(学者に学生を昇格させてください。)
レベル10以上ならランクアップ可能。「学生管理」から生徒を選択して「ランクアップ」。ランクアップするとレベルは1に戻ります。でも能力値はアップしているので安心。ただし、パッシブスキルを習得してからランクアップしないと、前クラスのパッシブスキルを習得できなくなる。
全てのスキルが習得できるのは、レベル25以上の生徒です。学園レベルBになると、最大レベル25の生徒が入学します。
アルティマニアック(究極のスキルを学ぶ。)
卒業
6ヶ月の間に最低1人は卒業させる必要がある。6月4週目と12月4週目に卒業式。
卒業すると装備品は戻ってきますので、装備品を外しておく必要はありません。
「学生管理」から生徒を選択して「卒業生」を選択すると卒業が決まる。最大レベルだと大きな報酬が貰えるのでバンバン卒業させましょう。戦える学生が最低4人いれば良いので、余っているレベル最大の学生の卒業をためらう必要はありません。
王国から「魔法使いが欲しい」とか言われますが、スルーして問題ないです。最大レベルの見習いだけでOK。上級クラスのキャラのほうが報酬が多いのですが、レベル上げにとても時間がかかる。6ヶ月間で最低1人という時間制限があるので、見習いを卒業させるパターンを作った方が良いです。
中盤から終盤の名声稼ぎは、最大レベルの見習いをバンバンバンバン卒業させること。ミッションより稼ぎが良いです。パーティーの2枠を見習い育成枠にして、次から次へと最大レベルにして卒業させる。
最大レベルが10や15の生徒も使わなくなるので卒業させましょう。
チェリーポップ(1人の学生を卒業してください。)
ゴールデン・メモリ(50名の学生を卒業してください。)
最強の敵
上記しているように、同盟ミッションの調整だけ気を遣いつつ、後は基本システムを理解してコツコツと強化とクエストを進行させるのみ。時間は20時間ほどはかかると思います。
武器入手のトロフィーが3種あり、これらはラスボスよりも強い敵との戦闘になる。
山を売った剣(ヴァルシーアを取得してください。)
月光の一滴(三日月の刃を取得してください。)
シチズンケイン(シャーマンツリーの杖を取得してください。)
複雑な条件はなく、ひたすらサイドクエストを消化していけば、これらのクエストに繋がります。
最強の敵と戦う頃には学園レベルAになっているでしょうし、施設は獲得経験値ではなく戦闘が有利になる施設に変える。
操作キャラのクラスはパラディンが使いやすかったです。アクティブスキルの聖なる盾(これから受ける攻撃の3回のダメージを受けない)が強敵相手に効果的。雑魚敵に苦戦したり時間がかかる事はないので、スキルは全体的に強敵用のディフェンス重視の方が良いと思いました。仲間はマークスマン(スカウト派生)と治癒士(魔法使い派生)がいると良い。
感想
元々は『Valthirian Arc』というフラッシュの無料ゲームシリーズだったみたいです。開発元のAgateはインドネシア最大のゲーム会社とのこと。
スマホアプリっぽい印象を受ける育てゲー。学園の建設要素もありますが、複雑さはなくてシンプル。戦闘もプレイヤースキルはあまり問われず、キャラクターの能力が重視されるシンプルな戦闘という印象。
悪く言えば単調なのですが、個人的にはコツコツ育成するのは好きなタイプのゲームなのでハマりました。育成のテンポが良くて、1ミッションは短かくてレベルがポンポン上がり、ゴールドもザクザク稼げるので、波に乗れると止め時がなくなる。このテンポの良さがハマれた要因で、もう少し成長が遅かったらダレていたと思う。
グラフィックはJRPGっぽい雰囲気があって馴染みやすい。開発初期の『ドラゴンクエスト9』っぽくもある。
ストーリーもあります。展開はわかりやすいですが練り込みが浅い印象もあり、キャラクターが多いわりにストーリーにはそれほど関わってこなかったりして、無駄にゴチャゴチャした感がある。
翻訳は70点くらいで、機械翻訳ではないものの誤字脱字がチラホラあったり、言い回しの硬さは感じます。
バランスはやや大味です。中盤から余り過ぎるほどゴールドが貯まるし、武器もバランスブレイカーのような性能の武器が簡単に手に入ったりするわりに、アクセサリーの性能はショボすぎたりしてバランスがおかしく感じる。「お使い」も上手く機能していない。シミュレーションゲームとして頭を使う要素もあまりない。これもスマホアプリっぽいというか、誰でも気楽に楽しめるようになっている。
落とし穴と言えば、同盟ミッションの調整をしないと見られなくなるエンディングがある事くらい。
遊びやすさとテンポの良さがあり、コツコツ育成していくのが楽しくて、$14.99の価格以上の満足度がありました。