2020年2月18日に北米Storeで配信された『VANQUISH(ヴァンキッシュ)』をクリアしました。
PS3版との違い
フレームレートの向上
PS3版はフレームレートが24~30fpsくらいでした。動き回って撃ちまくるスタイリッシュなTPSなので、フレームレートの低さはもったいないところでした。PS4 Proでは4K/60fpsに対応しており、60fpsのヴァンキッシュが楽しめるようになった。
解像度の向上
PS3版は解像度が720pでした。PS4 Proでは4K/60fpsに対応しておりますが、ムービーシーンに関しては、このゲームのムービーは基本的にプリレンダムービーですので、素材自体が10年近く前のプリレンダムービーなりの粗さがあり、そこまで4Kの恩恵は感じにくいです。
プレイアブルではPS3版とは比べ物にならないぐらいシャープになっていると思います。とは言え、あくまで元々がPS3/Xbox360のゲームという事で、元々の粗さを感じる部分もある。
リマスター版と言っても、けっこう手を加えられるケースも多いです。メインキャラクターだけ一新してキレイにしたりとか。ヴァンキッシュは、そういう事はしていない印象です。オリジナルのまま高解像度化したような感じですが、この方が良いとも思った。リマスター版でよく感じるのはキレイな部分と粗い部分の差なのですが、ヴァンキッシュはその差があまり感じられなくて調和が取れている印象。文字も粗いままですけど、この方がヴァンキッシュの画にハマっている気がする。リマスター版で文字がシャープになる事は多いですけど、ちょっと浮いちゃうんですよね。
「めちゃくちゃキレイになってる!」とは思わなかったんですけど、十分キレイになっているし、なによりリマスター版として全体の調和が取れていて良かった。キレイ過ぎて浮いているような部分がない。部分的なシャープさより、全体の調和のほうが大事だなと思いました。
DLC『VANQUISH Limited Weapon Pack』
DLC『VANQUISH Limited Weapon Pack』が最初から入っています。PS3では240円でした。3種類の武器DLCで、ブーストマシンガン/レーザーキャノン/アンチアーマーピストルがゲームプレイ中に入手可能。
ロードが速い
PS4 Pro + SSDでプレイしました。タイトル画面でCONTINUEを押してプレイアブルになるまで5秒未満。元々、ロードは長くないゲームですけどね。
背面ボタンアタッチメントを重宝した
デュアルショック4 背面ボタンアタッチメントが便利でした。回避(×)を背面右に割り当てて、親指でエイミングしながら銃撃中も薬指で瞬時に回避できる。直前にプレイしていた『Anthem』もジャンプ(×)を背面右に割り当てていましたし、右スティックから親指を離さずに回避やジャンプができる便利さを感じています。
2月5日にWeb限定で再販されましたが、まだまだ足りていない様子。
今やってもスタイリッシュTPSの最高峰
10年近く前に発売されたゲームで、かなり高い評価を残しています。
スライディングとARモード(時間がスローになる)と回避を駆使して動き回りながら、鉛弾を撃ち込むスタイリッシュなTPS。スタイリッシュなTPSとしては、10年間トップを走り続けているようにも思います。TPSとして重要なエイミングの操作性も良いですし、アサルトライフルを撃ち込む手応えも素晴らしい。動かしていて気持ちの良いゲームです。スライディングのあるゲームをプレイする度に「久しぶりにヴァンキッシュやりたいなぁ」と思っていたので、念願叶いました。久しぶりにプレイしても思い出補整ではなく、最高峰のスタイリッシュTPSだと確認できました。
歯応えのあるHARDとGOD HARD
難易度調整も歯応えがあって素晴らしい。久しぶりのプレイでもあり、難易度HARDは死にゲー状態で死にまくりながらクリアしました。終盤のボス戦はSEKIROばりの緊張感で達成感も大きかった。かなり煮詰められた難易度調整になっていると改めて思いましたね。
普通のTPSとは違い、スライディングとARモードが重要になるので、その操作に慣れないと、かなり難しく感じると思う。
HARDの下にNORMAL、CASUAL、CASUAL AUTOがあり、難易度の幅は広いです。
1周のボリュームは少なめ
オリジナル版の不満として、1周のボリュームが少ないと言われていましたが、たしかに7,980円でオフライン専用となるとボリューム不足は気になるところでもあった。リマスター版は$24.99なので、価格に対するボリュームの不満は感じにくいと思う。『Wolfenstein II: The New Colossus』が8,618円で売れにくいという記事も書きましたが、高価なシングルプレイ専用のFPS/TPSは売れにくい。PS3版の『ヴァンキッシュ』も初週48,318本で、三上氏の新作で評価も高いのに伸び悩んだ印象です。リマスター版が安価になることで、この魅力溢れるゲームに触れる人が増えるのは喜ばしい。
消化不良なストーリー
スタイリッシュTPSとしては最高ですが、ストーリーは今プレイしても物足りないですし、消化不良でもあります。続編に期待したいところですが、厳しそうですね。
「久しぶりにヴァンキッシュやりたいなぁ」という念願は叶ったのですが、今度は「ヴァンキッシュの続編がやりたいなぁ」と思ってしまう。
日本でも『BAYONETTA&VANQUISH』として5月28日に3,990円で発売予定です。
北米だと『BAYONETTA&VANQUISH』が$39.99で、『BAYONETTA』と『VANQUISH』で単品販売もあって各$24.99。『BAYONETTA』も『VANQUISH』も日本語に対応しています。どちらもテキストとボイスをそれぞれ日本語/英語等に選択可能。
コメント
全体的に共感する記事でした。
特に価格とボリュームの点は本当にそう思います。
ps3版もps4版と同じ値段で販売していたら評価はがらりと変わっていたでしょうね…
これひっそりとpc版リマスターが数年前にでたやつですね
なんでこんなに間が開いたんだろ