2019年10月2日からPlayStation Nowが価格改定されてCERO:Zタイトルも追加されました。PS3のゲームが×決定に対応していたのも驚きでした。
価格改定
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旧価格 | 新価格 |
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日本 | 1ヶ月2,500円 3ヶ月5,980円 – |
1ヶ月1,180円 3ヶ月2,980円(1ヶ月993円) 12ヶ月6,980円(1ヶ月582円) |
北米 | 1ヶ月$19.99 3ヶ月$44.99 12ヶ月$99.99 |
1ヶ月$9.99 2ヶ月$24.99(1ヶ月$8.33) 12ヶ月$59.99(1ヶ月$5) |
EA Accessが518円、Xbox Game Pass Ultimateが$14.99、UPLAY+が$14.99、Apple Arcadeが600円でやっている中、PlayStation Nowの2,500円は高すぎましたからね。こうやって価格競争が行われるのはユーザーにとっては嬉しいことです。
12ヶ月契約だと1ヶ月あたり582円。Apple Arcadeの600円よりも安いというのはかなり攻めた価格設定。582~1,180円ならやりたいゲーム1本だけで加入したくなる価格。Twitterの反応を見ても価格の評価はほぼ満点って感じじゃないですかね。
クレジットカード必須ではない
PS Storeで購入する場合はクレジットカードが必要ですが、実店舗でPS Now利用権カードを購入することもできますので、その場合はクレジットカードは必須ではありません。CERO:Zタイトルと同じように各店舗での年齢確認という形かと思います。販売店も多いですから、加入したいけどクレジットカードがなくて加入できないという状況にはなりにくいでしょう。
実店舗ではなくネットで購入する場合はクレジットカードで認証している場合が多いかと思います。Rakuten ブックスでもポイントだけでの購入はできなくなったりしているなど工夫されていました。
北米版のPlayStation Now
北米版のPlayStation NowもPS Storeからの加入はクレジットカード必須であり、北米で発行されたクレジットカードでなくてはならない。この認証方法はEA Accessと同じでした。
北米でも北米版のPS Now利用権カードが販売されていますので、北米でそれを購入して北米アカウントでコードを入力すれば加入できます。ストリーミングでのプレイは不安定ですが、ダウンロードに対応しているPS4のゲームもしくはPS2 Gamesなら問題なくプレイできる。「いつも使うPS4」に設定していれば、日本のアカウントでもプレイ可能。
ちなみに北米Amazonで旧価格の$19.99で売られているPS Now利用権カードも利用可能でしたが、期間は1ヶ月分($9.99分)になりました。コードを入力して加入する場合は、クレジットカード認証も接続テストもなかったです。
CERO:Zタイトルの追加
今回の目玉であったCERO:Zタイトルの追加。ゲームのサブスクリプションにCERO:Zを加えられないという日本独自の問題を解決しました。Xbox Game Pass UltimateやUPLAY+に影響を与えるかもしれません。
- フォーオナー
- ゴッド・オブ・ウォー
- inFAMOUS Second Son
- Fallout 4
- DOOM
- グランド・セフト・オートV
- ウルフェンシュタイン: ザ ニューオーダー
PS4ではCERO:Zが7タイトル追加。
PlayStation Nowの対応タイトルは公式サイトで確認できます。
ソフトウェア検索 | プレイステーション
PS4のゲームはダウンロードに対応
PlayStation Nowは未だにクラウドサービスという印象も強いですが、1年前くらいにPS4のゲームはダウンロードに対応しています(言うまでもないですがPCの場合は不可)。厳密に言うと極一部のタイトルは未対応なので、PS4ゲームのダウンロード対応率は95%くらい。
PS3ゲームに関しては後方互換がありませんのでダウンロードはできません。
ダウンロードならクラウドゲームの問題点は無関係
ダウンロードに対応することで、入力遅延、ブロックノイズ、通信の安定性に悩まされず、通常購入したゲームと同じようにプレイできる。
ストリーミングでプレイする場合は起動も遅いので、何度もプレイするゲームはダウンロードした方が良いです。
ダウンロードならSHARE機能も有効
そして誤解を受けそうな点で、PlayStation NowはSHARE機能が使えないというのがありますが、これはあくまでストリーミングでプレイした場合のみです。ダウンロードでのプレイは通常購入したゲームと同じなのでSHARE機能も普通に使えます。
ストリーミングでプレイ中にSHAREボタンを押すと「PS Nowの使用中はスクリーンショットを撮影できません。」と表示されます。
PS3のゲームが×決定に対応
これはビックリした。システムソフトウェア6.50で実装された「×ボタンで決定する」がPlayStation Nowでプレイする一部のPS3ゲームに対応していました。PS3のロンチタイトルである『GENJI -神威奏乱-』が×決定できたのは感動すら覚えた。
いつの間に対応していたかは不明。そもそも×決定でPS Nowをプレイする人が少ないでしょうから気付かれにくそう。
全てのゲームが対応しているわけではないですが、起動した中では×決定の対応率が高かった。
対応
- 悪魔城ドラキュラ Lords of Shadow 2
- バイオハザード アンブレラ・クロニクル
- クレイジータクシー
- デモンズソウル
- 電脳戦機バーチャロン
- GENJI -神威奏乱-
- ジェットセットラジオ
- 塊魂TRIBUTE ※対応しているが表記が「〇ケッテイ」の部分あり
- ラストリベリオン
- ニンジャガイデン シグマ
- SIREN: New Translation
- トラスティベル~ショパンの夢~ ルプリーズ
- QUANTUM THEORY
未対応
- ドリームクラブGogo.
- 侍道4plus
- シュタインズゲート
PS4ですら旧作は×決定に対応していない中、PS3のゲームが多く対応しているのは価格改定やCERO:Zタイトルの追加よりも驚きだったわけですが、これは次世代機での後方互換でも期待できる部分。次世代機では×ボタン決定で統一しつつ、オプションで〇決定も入れるという具合になりそうですが、後方互換でプレイするゲームは決定ボタンが統一できなさそうだという不安がありました。PS3のゲームが既にここまで対応できているとなると、その不安は大幅に解消された。
新規PS4ユーザーには良さそう
価格が安くなり、CERO:Zタイトルも加わって魅力が増したPlayStation Now。とは言え個人的には加入を続けたいものではないです。既にプレイ済のタイトルかセール or PS Plusのフリープレイでもスルーしてきたタイトルをプレイしたいとも思えない。2,500円から1,180円になってもそれは変わらないですし、言っちゃうと無料でもあまりやらないと思う。
PS3のゲームをちょっと触って懐かしさを感じるのはとても良いです。×決定に対応しているのも素晴らしい。インストールできないPS3のゲームはオリジナルに比べてロードの速さも感じられると思う。クラウドセーブも便利ですね。以前に『ラストリベリオン』でプラチナトロフィーを獲得した時のデータもそのまま残っていました。クラウドセーブならPS4本体を買い替えてもPCで起動しても問題なし。
ブロックノイズで滲むような画質が気になりますし、FPS/TPSでは入力遅延も気になるので、フルでプレイする気にはなりにくいのが難点。後方互換で昔のゲームをプレイするのにクオリティダウンした状態というのは辛いものです。改めてストリーミングでプレイしてみて、クラウドゲームには魅力を感じにくいと思った。
PS2 Gamesのように1080pにアップレンダリング、ロード高速化、フレームレート安定、SHARE対応など、クオリティアップしてくれないと後方互換でのプレイはハマりにくい。やはり『SIREN』『サルゲッチュ』『ボクと魔王』『ワイルドアームズ アドヴァンスドサード』『Grand Theft Auto III』『ダーククラウド』『ローグギャラクシー』などなど、北米ではリリース済のPS2 GamesをPS Nowに絡められたら日本でのPS Nowも魅力が増すかと思います。北米のPS Nowは21本のPS2 Gamesにも対応していてダウンロードでのプレイも可能です。SHARE機能も使える。PS2時代に思い入れがある人は、これらが$9.99/1,180円で全てプレイできるのは大きな魅力かと思う。下記スクリーンショットからはハミ出ていますが『ワイルドアームズ アドヴァンスドサード』も入っています。
『ローグギャラクシー』は個人的に好きなゲームです。PS2 Gamesなら遠くの壁も現代基準で精細に見える。過去記事にも何度か書いていますが、本当にPS2 Gamesによって旧作が生まれ変わる魅力は大きいです。日本ではこれが伝わっていないのがもったいないところ。
PlayStation Nowは最近PS4を購入したユーザーなど、プレイしていないゲームが多いほど、お得感があるサービスかと思います。
私も北米のPlayStation Nowを見ていると、PS4でも未プレイのゲームや知らないゲームも多くて、いろいろ触ってみる楽しさを感じる。
クラウドゲームには魅力を感じにくい中、PS4のゲームに続いてPS2 Gamesの対応を期待します。北米では既にやっていることなので現実的な話かとも思う。ゲームのサブスクリプションサービスは最新作が無理ならレトロのほうがユーザーを引きつける力があるんじゃないでしょうか。そういう意味ではゲームアーカイブスなども取り込んでほしい。ゲームアーカイブスも打ち切りみたいな状態ですが、PS Nowと絡めてフックアップできないかな。他社のサブスクリプションサービスが良くなって競争が激しくなれば、PS Nowもいろいろやるんじゃないかと期待できる。
ストリーミングを生かすならiOS13にPS Nowが対応できれば加入者も増えそうです。既にPCに対応しているのでゲームハードを買わなくてもプレイできるという部分は実現しているのですが、それではインパクト不足。iOSに対応すれば大きな変化。
次世代機ではエミュレーションによる後方互換も模索されているようですし、PS1~PS3のゲームがダウンロードプレイできるサービスになれば最高です。まだまだPS Nowはいろんな可能性を秘めている。
コメント
初書き込みです。
先日、値下げしたのでお試しにと一ヶ月分Now加入してみたんですが
PS3ソフトと画質とプレイ感覚に「ん?」となったので、記事中の意見には激しく同意です。
個人的にはPS5ではnowのPS3タイトルもクラウドではなく
互換で遊べるようになると有難いです。
それなら一年分お金払ってでも入りたいなって思えます。
とりあえず当面の間は今持ってるPS3本体を大事にしようって思いました(笑
NowのストリーミングはDLCに対応していません。ですのでPS3はDLC適用不可ですし、PS4もストリーミングでプレイする場合はDLCは適用できません。
PS4のダウンロードしたゲームは通常購入したソフトとほぼ同じなのでDLCが適用できます。ただ「一部を除いて」らしいので、中には未対応のものがあるということかもしれません。
NOWで取扱いのあるゲームが、追加DLCエピソードがある場合、そのDLCだけ購入すれば、NOW加入中はDLCも遊べるかどうか、ご存知でしょうか?
アップルアーケードやSteamと違って対応言語にリージョンロックかけてるところがすごく不満で利用したくない。PS2ゲームどれも英語しか選べない。
ありがとうございます。北米amazonでコード買ってみますね!