PlayStation Nowが2019年10月以降にZ指定タイトルを加え、18歳以上に限定したサービスとなります。
『ボーダーランズ3』にハマっている間、PlayStation Nowに革命的な変化がありました。「2019年10月以降、CEROレーティングZ区分(対象年齢18歳以上)のタイトルをサービス対象に加えます。そのため、ご加入いただけるお客様を1 歳以上の方に限定したサービスとして PlayStation Nowを新たに提供いたします。」とのこと。
現行サービスは、2019年9月30日に提供を停止。現在サービスを利用している人は現金での払い戻しも可能。
サブスクにZ指定タイトルが入れられない問題を解決
PlayStation NowもPS PlusのフリープレイもXbox Game PassもZ指定タイトルは入れられず、日本の月額制サービスにおけるZ指定問題は大きかった。PS4とXbox Oneの人気タイトルはZ指定も多く、それが入れられないなら月額制サービスの魅力は大幅に下がってしまう。
EAはEA Accessを展開しているし(最近のEAにZ指定はありませんが)、UBIもサブスクリプションサービスを開始する。今後も各社がサブスクリプションサービスを始めることが予想される中で、Z指定問題は大きな壁となる。ベセスダあたりがサービスを開始しても日本だけラインナップがスカスカで蚊帳の外になる可能性も高い。世界の流れに乗れず衰退していく、非常に大きな問題です。小さな日本市場のためだけに年齢別プランを用意するのは現実的ではないとも思うし、Xbox Game PassやUPLAY+のように日本ではサービス自体が開始できない状況に陥りやすいでしょう。EAは国内PS4でZ指定がないから、EA Accessが海外と同時展開できたんじゃないでしょうか。
そんな中でPlayStation Nowが英断。これは良い判断だと思うし、他のメーカーにもZ指定問題の解決策を提示できた。システムソフトウェア6.50で実装された「×ボタンで決定する」と同様に現世代の大きな問題を解決する一手。やはり最近のSIEJAは次世代に向けての地ならしを重視している印象。
Z指定抜きで全年齢対応にするか、Z指定を入れて18歳以上のサービスにするかの選択なわけですが、月額制のサービスなら後者のほうが良いと思う。そもそもタイトル群に大きな魅力がなければ月額制では通用しない。
クレジットカード必須ではない?
Z指定となると気になるのがクレジットカードが必須になるかどうか。
公式サイトによると、
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10月以降、PlayStation Nowをご利用いただくには、同月より改めてPlayStation Store及び各販売店にて販売するPlayStation Now利用権をご購入いただく必要があります。
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10月以降、PlayStation StoreでPlayStation Nowの利用権をご購入の際には、年齢確認のためクレジットカードによる決済が必要となります。
Storeからの加入はクレジットカード必須ですが、実店舗で販売するPlayStation Now利用権はZ指定タイトルと同じ扱いみたいなので現金購入も可能になりそう。
Z指定タイトルと同じ扱いとなると、18歳未満でも実店舗が確認せずにPlayStation Now利用権を売ってしまえば加入できてしまいそう。ネット通販も同様。
18歳以上向けのサービスになったと言っても子供が単体で加入できないだけで、ファミリー向けには機能すると思う。親がPlayStation Nowに加入していれば子供アカウントもプレイできるでしょうし、ペアレンタルコントロールを設定していれば子供アカウントでZ指定タイトルはプレイできないはず。もしかしたらPlayStation Nowの起動自体が制限されるかもしれないですが。
あくまで予想であり、このへんの仕様は実際に運用されるまでわからないです。
ラインナップの大幅な増加に期待
Z指定問題が解決したことにより、PS3とPS4のZ指定タイトルが投入できる環境になります。
ベセスダはZ指定が多いので、既に北米PS Nowで提供されている『DOOM』『FALLOUT 4』『PREY』『WOLFENSTEIN: THE NEW ORDER』が日本でも提供されるかどうか。
『DEAD ISLAND DEFINITIVE EDITION』『GOD OF WAR III REMASTERED』『Mafia III』『METRO REDUX』『RED FACTION GUERRILLA RE-MARS-TERED』『SAINTS ROW IV RE-ELECTED』『THE SURGE』らもZ指定なので日本では提供できなかったタイトル。
PS3では『BIOSHOCK』シリーズ3作、『BORDERLANDS』シリーズ3作、『FALLOUT 3』『FALLOUT: NEW VEGAS』『Red Dead Redemption』『THE LAST OF US』らが北米PS Nowで配信されています。
PS3とPS4のZ指定タイトルは多く、今までこれらのタイトルがバッサリ抜かれていた日本のPlayStation Nowは、北米に比べて格差が大きかったのがわかります。
Z指定タイトルに対応した時点で、ドカンとインパクトのある追加ができれば日本でも盛り上がる可能性はある。チョコチョコ追加しても情報として埋もれてしまうでしょうし、「これなら加入してみたい!」と思わせるパワーは出にくいと思う。『スイミー』のように大きな魚に見せないと、競争が激しすぎるゲームサービスの中では目立たない。
PS4タイトルはダウンロード可能
PS3タイトルはPS4との互換がないのでクラウドサービスとなり、クラウドサービス特有の3つの問題があります。入力遅延、ブロックノイズ、通信の安定性。しかし、PS4タイトルはダウンロード可能ですので問題ナシ。Z指定タイトルが追加され、月額制サービスとしての魅力が大幅に増すのではないかと思います。
そのうち新作にも対応すると予想
私はゲームの旧作詰め合わせ月額制サービスは難しいと思います。PlayStation Nowは世界で約70万人の利用者がいて健闘していると思いますが、個人的には最初の1ヶ月くらいは楽しめるというもの。Twitterやゲーム系ブログを見ても、PlayStation Nowの話題は多くない。日本では目立たない存在ですが、北米はタイトルが豊富なので利用者が多いのかもしれない。
EA Accessも1年契約していますが、旧作に触ったのは3日くらい。魅力的な新作がバンバン出るし、旧作はセールで大幅に安くなっているので購入すれば所有できるし、それでもスルーしてきた旧作の詰め合わせは、ちょっと触って満足します。さらにPlayStationの場合はPS Plusに加入していればフリープレイがどんどん溜まっていくので、PlayStation Nowとのダブりも多くなる。
旧作メインで展開するなら、初代PS~PS2くらいのレトロさじゃないと魅力が弱いと思う。前にも書きましたが、PS2 Gamesの日本リリースと同時にPS Now入りとか。
提供側もそれくらいの事はわかっていて、Xbox Game Pass Ultimate、Origin Access Premier、UPLAY+は新作にも対応している。PlayStation Nowもそのうち一部新作に対応するんじゃないかと予想。ただ、SIEは単品で大ヒットするゲームが多いので、その新作を月額制に加える難しさはあると思う。そこまでPlayStation Nowに本腰を入れられなさそう。完全な新作の導入は無理でも、EA Accessのように早期体験や10%OFFを入れるだけでも魅力は増す。そうなるとPlayStation Nowという名称よりもPS Plusの上位プランらしい存在と名称にした方が良さそうですし、PS Plusの機能も含んで二重加入しなくても良くなれば最高です。
なんにせよ、元々は単品のレンタルでクラウド専用だったPlayStation Nowが、今では大きく形を変えています。少しずつ良くなっている。これからも変化するでしょうし、次世代PlayStationへ向けての新たな展開に注目しています。
コメント
北米でも$9.99と値下げの情報出ましたね!
加入したいですがクレジットカード必須だと日本のものは使えませんね。可能なら是非 以前のように調べていただきたいです。よろしくお願い致します。