『A Plague Tale: Innocence (北米版)』をクリアしました


2019年5月14日に北米Storeでリリースされた『A Plague Tale: Innocence』($49.99)。シングルプレイのアクションアドベンチャーゲーム。

 

舞台は14世紀のフランス。15歳の姉・アミーシアが黒死病にかかった5歳の弟・ヒューゴを連れて、異端審問官から逃げる物語。

基本操作

  • L2でスリングを構えてR2で溜めてから撃つ
  • L1で投擲アイテムを構えてR2で投げる
  • R1長押しでアイテムリングを開き×でクラフト
  • R2でダッシュ
  • R3で注目
  • でインタラクト
  • でしゃがむ
  • で回避

武器はスリングのみ。石をグルグル回して投げる武器です。敵に直接攻撃も出来ますが、吊るされている物を落としたり、火を点けたり消したりも出来てパズル的要素にも使える。

 

素材を拾って装備品や投擲アイテムをクラフトするシステムがあります。スリングを強化したり、投擲アイテムと素材の所持量を増やしたり、足音を小さくしたりできる。
投擲アイテムも素材からクラフトします。素材は余るほど落ちているので、気軽にクラフトできました。

ストーリーを主軸にステルス&戦闘とパズル

ストーリーベースで、ほぼ1本道に近いチャプタークリア式のゲームです。全17チャプターあってクリアまで9~10時間。『ザ・ラスト・オブ・アス』の影響が強い印象で、プレイする映画っぽいジャンル。
クリア後はチャプターセレクトが可能でした。それ以外の追加要素はないっぽい。

 

17チャプターの中で拠点以外のステージの使い回しは少なくて、$49.99だけど意外に豪華な作りだと思いました。グラフィックは非常にシャープで精細、4K時代のゲームなんだなぁと思いました。キャプチャもYoutubeの動画でもそうですが、もう2K以下では実際の品質がまったく伝わらない。4Kテレビで実機プレイしている時は美しさに感動しますが、キャプチャで見るとショボく見えちゃう。

 

やることはステルス、スリングを使った戦闘、スプリントでの逃走、ネズミの大群への対応、パズル、収集品と素材集め。装備品と投擲アイテムのクラフト。

 

終わってみるとステルスゲームの印象が強かったです。序盤は隠れて進むだけですが、中盤からは敵を倒せるようになるので、スルーするところはスルー、倒すところは倒すという選択に幅ができる。戦闘自体がパズルアクションっぽくもあり、攻撃を喰らうと即死なので、敵を倒す順番や倒し方を考えて戦うゲーム。スリングは独特の操作感で鈍さも感じるのでアクションゲームの戦闘として見るとあまり面白くはないです。難易度は易しめ。わかりやすいステルスで、詰まらない程度の適度な緊張感を持って進められる感じ。

 

ネズミの大群への対応もパズルっぽい。火と光を嫌うので、松明を持って歩いたり、照明を向けて道を作ったり、投擲アイテムで打開したり。

 

現時点でメタスコア80点(37件)の高評価。アクションアドベンチャーゲームとしてバランス良くまとまっていて、遊びやすく減点要素が少ないゲーム。ゲームプレイで突き抜けた面白さもないわけですが、最大の魅力は映画的なストーリーでしょう。ちゃんと演技してくれるので大筋はわかりますが、やっぱり日本語でプレイしなきゃ良さはわかりにくいとも思う。ステルスやパズルの難易度が易しめで、ストーリーの足を引っ張らない作りなのも良いです。終盤は少し難易度が上がりますが、それでも数回死ねば打開策が見つかるレベル。
リトライは早くて快適ですが、たまにチェックポイントがイベントシーンの前だったりして微妙に待たされるのは良くない設定だった。全体的に見ると悪くないです。

日本語には未対応

Steam版でトラブルがあり、日本語対応として予約を受け付けていたのがリリースの数時間前に取り下げられました。翻訳の品質が低かったので改めて6月に日本語対応するとのことです。
当然ながらPS4北米版も日本語には未対応ですが、北米版にアップデートで日本語が追加されるかは不明。トロフィーが日本語なので、日本版をリリースして北米版には日本語を追加しない可能性も高いと思います。ストーリー重視のゲームですから、日本版を待ったほうが良いと思う。ただ、内臓が出ている場面も多いので、規制対応の難しさもあるかも。
プレイアブルでよく喋るので、日本語吹替でローカライズしてほしいゲーム。それこそ『ザ・ラスト・オブ・アス』くらいしっかりローカライズされれば、心に沁みるゲームになりそう。前世代って、あまり字幕か吹替かは気にせず、GTAやRDRの車や馬の時に字幕が読みにくいっていう程度の不満でした。現世代はイベントムービーを多用せず、プレイアブルでガンガン喋るゲームが増えた印象で、吹替の重要性が大きくなったと思う。

 

ストーリーが軸にあり、それを妨げない易しめのステルスとパズルが、適度な緊張感と達成感を与えてくれる。シングルプレイのゲームとしてバランスの良い良作。

 

A Plague Tale: Innocence (輸入版:北米) - PS4

A Plague Tale: Innocence (輸入版:北米) – PS4

 
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