2019年4月16日に北米Storeでリリースされた『World War Z』($39.99)をプレイしました。
操作方法
TYPE AからTYPE Eまで5種類の操作方法があります。
デフォルトとなっているTYPE Aは、
- 〇 – しゃがむ/立つ
- × – 上る
- △ – 武器切替/ヘビーウェポンを持っていれば長押し
- □ – リロード/インタラクト
- L1 – グレネード
- R1 – 近接攻撃
- L2 – ズーム
- R2 – 銃撃
- L3 – ダッシュ
- R3 – 肩越し視点の左右切替
- 上 – ターゲットマーカー設置(単押し)/フォローミー(長押し)
- 下 – 回復キット使用(長押し)
- 左 – 同意のアクション(長押し)
- 右 – 断るアクション(長押し)
太字で記載している□、L1、L2、R2、上下左右は全ての操作タイプで共通。ですが、別オプションでL1とR1の入れ替えが可能。R1グレネードはよくある操作ですからね。一応、L2とR2の入れ替えも可能です。
ダッシュはL3かR3にしか割り当てられていない。1回押すだけでダッシュする操作(TOGGLE)と押しっぱなしでダッシュする操作(HOLD)の切り替えオプションはある。
エイミングの操作感は悪くなくて、個人的な好みで80点くらい。もう少しだけデッドゾーンが狭いか、スティックを微妙に倒した時の速度が速ければ好みでした。あと少しだけ親指に吸いつく感じが欲しかった。デッドゾーンの調整はできませんが、X軸とY軸でそれぞれ感度設定は可能。デフォルトが10で最大が20。エイムアシストもあり、DEFAULT/STRONG/OFFの中から設定可能。
近接攻撃が使いやすいのも特徴。『デッドラインジング』みたいにバッタバッタと敵を倒せる。とはいえ、敵は超大量ですしダッシュで突っ込んで来るので、数が多すぎると呑まれる。
キャンペーンをオフラインプレイ可能
メインモードであるCO-OP CAMPAIGNはオフラインモードもあります。トレーニングとかじゃなくてオンラインモードのキャンペーンと同じ。仲間3人はAIが担当してくれる。クラスと武器は共通のようですので、オフラインで育ててからオンに入るといったプレイもできそうです。
AIは戦闘と瀕死時の回復をやってくれます。
AIが自ら回復キットを拾ったり使用することがないので、それは全てプレイヤーがやる必要がある。
ミッションで5つの箱を集めたり、1分以内に3つのスイッチを押したりするものがありますが、こういうのも全てプレイヤーがやる必要がある。
ターゲットマーカーは無視されます。
11ミッション x 5難易度
ステージはニューヨーク、エルサレム、モスクワ、東京の4都市。各都市に2~3のミッションがあり、計11ミッション。難易度はEASY~INSANEまで5種。11ミッション x 5難易度 = 55パターンという具合。
- EPISODE 1: NEW YORK
Descent
Tunnel Vision
Hell and High Water - EPISODE 2: JERUSALEM(エルサレム)
Brain Surgery
Dead Sea Stroll
Tech Support - EPISODE 3: MOSCOW(モスクワ)
A Sign from Above
Key to the City
Battle of Nerves - EPISODE 4: TOKYO
Setting Sun
Final Call
1ミッションあたり20~30分のプレイ時間が想定されているような印象。
ゲームの主軸であり醍醐味は大量のゾンビを撃ちまくること。このワラワラ感は圧巻ですし、それをまとめてフッ飛ばしたり、みんなで力を合わせて減らしていったり、追い込まれてグチャグチャになってパニックになったり、ゾンビの数の暴力による恐怖とゾンビ無双的な爽快感がある。「大量のゾンビ」と一言で言っちゃっていますが、他では味わえない強烈なポイントですからね。これを味わえるだけでも、このゲームを買った大きな満足度がある。
ゾンビタワーにグレネードを投げたりショットガンを撃つのは楽しい。
数が多い分、1体あたりの反応は軽めですけどね。一部の銃撃音や爆発など、もっと迫力や派手さが欲しかったと感じる部分もある。爆発はスキルで派手さが強化されるかもしれない。
雑魚ゾンビだけでなく、毒を吐く防護服のゾンビ(ヘッドショットしないと毒を吐く)、武装してタックルしてくるゾンビ(捕まると他の人が助ける必要がある)、叫ぶゾンビ(ゾンビを呼び続ける)、物陰に隠れて襲って来るゾンビ、身体能力の高いゾンビもいます。
大量のゾンビと戦うのがメインなのですが、その比重が大きいので、ゲームとしての幅は広くないと思います。$39.99でもありますし、あまりアレコレとブレずに大量のゾンビとの戦いというテーマに絞って作られている印象。最初のインパクトは大きくて、ゾンビを撃ちまくるのがとても楽しい。反面、そこに飽きちゃったら終わりかなとも思う。そもそも大量ゾンビとの戦闘にハマれなかったら問題外であります。ただ、飽きても間が空くと久しぶりにあの大量のゾンビを撃ちたいと思えるかもしれない。そういうパワーは感じる。
人型以外の様々なクリーチャーと戦いとか、様々なボスバトルをしたいとか、そういうのを望むプレイヤーには合わない。トレーラーを見ると察せる部分ですけどね。
探索やパズルといった要素はほぼなくて、戦闘特化型のゲームに近い。ミッションアイコンが表示されるので、英語がわからなくてもそれを追うだけで進められます。道中では武器、弾薬、グレネード、回復キットが拾える。
進むだけなく防衛ポイントもあり、大量に押し寄せるゾンビから防衛対象を守る。簡易的ですが、タレットやワイヤーを設置して防衛力を高めるシステムもあります。
4ミッションしかプレイしていないので全貌はわかりませんが、今のところレベルデザインは良いと感じる。ストレスが溜まるとか、理不尽に感じるようなところはない。とっつきやすいゲームで、早い段階で楽しさがわかる。
最近の失敗にありがちな、攻め方が下手な人のS要素みたいなのがないですね。
『Left 4 Dead』の影響を受けているというか、明らかなオマージュがあったりします。ファンなら嬉しいところ。
一応、PvPモードもありますが、このゲームにおいて盛り上がるのかな?という疑問はりあります。CO-OPのイメージしかなかった。
クラスと武器
成長&強化要素であり、やり込み要素でもあるクラスと武器。
クラス
クラスはGUNSLINGER/HELLRAISER/MEDIC/FIXER/SLASHER/EXTERMINATORの6種類。ミッションをプレイすると自分が使用しているクラスの経験値が入り、そのクラスがレベルアップして新たなスキルをアンロックできるようになる。
スキルのアンロックはゲーム内通貨みたいなポイントを使用。
武器
武器のアップグレードも可能です。使用した武器の経験値が入り、レベルアップして新たなアップグレード版の武器がアンロックできるようになる。細かくパーツをカスタマイズするタイプではない感じです。
これもゲーム内通貨みたいなポイントを使用。
英語版でありながらAmazon売れ筋ランキングで堂々の1位
日本語未対応の北米輸入版ですが、Amazon売れ筋ランキングで1位でした。
おそらく過去最高は『7 Days to Die』だと思いますが、6,980円前後で1位は凄い。ちなみに北米版の定価は$39.99です。
日本語ありを含めると『Dead by Daylight』のほうが売れているかもしれない。
前述したように日本語は未対応。しかし、リードレベルデザイナーのAnatoliy Koruka氏は日本在住の経験があり、TOKYOステージを提案した方でもあるという。日本に馴染みはあります。現状の英語版ですら日本のAmazonで好反応ですし、日本語対応にも前向きになってもらえるかもしれない。
いわゆる2バイト言語である中国語と韓国語には対応しています。これもバージョン1.00で対応していたわけでなく、バージョン1.01のアップデートに記載されている。
スパイク・チュンソフトが『OVERKILL’s The Walking Dead』の無期限延期を発表済ですが、『World War Z』との繋がりがあれば……と残念に思うところであります。
第一印象はなかなか良いゲームでした。このゲームがどういうゲームなのかという認識に誤解がなければ、概ね良い印象を与えるのではないかと思います。トレーラーで見せている「大量のゾンビを撃ちまくる」という主軸がしっかりとある。
わかりやすい楽しさのあるゲームですが、メディア評価的にはウケが悪いかもしれない。もっと多彩な味付けが求められるかも。
PS4ユーザーにとっての難点は『Days Gone』とワラワラ感が被っているところですかね。