2019年2月21日にリリースされた『逆転裁判123成歩堂セレクション』(3,300円)をプレイしました。
『逆転裁判123成歩堂セレクション』とは
『逆転裁判 蘇る逆転』『逆転裁判2』『逆転裁判3』がセットになったもの。
全14話収録。どの作品からでもスタートできますが、各作品においては1話から順に進める必要がある。
ゲームシステムの基本部分は各作品で大きな違いはないです。シンプルで遊びやすいゲームシステム。
探偵パートでは古き良き推理物のテキストアドベンチャーっぽく、話を聞いたり、怪しい場所を調べたりして情報を集める。
法廷パートでは証人たちの証言を聞いて尋問でウソを暴き、証拠をつきつける。ウソがなさそうな証言は、ゆさぶって証言を崩す。
「逆転」が主軸にあり、ムジュンを見抜いた時の爽快さや、追い詰められてから豪快に逆転するストーリー展開が魅力。伏線の回収や物語全体の繋がりも良いです。驚かせてくれる場面が何度もあって楽しい。シリーズ未プレイの人は3作品を一気に初見プレイできて羨ましい。
新要素
公式サイトに記載されている新要素は2つ。
- 事件現場で調べた箇所にチェックマークがつくようになった。
- セーブデータが3作品共通で10個に増加。
当然ながらPS4の機能であるSHARE、トロフィー、リモートプレイにも対応。
ちなみにOPTIONSボタンを押せばメニューが開き、どこでもセーブ可能です。
タイトル画面に戻るにはメニュー画面を開いてから□ボタン。右下に小さく「□タイトルへ」と書いてあるので気付きにくいかもしれませんが。
システム面での不満はテキストアドベンチャーによくあるバックログがない事ですかね(多分)。
セリフ送りが快適
このシリーズはセリフ送りにこだわりがある反面、テンポ良く読めないイメージがありました。移植版も多いので、その時点で既に改善されていたと思いますが。なんにせよ今回の『逆転裁判123成歩堂セレクション』はセリフ送りが快適。〇ボタンでも良いですが、オプションでスキップの項目を「セリフ送りで止まる」にすれば×ボタンで瞬時に全文字表示で快適。
セリフ以外のレスポンスも快適で、テンポ良く遊べる。とにかくもう1度ストーリーを読みたいと思っていたので、自分の読みたい早さで読めて、この点が一番良かったところです。
高解像度だけど少し安っぽさも感じたビジュアル
「グラフィックが高解像度化」ということでシャープな絵になっておりますが、印象としては少し安っぽくも感じる。PS4版の『ドラゴンクエスト』をプレイした時に似ています。手描きの絵のようにシャープになっているのは間違いないですが、旧作のイメージが強くて、それとの違和感もあり、一部キャラに魅力を感じにくかった。
全体的な画作りとか、テキストのバランスとか、やっぱり携帯機を意識して作られたものっぽさも感じます。
とはいえ『逆転裁判 蘇る逆転』をクリアして『逆転裁判2』をプレイしている時は、このグラフィックに馴染んでいて違和感や不満も覚えない。それと『逆転裁判2』の方が絵が上手くなっている気がしないでもない。
リモートプレイと相性良し
元々は携帯機向けのゲームですし、L3/R3やL2/R2は使わなくても構わないゲームですので、VITAでのリモートプレイは良い具合です。携帯機で遊ぶ『逆転裁判』の雰囲気も良いものです。
SHARE可能
ストーリーがメインのゲームですけど、SHAREは可能です。
Live from PlayStationでも普通に配信されていました。
狙いやすそうなプラチナトロフィー
逆転裁判シリーズがPlayStationに登場するのは初、当然ながらトロフィーもあります。トロフィーリストを見たところ、プラチナトロフィーは簡単そうです。
シリーズ1~3を楽しみ、プラチナトロフィーを取ってスッキリ終われそう。
改めてプレイして面白い
PS4版として新たな刺激があるわけじゃないですし、高解像度だけどグラフィックの魅力が弱いですが、一番気になっていたテンポがとても良かったので一安心。全体的な移植具合は「普通」なのですが、それで十分。やっぱり逆転裁判は面白い!と感じた。どんな感じで移植されているのか気になって購入したのですが、そのままハマってプレイを続ける魅力がある。
このゲームの面白さから考えたら3,300円は激安なのですが、iPhone版の逆転裁判1+2+3が1,500円ということを考えると、少し強気な価格設定に感じますね。『鬼武者』が国内版3,490円、北米版$19.99だったので、これも北米版と価格差が大きいかもしれない。
それでもPS4で改めてプレイできて嬉しい。けっこう忘れているので再プレイでも驚けています。
コメント
カプコンの新規IPと聞いて、ふとDeep Downを思い出しました。発表からもう6年になるんですね……。
名前は知られているので『仁王』みたいに話題性を生かして復活はあるのかなぁ。
カプコンは商売上手だとは思うけどゲームメーカーとして新規IPを育ててもらいたいと思いますね。
日本のゲームメーカーで利益率の高い所が軒並み挑戦してないのが寂しいところ。