2018年7月17日(火)に北米Storeで配信開始された『Gene Rain』($24.99)。クリアしてプラチナトロフィーも獲得しました。
基本操作
オーソドックスなTPSです。
ライフは自動回復。
ライフメーターの下にエナジーメーターがあります。ドッジロール、ダッシュ、スキルでエナジーを消費する。
× | カバー / アイテムを拾う |
〇 | ドッジロール |
△ | ジャンプカバー(乗り越え) |
□ | 近接攻撃 |
L1 | スキル |
R1 | リロード |
L2 | ADS |
R2 | 銃撃 |
L3 | ダッシュ(押している間のみ) |
方向キー | 武器切替 |
ダッシュが使いにくい
通常時のキャラクターの動きが重めで、移動スピードも遅い。動かす感覚は『バイオハザード4』に近い印象も受ける。PSVRに対応予定だから、酔い対策として通常移動を遅くしたんじゃないかとも思う。ですので、ダッシュを多用したいところですが、L3を押している間だけダッシュするという操作が少し辛いです。
私はPS4本体のボタン割り当て変更機能を使いました。
・□をR1にして□でリロード
・L1をL3にしてL1でダッシュ
・R1をL1にしてR1でスキル
・R3を□にしてR3で近接攻撃
不便があるのは強化画面でのメニュー切り替えです。L1/R1でタブを切り替えるところがR1/□での切り替えになります。逆に言えば、これ以外の不便はありません。ボタン割り当て変更機能が大活躍しました。
画面の明るさ設定がない
画面の明るさが変更できません。最近のFPS/TPSにしては珍しい。不思議に思いましたが、これもPSVRに対応予定だったのを思い出して納得。PSVR専用のゲームは明るさ設定ができないゲームも珍しくない。PSVRなら有機ELディスプレイに個体差がないですから、ユーザー側で調整できなくても大きな問題はない。その名残かなと。
『Gears of War』の影響を強く受けている
トレーラーを見た時から露骨でしたが『Gears of War』の影響を強く受けているゲームです。トロフィー名にもGears of Warというのがあり、それを隠しているわけでもないです。ちなみにGod of Warというトロフィーもある。それぞれモードのクリアトロフィー。
つい最近プレイした『Earthfall』が『Left 4 Dead』の影響を強く受けていましたが、そういう感じ。言ってしまえばオリジナルには遠く及ばない劣化版でもあるのですが、それでもそれなりに楽しめるゲームに仕上がっている。90点と70点くらいの差。
カバーしての銃撃戦が軸になっているTPS。微妙にカバーできる場所がわかりにくかったり、カバー時の操作性が悪いと感じたりするところもある。洗練されているオリジナルと、見よう見まねのフォロワーとの差が感じられる。SEGAの『バイナリー ドメイン』でも感じた部分。
カバーが軸だけど、爆風とかプラズマでカバーしていてもダメージを受ける攻撃が多く感じた。
敵が硬めなのも爽快感を失う部分。敵は機械がメインなので、人間のようにヘッドショットで1発とかいう事はない。
シングルプレイに特化
『Gene Rain』はシングルプレイに特化したゲームで、マルチプレイはありません。シングルプレイのFPS/TPSが好きな自分にとっては嬉しい仕様。
ストーリーモードをしっかり作ってあるので、プレイアブルでの会話と演出やチャプター間でのムービーもあります。ムービーを見ていると個性的なキャラクターが多く、ストーリーが気になります。
しかし、3時間でクリアできるので、あまり濃くはなさそうです。本当はもっと長く作る予定だったのを短く終わらせたようにも感じました。打ち切り漫画のような唐突な展開もあり。
グラフィックは旧世代感がある
グラフィックは平均以下という印象でPS3クオリティっぽさもある。
イベントムービー時でのキャラクターの表情や演技もチープさがあります。
チェックポイントの位置が少し遠い
難易度は微妙に高め。EASY/NORMAL/HARDから難易度の選択が可能ですが、最初はEASYでゲームに慣れた方が良いかと思いました。
難易度が高いというか、わかりにくさで死ぬケースが多い。カバーできそうな障害物でカバーできなかったり、カバー自体の微妙な使いにくさだったり、初見だと敵の攻撃範囲や動きがわかりにくかったりして死ぬ。最初はストレスにもなるかと思いますが、慣れて感覚をつかめれば大丈夫な範囲。
死んだ時、けっこう巻き戻って面倒に思えるところがあります。戦闘直前からリトライしたいのに会話イベントの前に戻ったり。このあたりの設定も洗練されていない印象。
スキルと武器の強化要素あり
スキルポイントを消費してキャラクター強化。
コアを消費して武器の強化と購入。コアはお金みたいなものですね。
チャプタークリア式のTPSに大事な要素だと思います。同じようなプレイにもなりがちですので、こういった強化要素で成長と変化を感じられるのは良いです。
クリアすると「Defensive War」モードがアンロック
Story Modeは3時間程度のボリュームですが、クリア後にDefensive Warというモードがンロックされます。
Wave制の戦闘に特化したモードです。シンプル過ぎるモードでもあり、5WAVE達成すればクリアとなり終了。1マップのみでリプレイ性も高くはない。
PSVR対応予定とのこと
頓挫したかと思っていたPSVRへの対応ですが、10月の無料DLCで対応予定とのこと。
La versión de PS4 de Gene Rain ofrecerá un modo compatible con PSVR
フル対応ではなく部分対応のようです。その理由はパフォーマンスの問題ではなくて、ゲームデザイン的に酔いの問題があるから。なんにせよ、PSVR対応という楽しみが残っているのは嬉しい。
プレイヤーキャラクターの動きの鈍さはPSVR対応予定のためだと思いますが、非VRのTPSとしては大きく足を引っ張っている部分。ここまでしているのだからPSVRで、このゲームの真の姿を見たい。
.99のシングルプレイTPSとして満足
$24.99のシングルプレイに特化したTPSとして意外と満足度は高い。『Gears of War』の影響を強く受けていますが、クオリティの差を感じる部分も多い。90点と70点の差とも書きましたが、FPS/TPSは評価基準が厳しいのでメタスコアが出るとしたらもっと下になると思う。Story Modeは3時間でクリアできて、そこから3時間程度でプラチナトロフィーが獲得できるくらいのゲーム。ボリュームは少ないですが低価格ですし、シングルプレイTPSをサクッと楽しんで、プラチナトロフィーも貰えて完食できた満足感がある。まだPSVRへの対応があるようなので、アップデートを待ちたい。