2017年12月1日に北米Storeでリリースされた『DOOM VFR (北米版)』をPSVRシューティングコントローラーでプレイしました。
基本操作
デュアルショック4、Move2本持ち、PSVRシューティングコントローラーに対応しています。Steam版の評価が賛否両論(347件中の512)で、主に批判されているポイントは操作に関してです。PSVRシューティングコントローラーならSteam版の批判ポイントには、あまり該当しないかと思います。Move2本持ちだと悪い部分を同じように感じそうですし、デュアルショック4だとVRならではの臨場感が出にくいと思う。
VRゲームで気になる移動方法。スカイリムVRと同じく、デフォルトはテレポート移動ですが、オプション設定から左スティックでの自由移動が可能になります。
右スティックで視点切替。デフォルトでは30度ごとのスナップ切替ですが、角度も設定できますし、滑らかな視点操作にも変更可能。私は滑らかな視点操作だと気持ち悪さを感じましたので30度のスナップ切替にしました。
方向キーで4方向にダッシュできますが、これは使いにくい。左スティックを離してダッシュボタンを押す必要があります。結局、クリアまで使用しませんでした。ダッシュしなくても移動が速いです。できるならL3でもダッシュできるようにしてほしかった。
慣れるまで手間取ったのがR1の武器ホイールを出す操作。初めての操作パターンでしたので、人差し指でR1の位置を探してしまいました。R1はトリガー(R2)の上にあります。
Farpointのようにサイトを覗き込む動作はDOOM VFRでは意味がなく、腰だめ撃ちが基本です。
画面内のキャラクターは右手に銃、左手にグレネードを持っていますので、両手持ちのPSVRシューティングコントローラーとは合っていないのが難点。PSVRシューティングコントローラーの操作性が良いので、最適化してほしかったところ。
テレポート移動とグローリーキル
テレポート移動は移動方法でもありますが、戦闘におけるアビリティでもある感じ。テレポ―ドボタン(L2)を押している間は時間の流れがスローになります。テレポートで敵の背後に移動し、△で反転して背中側を狙うことも可能。通常移動もハイスピードですが、テレポートも絡めて戦えるようになると、さらにスピード感が出る。
敵に一定ダメージを与えると青白く光ります。その状態の敵に向かってテレポ―ド移動で突撃するとグローリーキル。これがとても気持ち良い。DOOMの軸となるアクション。操作性も良いです。
キャンペーンモード
選べるゲームモードはキャンペーンのみでした。スカイリムVRはスカイリムをそのままVR化したゲームですが、DOOM VFRはPS4版のDOOMとは内容が違います。約2時間50分でクリアでしたので長くはないです。$29.99でプラチナトロフィー無しのゲームですのでボリュームは少なめ。
キャンペーンモードの他にクラシックマップが2ミッションあります。こちらは戦闘重視のゲーム。
容赦ない難易度
難易度は3種類あり、私は真ん中の難易度でプレイしました。スカイリムVRはVR向けにデフォルト難易度が一番簡単な難易度になっているという配慮がありましたが、DOOM VFRは非VRのゲームと同等の難易度で容赦ないです。ミッション1やミッション2で数回死んで、敵の数も多くて「難易度設定間違ってるんじゃないの?」と思ったほど。一番簡単な難易度にすれば良かったという後悔もありました。
しかし、操作と戦い方がわかってきてミッション3からはあまり死ななくなった。そして脳汁が出るようなDOOMのハイスピードアクションとグローリーキルをVR&シューティングコントローラーで体験できて最高でした。
死の緊張感があるからこそのスリリングな戦闘でもあるので、難易度設定は上手いと思った。一番簡単だと死なずにゲームを開始できそうですが、脳汁が出るようなスリリングな戦闘にはならなかったかもしれない。
ハイスピードで右に左に動いて敵の弾を避け、シューティングコントローラーのリアルな銃撃感でショットガンをぶっ放し、青白く光ったところにグローリーキル。この一連のアクションがDOOM VFRの最大の魅力。
グラフィックは及第点ですが
VRゲームとしてはグラフィックが悪いわけではないですが良くもないです。非VRのゲームと比べてもハイスピードなFPSですので、チラつきや目が回るようなところは感じる。やや不安定で落ち着かない感じもあり、酔いやすさもあると思う。
止まってみると良さを感じるところも多い。
VR向けのマップではないところも感じました。引っかかりやすかったり、階段がたくさんあったり。非VRゲームのDOOMの素材をそのまま持ってきたようです。ミッション2はイラッとしました。でも空間を感じて動けるようになると、また面白くなってくる。
PSVRのゲームとして満点の最適化とは言えないです。標準的なFPSやアクションゲームであれば問題に感じないでしょうが、DOOM VFRはハイスピードなので最適化が難しそう。それでも『DOOM』のVR化としては良く出来ていると思いました。こんなハイスピードなFPSをPSVRに対応出来たことは驚き。昔はPSVRで動き回るアクションは難しそうだと思っていましたが、Farpointでそれを実現し、DOOM VFRでさらなるハイスピードに到達。
このゲームでしか味わえない魅力があるが上級者向け
PSVRシューティングコントローラーでプレイするDOOMのアクションは最高。「このゲームでしか味わえない」という魅力がある。PSVRのゲームで最も脳汁が出るゲームかと思った。Steam版の批判ポイントとして操作の問題があり、PSVRシューティングコントローラーでの銃撃も面白さの重要な部分ですので、PSVRシューティングコントローラー以外ではプレイする気になれないところはあります。どのコントローラーでプレイしたかで評価が大きく変わるんじゃないかとも思う。ですので評価の点数化は困難で、それぞれのコントローラーを平均して考えるとグッと下がるでしょうし、かと言ってPSVRシューティングコントローラー部分だけを評価して高得点にするわけにもいかないでしょう。個人で楽しむなら「PSVRシューティングコントローラーでプレイして最高だった!」で済む話ですが、批評となると楽しくない部分も含めて点数化することになる。
このハイスピードアクションに適応するには、かなりVRとDOOMに慣れていないと難しいとも思う。酔い、操作、難易度のハードルが高め。
難易度はEASYに相当するものがありますけどね。トロフィーコンプリートに難易度は関係ないっぽいです。
心做しか、ベセスダのVRゲームはカメラの認識がデリケートに感じる。スカイリムVRの時にも再調整しましたが。カメラの位置、角度、距離、3つともベストにしておきましょう。
他のゲームでは問題なくても、スカイリムVRやDOOM VFRは微妙な問題が出るかもしれない。PSVRシューティングコントローラーの認識精度はFarpointの方が良かったと思う。DOOM VFRは意図的にゲーム内の銃を持つ手に独特のモーションをつけているみたいで、「ズレてるのかな?」と違和感を覚えるところがあった。銃撃自体はめちゃくちゃ楽しい。
DOOM VFRをPSVRシューティングコントローラーでプレイする場合、カメラの中央はヘッドセットと構えた銃の間くらいが良い感じ。どちらかと言えばヘッドセットより銃を中心に考えた方が良いです。ヘッドセットの認識精度に困ることは、あまり無いですから。「設定」でカメラ調整すると顔が中央になるように枠が出るので、それだと銃が範囲外に出やすいと思う。
カメラの中央に対してカメラは水平に向いているのが望ましい。斜め下を向いていると微妙におかしくなる時がある。TVの上から下向きにカメラを向けると認識精度が悪かったですが、カメラの中央をヘッドセットと構えた銃の間くらいにして、カメラも中央に対して真っすぐ水平を向くように設置すると何の問題も感じなかった。
スカイリムVRの時に私も調整で失敗していますが「認識精度が悪い」と感じた時に、カメラの位置を考え直すのは重要です。VRの場合はTV画面の近くにカメラを置く必要もないので、位置調整はしやすいと思う。
やっぱりPSVRシューティングコントローラー最高でした。購入の決定的な要因がPSVRシューティングコントローラーでしたし、このコントローラーでスリリングな銃撃&グローリーキルを楽しめて良かった。
DOOM VFR (VR専用) 【CEROレーティング「Z」】
- 出版社/メーカー: ベセスダ・ソフトワークス
- 発売日: 2017/12/21
- メディア: Video Game
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コメント
グローリーキルは「操作していて気持ちいい」という部分がVRで増幅されていますね。
最後に書き足しましたが、カメラの調整は大事だと改めて思いました。ベストな設定にしておけば、不満は感じないです。
間近でグローリキルを見る感じですかね
凄い楽しそう
ありがとうございます。
いつも、記事を心待ちにしています。
スカイリムvr は購入したのですが、やはり日本語ではありませんでしたね。。。
DOOMもスカイリムvr も日本語版を購入しようと思います。
その間は、記事を読んで我慢します💦
>>むーこさん
北米版は日本語に対応していないです。基本的にベセスダ・ソフトワークスのゲームは海外版に日本語は入れていないですね。
私はPS4版のDOOMと同じストーリーかと思っていたので、違うと知ってこれなら日本語版を待てば良かったかなと思いました。アクションメインですけどストーリーも気になりますし。
日本語には対応しているのでしょうか?