配信開始日に購入してちょっとプレイしていたのですが、『仁王』に一息ついたので再プレイしてみました。スポーツをVR空間でリアルに再現することの難しさを感じました。
Move モーションコントローラー1本持ち
Move モーションコントローラーをラケットに見立ててプレイするゲーム。サーブのトスはトリガーボタンを使いますが、それ以外はMove モーションコントローラーを振るのみ。
ゲームモードは延々とプレイする「プラクティス」、AIキャラとのトーナメント「TT CUP」、1試合プレイする「ONE GAME」、台に穴が空いたり壁打ちしたりする一風変わったチャレンジモード的な「ARCADE」。
精度に難あり
個人的にMove モーションコントローラーを使ったベストゲームはスポーツチャンピオンの卓球です。VRでMove モーションコントローラーを使う卓球ゲームが出ると知って、これは鉄板かと思った『VR PING PONG (北米版)』でしたが、精度に難ありでした。
VR空間の中で本物の卓球をするようにラケットを振るゲームなので、微妙な精度の悪さが非常に気になります。これは体験してビックリした。酷い精度というわけではなく自然なところもありますが、細かいところの感覚のズレが気になる。こういうゲームは作るのが本当に大変だと思いました。100点か0点かしかないようにすら思う。100点は言い過ぎですが、完璧に近い精度が再現できないなら、補正を入れて楽しくプレーできるようなフォローが必要になる。
感覚的には70点くらいの精度があって、それなりに卓球の形にはなっているのですが、足りない30点の部分が非常に気になってゲームとしては0点になる感じ。
酷いゲームというわけではない。しかし、こういうVRで再現するリアルスポーツは完璧に近い精度じゃないとヤル気の削がれ方が半端じゃないです。不自然な玉の反応を気にしながらラケットを振っても楽しくないです。自然な卓球のプレイではなく、ゲームとしてのクセを気にしながらラケットを合わせるようになってしまった。
これが初めてプレイするMove モーションコントローラーの卓球ゲームなら、多少の精度の悪さも「こういうものか」と思えたかもしれませんが、スポーツチャンピオンの卓球の良いイメージがあったので、差が気になった部分もあるかと思う。精度と言うかゲームとしての補正の入れ方の差かもしれない。
ヘディングゲーム『Headmaster (北米版)』は精度の良さに感激しましたが、リアルな動作を行うゲームは100点に近い精度じゃないと楽しみにくいというところがあると感じました。このゲームも批評的な視点で見れば価格も踏まえて70点くらいの出来ではあると思う。ただ、プレイするとなると不自然さが気になって気持ちが続かない。VRのゲームを30本ほどプレイしてきたと思いますが、最もプレイする気持ちが続かなかったゲームとなりました。