セールで購入した『タイタンフォール2』のキャンペーンモードをクリアしました。
噂にたがわず高い完成度
『タイタンフォール2』は既に高い評価を受けており、3週連続でリリースされた大作FPSの中でもメタスコアが最も高い。
89点(56件) – Titanfall 2
88点(30件) – Battlefield 1
78点(76件) – Call of Duty: Infinite Warfare
Twitterや個人ブログでも好評でしたので気になっていました。スカイリムを遊んでいたので今回のセールはスルーしようと思っていましたが、スカイリムのバグにハマって気持ちが途切れたので購入。通常価格8,424円のところが4,801円でした。EAはセールに積極的ですので、今回スルーしていたら次回はもっと安かったとは思います。
キャンペーンモードを終えて、非常に満足しています。予想通りといえば予想通りな結末でしたが、パイロットとタイタンの絆がメインテーマの素直なストーリーを素直に感動できました。ストーリー自体はシンプルで二転三転するような驚きはありませんが、あくまでパイロットとタイタンの絆をメインで描いていると感じた。
歩兵の銃撃戦と壁走り、タイタン戦、個人行動とチーム行動など、バリエーションに富んでいるので単調さはありません。驚いたのは『Gemini: Heroes Reborn』のゲームシステムをそのまま使っていたようなチャプターもあったこと。タイタンフォールにとっては初めてのキャンペーンモードですが、取ってつけたようなものではなく、BF1やCoD:IWに勝るとも劣らないAAA級のキャンペーンモードでした。
遊びやすい
CoD:IWの時に敵の視認性が悪いと書きましたが、タイタンフォール2は敵の視認性が良くて遊びやすかった。ヴァンキッシュのやり方と似ていて、敵はわかりやすい色がついている。味方は青、敵は赤という具合。このおかげで非常にプレイしやすかった。
敵の出現もわりと素直なところが多く、どこから湧いてきたかわからない敵に撃たれるようなことも少なかった。
チャプターの間にロードを挟みますが、簡単なストーリーが読めるのでストーリーを理解しやすい。
タイタンと壁走り
普通のFPSとは違い、二足歩行ロボットのタイタンと壁走り要素がゲームのメインに組み込まれている。プレイ前は正直、こういう要素は不安でしたが、実際にプレイしてみると、どちらも楽しめた。
割合は歩兵7割、タイタン3割くらいといった印象。最初はタイタンの操作に慣れなかったのですが、次第に上手くなる過程が主人公のクーパーと同期したようでもありました。
強いボスもいて、ロストプラネットを思い起こさせるところもありました。リマスター版に積極的なカプコン。ロストプラネットもリマスターしてくれないかなと、ふと思いました。
壁走りは定期的にありますが、難しくはありません。壁走りからジャンプして、また次の壁を走ってジャンプという連続操作も多い。どちらかというと爽快感要素。
歩兵戦ではスライディングがお気に入りで、これはヴァンキッシュを彷彿とさせた。普通に遮蔽物に隠れながら撃った方が安全なのですが、あえてスライディングしながらの銃撃を決めたくなる気持ち良さ。ヴァンキッシュもまたリマスター版が出ないかなと思ったり。
Proだと、ほぼ1440p(2560×1440)
『タイタンフォール2』は動的解像度で、スタンダードモデルのPS4で大体900p(1600×900)前後とのこと。動的解像度の理由は、フレームレートを60fpsで維持させるためであり、処理の重いシーンでは720pまで落としてフレームレートを維持させるという具合。
PS4 Proのキャンペーンモードでは、ネイティブ4K(3840×2160)ではないのもの、ほぼ1440p(2560×1440)で動いているとのこと。ちなみにHDRには未対応。
これぞ最適解と思わされた
能書きは置いておいて、率直な感想としてキレイ。これはフルHDでは無理だと思える別物のシャープさがあり、映像美に感激しました。PS4で初めてプレイした『KILLZONE SHADOW FALL』の光の表現にぶっ飛んだ時の感覚と近く、次世代ゲーム機に初めて触れた時の感覚。今回は解像度というわかりやすい部分をアップしているので伝わりやすかった。
1440p(2560×1440)だからなのか、『タイタンフォール2』の映像の作り方が上手いのか、まだ買って日が浅い4Kテレビの効果が大きいのかわかりませんが、大満足な映像美。
感激できたのは「初めて見た」というところも大きいと思います。『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』の4Kもキレイでしたが、一度見ている映像との比較だと、差はわかるもののゲームプレイの中で映像美に感激するには至らない。単に1枚絵の美しさだけに感激しているわけではなく、ゲームプレイとその没入感があり、その中で初めて見る美しい映像だからこそ。そして、おそらく2Kでもかなりキレイであろう映像を、いきなり4Kで見るからインパクトが大きい。
ここまで映像面で満足させてくれて60fpsを意識してくれているのだから最高です。PS4 Proでは、ソフト側にいろいろなモードの選択があると思いますが、高フレームレートを維持しつつ、解像度を高めてくれる今回の仕様は、アクションゲームにおいて最適解だと言いたくなるナイスな選択でした。
発売日の痛手とセールの早さ
高評価にも関わらず、セールス面では苦戦していると報じられていました。CoD:IWとBF1に挟まれていれば仕方なし。やはりゲームは発売直後の盛り上がりとセールスが大きいと思いますので、せっかく面白いゲームを開発しても、発売日の設定によってはセールスがついてこない。
日本におけるセールの早さも、セールス面の苦戦からだとは思います。そうでなければ、やる必要がない。オンラインゲームでもあるので、早期の過疎化を回避するための苦肉の策だったのかと思います。面白いゲームがセールで買えて嬉しい反面、「EAのゲームはセール待ち」という今後の問題も生まれる。