6/21(火)に北米PlayStation Storeでリリースされた『Asemblance』($9.99)、どんなゲームかわからず気になっていたので購入してみました。
4つあるエンディングのうち3つを見ましたが、基本的なゲームデザインは『P.T.』っぽいという印象。『Layers of Fear』や『バイオハザード 7 ティザー – BEGINNING HOUR -』など、最近なんでもかんでも「P.T.っぽい」と思っちゃう節がありますが、これも素直にそう思った。
記憶シミュレーターみたいな装置を使って、記憶の中の秘密を調べるといった感じのゲーム。とはいえ、$9.99なりのスモールサイズのゲームで、行ける場所は3ヶ所。しかも全て狭い。
何かを×で調べたり、R2で注視すると画面が乱れて変化が起こる。その変化が次の変化を生む。1度調べつくしたエリアも、他の場所で変化を起こしてから調べ直すと、また違った反応がある。戦闘要素はなく、調べまくるゲーム。
プレイ感が『P.T.』っぽいと思いましたが、4つめのエンディングの難易度もP.T.と同じような仕掛け方なのかと思います。コミュニティで多くの人が情報を出し合って考えないとクリアできない難易度。もうクリア動画は出ていますが、1人で到達できるわけねーよという仕掛けでした。
答えを知っていればクリアまでに15分もかからないゲームでしょう。でも、攻略情報を見ないと4つめのエンディングには到達できないでしょう。
メタスコアは4件しかありませんが53点という低評価。
P.T.系のゲームとして、悪い出来ではありません。しかし、『P.T.』と『バイオハザード 7 ティザー – BEGINNING HOUR -』はプレイアブル ティザーなので無料なんですよね。しかも製品版とは違う。これらと似たようなことをやって$9.99の製品版というのが、まず厳しい。
『P.T.』の世界中の人が協力しあって解けるという難易度も、無料のティザーだからこその大胆な遊びでもあり、$9.99の製品版でやっちゃうと受け取り方が変わる。基本的なゲームシステム自体、扱いが難しいシステムだと思う。ここを調べるとこうなる、というところに説得力がない仕掛けも多いので、ゲームとしての手応えが薄くなる。とりあえず調べまくって動き回るというプレイになりがち。
『P.T.』『Layers of Fear』『バイオハザード 7 ティザー – BEGINNING HOUR -』はホラーでもあり、初回プレイは歩くだけでも恐怖がありました。『Asemblance』はホラー要素が微妙なので、緊張感が全然違ってしまう。薄暗い部屋を探索するのは怖いですけどね。
個人的には満足しました。独特の雰囲気を持った部屋を探索するのは面白いです。P.T.ライクなゲームを求めるなら、遊んでみても面白いかと思います。ホラー要素が薄いのは大きな違いですが。
最後のエンディングも攻略動画をなぞってクリアしておきたいと思います。