『ファークライ プライマル』のストーリーミッションをクリア

4/7(木)にリリースされた『ファークライ プライマル』のストーリーミッションをクリアしました。

ほどほど寄り道しながら進めてセーブデータの時間で約20時間。達成度は46.62%でしたので、まだまだ遊べる要素は残っています。クリア時点のトロフィーは68%でした。

オリジナル言語の音声、日本語テキスト、×決定

音声はオリジナルの言語ですので、当然ながら日本語音声はありません。字幕は日本語で表示されて、ちゃんと人間同士の会話はあります。ウホウホ言うわけではないです。

決定ボタンは欧米仕様の×ボタン。

表現規制はUBIサポートページに明記されています。表現規制は残念ですが「CEROが判定不能とした項目」なので仕方ない。

日本語版では、CEROが判定不能とした下記の項目において、表現方法の修正を施しています。
ストーリーなどゲーム進行には影響いたしません。

- 内臓の露出表現の変更
- 死体切断面の変更
- 裸体描写の変更
- 性的な表現の変更
- 頭にナイフを突き刺すシーンの変更

日本語版は海外版と同じですか? – UBIサポートページ

発表から徐々に下がってきたテンションがプレイ開始直後に跳ね上がった

「次のファークライは石器時代」という初報の驚きは大きかった。どんなゲームになるんだろう?と、ワクワクしましたね。

少しずつ情報が出てきて楽しみな気持ちが高まりつつも、ワクワク感が減っていくところがあった。これは他のゲームでも同じだったりしますけどね。わずかな情報の中から膨らませた想像に、現実は敵わない事が多い。今回は「次のファークライは石器時代」という衝撃的な初報だったので尚更。

北米版が2月23日にリリースされており、評価も概要も出てしまっていたので、過剰な期待や想像も一掃された感じになっていました。マップがファークライ4の使いまわしなんじゃないかという騒動も、印象を悪くする要素でした。

しかし、ゲーム冒頭からテンションが跳ね上がました。まず美しいグラフィックに驚かされ、いきなりマンモスを狩るというシチュエーションにドキドキしました。石器時代を舞台にしたゲームは少ないうえに、ここまで美しく舞台が描かれているとなると未知の体験です。

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オーソドックスなオープンワールドのゲームデザイン

少しプレイすると、ゲーム自体はオープンワールドのゲームとしてオーソドックスなデザインなんだなとわかる。ベースはファークライ4ですし、既視感もあります。

ミッション発生ポイントでミッションをこなす、敵拠点を制圧、ランダムで発生する汎用ミッションをこなす、未知のロケーションを発見する……などなど、こういうオープンワールドのゲームが好きじゃなかったり、食傷気味なら楽しみにくい。私は好きなので、素直に楽しめました。

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ミッションは少し冗長気味に感じるところがありました。ウィッチャー3のように足跡を辿っていくミッションがありますが、1つがけっこう長いうえに何度も同じ形式でプレイするので面倒になってくる。ウィッチャー3の場合は、敵がどういう存在かを推測しながら追うので道中にも面白さがありますが、ファークライ プライマルは、ほぼ追うだけという感じになってしまう。

ストーリーの印象は弱い

主人公は、獣を操ることができて「ビーストマスター」とも呼ばれるタカール。ウィンジャという壊滅寸前の部族を復興させる事が大きな目的。敵対する部族が2つあり、その部族の長を倒すこともメインストーリーの目的となります。

ストーリーはシンプルで、敵対する2つの部族を倒すだけという感じでもある。敵の長も印象深くないし、ドラマ性は弱め。ファークライ4ではパガン・ミンという強烈な悪役がいただけに、拍子抜けしてしまうところでもあります。

石器時代の人間という感じも薄く、現代人が石器時代のロケーションや衣装で演じている感じでした。

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動物と行動するのが面白い

「ビーストマスター」であるタカールは、野生動物を手なづけて一緒に行動することができます。MGSV:TPPのバディみたいな関係。

序盤こそソロでいいかなと思っていましたが、強い野生動物を手なづけられるようになると、かなり心強い味方になってくれました。フクロウと手なづけた動物だけで、難易度ベリーハードの拠点も楽に落とすことができてしまう。自分は直接参加しないので完全ステルス扱いにもなる。

心強い味方であり、とてもかわいい存在でもある。Twitterの投稿を見ても、相棒のスクリーンショットをアップしている投稿が多く、このゲームの大きな魅力なんだと感じます。

棍棒/弓/爆弾

石器時代なので銃器がないわけですが、ゲームプレイ的には銃器のあるゲームと大きくは変わらない。近距離では棍棒や槍、中距離では二連弓で銃撃戦のような形になり、長距離では長弓をスナイパーライフルのように使う。R1でスティング爆弾や火炎爆弾の投擲も可能。戦闘に関しては、既存のFPSから大きな冒険はしていなくて、むしろ既存のシステムに当てはめたような印象。特徴としては、近距離戦の割合が多い。

グラフィックは良い

グラフィックは非常に良かったです。起動した時の第一印象からそう思いました。自然の描き方・作り方が上手ですね。調和していて一枚の絵のような風景になっている。1つのオブジェクトを注視すると、さほどハイクオリティではないのに、少し遠くから風景として見ると見事にハマっている。このマジックのようなデザインは「すごいなぁ」と思いました。逆パターンは、よくあります。1つのオブジェクトは力が入っているけど、全体として調和していないという。

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オープンワールドを歩き回るゲームなので、この自然の美しさも大きな魅力になっています。

ファークライ4を石器時代に

これは『ファークライ』シリーズであり、ファークライ4を石器時代に置き換えたようなゲームです。この時代の置き換えが、魅力と感じるか感じないかがまず重要。個人的には、どちらにもこだわりはありませんが、今回は新鮮さが魅力でした。

ゲームプレイ的にも、オープンワールドのゲームとしてオーソドックスな形です。その中で、動物を相棒にできたり、ウィンジャの民を増やしていったり、マンモスと戦ったり乗ったり、美しい自然を堪能したり、『プライマル』ならではの魅力があります。それでもあくまでオープンワールドのゲームプレイが好きな人向け。慣れてくると、同じことの繰り返しという感覚もある。私は、その繰り返しと、少しずつ強化・拡張されていく感じが心地良かった。

メタスコア76点(84点)、ユーザースコア6.1点(446件)という事で、ファークライ4に比べると評価は低い。石器時代という衝撃的な設定でしたが、わりと普通な収まり方をしており拍子抜けしたところもあったかと思います。個人的にはオープンワールドのゲームとして面白かった。元々こういうゲームが好きですし、ゲームバランスや遊びやすさにも満足。発売前に期待値が下がっていたことで、予想外の面白さを感じることができました。

ファークライ プライマル
ユービーアイソフト
2016-04-07


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