今年のゲーム業界でキーワードになるであろう「VR」。
日本時間の1月7日1時からOculus Riftの予約販売がスタートしました。
価格は$599で、おおよそ予想された範囲といったところ。日本から注文すると83,800円という価格で少し高く感じる。さらに送料も10,800円となっており、日本向けの販売は優しくないお値段。
Oculus Riftは推奨スペックが高く、ハイエンドPCを持つユーザーがメインターゲットという事になるので、$599という設定は問題ないんじゃないかと思います。
3月頃から出荷とのこと。
先にOculus Riftが$599 / 83,800円という価格を発表した事で、PlayStation VRは価格を発表しやすくなったと思います。
PlayStation VRの価格に関してSCE社長のAndrew House氏が「ゲーム機本体の価格と同程度になる」と語っていますので、当時の価格で$399。これが価格予想において基準になる情報かと思う。高くなると$499になる可能性もありますが、それだとセールス面でかなり厳しくなりそうなので、その選択は避けるんじゃないかと思います。
PlayStation VR Price Will Be Like a New Gaming Platform, Says PlayStation President
実際に2つを使用して比べる機会が無い人が大半でしょうから、単純に$599と$399-$499ならPlayStation VRがお買い得に感じやすい。
$1000~のPCを持つユーザーに対して$599の周辺機器を提供するのと、$349のゲーム機を持つユーザーに対して$399の周辺機器を提供をするというところで、「高い!」と言われるのは$399の方かもしれませんが。
昨年12月の段階で、SCE ワールドワイド・スタジオ プレジデントである吉田修平氏が発売時期の変更予定はなく2016年上半期(6月末まで)だと語っています。
PS VRが具体的になってきた! 吉田修平氏が語るPS VRの開発状況とおすすめタイトルとは? – 電撃
来月再来月に急に発売する事はないでしょうし、上半期ギリギリの6月になりそうな感じですかね。
VR機器は「Oculus Rift」「PlayStation VR」「HTC Vive」という3つが有名ですが、どれが売り上げで勝つとかシェアで勝つとかいう話でなく、それぞれが生き残ってVRを定着させないと一過性の物として終わってしまう可能性が高いと思います。「Oculus Rift」はハイエンドPCを持っているユーザー向け、「PlayStation VR」は家庭用ゲームユーザーのために価格を頑張って普及を図る形で、それぞれのポジションでVRを定着させていくと面白くなる。
吉田修平氏の話によると「Oculus Rift」でソフトを開発しているデペロッパーが「PlayStation VR」でも出したいと言ってくるという話もあるようなので、ソフト面でも複数機種があった方が充実しやすい。1機種の小さな市場だとソフトがリリースされなくなって終わりそう。過去にいろいろあった独自ギミック系のゲームみたいに。
なんにせよ今年楽しみな「VR」。Oculus Riftが予約スタートした事で、いよいよ本格的に動き始めた感じがします。PlayStation VRの価格と発売日発表も待ち遠しい。個人的な予想としては、価格はAndrew House氏の発言を素直に受け止めて$399。発売月は2016年上半期ギリギリの6月かと思う。3月中旬にGDCだから、そこで発表して3ヶ月後のリリースかな?
「VR」はバーチャルリアリティの略で、普遍的な言葉のはずですが、もう「VR」と言うとコレのイメージが定着してしまった。
コメント
どうせ短期的にメインストリームにならないなら、VR周辺機器各社が共通規格を出して使い回しが出来るようにしてほしいな。
Move2本とカメラがセットになって499ドルはありえそうです。
昔だとバーチャレーシングでしたねw