Vプリカの余っていた分で購入した『アサシン クリード 自由の叫び』をクリアしたので感想。このゲームは『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』を持っていなくても、これ単体でプレイできるスタンドアローン型のゲームです。
アサシン クリード4 ブラック フラッグから15年後が舞台。主人公はアサシン クリード4 ブラック フラッグでエドワードの船“ジャックドー号”に乗っていたアドウェール。
元奴隷でもあるアドウェールが奴隷解放のために戦う物語。
ストーリーは、あまり盛り上がらなかった印象。奴隷解放をするアドウェールと支配者との対決を素直に描いているが、熱い展開だったり、泣けたり笑えたりというところは無かった。
メインミッションを真っ直ぐ進めれば、かなり早くクリアできると思いますが、さすがにそれはもったいないので、収集物を集めたり、奴隷解放を頑張ったり、海戦もそれなりにやりつつ進めて7時間でクリアでした。ダレずに遊んで、なかなか濃い7時間だったと思います。
奴隷解放と船の強化は、まだまだやれるので10時間は楽しくプレイできるのかなと思います。
●クリア後のやりこみ要素
・奴隷の解放と仲間の増員
・メインミッションのシンクロ率100%
・船のアップグレード
・装備のコンプリート
・宝箱の回収
アサシン クリード IV ブラック フラッグのDLCという事もあり、ローカライズはきちんとやっています。決定ボタンは日本仕様の○ボタンですし、音声も日本語化されています。字幕のON/OFFも可能です。字幕に関しては、後付感のある味気ない字幕。
アサシン クリード IV ブラック フラッグがベースになっているので基本部分はゴージャスです。1,543円クオリティのゲームではない。inFAMOUS: First Lightもそうですが、フルプライスの大作ゲームから派生するスタンドアローン型のDLCは、価格の割にゴージャスな世界が体験できてお得だ。
言うまでもないですが、あくまで1,543円のゲームとしてはありえないほどゴージャスと言う話で、7,128円の本編と比べてはいけません。本編シリーズと比べれば小さくまとまったミニアサシンクリードです。アサシン クリード IV ブラック フラッグを体験した後にやると、小さくまとまりすぎて物足りないはず。アサシン クリード 自由の叫びから初めて、アサシン クリード IV ブラック フラッグに手を出した方が楽しめそう。
『アサシン クリード 自由の叫び』も『inFAMOUS: First Light』も新規の方が楽しめるのかなと思った。スタンドアローン型のDLCって、基本的に本編と直結してないからほぼ完全に独立したスモールサイズのゲームになる。本編を体験している人からすればボリュームもインパクトも不足している印象。本編のキャラやアイテムを引き継ぐ拡張型ならまだしも、独立したスモールサイズのゲームだと単純にワンランク下のゲーム体験になる。「この価格を考えれば仕方ないな」というところで納得するしかない。
新規で始める人には、こういう比較は無い。単純に数十億円規模で下地を作ったゲームを流用した高クオリティのゲームを低価格で楽しめてお得だ。
メインとなる街がポルトープランスでビューポイントが4つあり4エリアに分かれている。と言ってもメインエリアが1つで、残りの3つは農園。広くはない。
船に乗って西インド諸島海域に出ると、いくつかの島や農園があるが、どれもミニサイズ。短時間で全域を探索できてしまいます。
1,543円なりの規模です。
ゲーム中で一番面白かったのが農園の解放。農園で働かされている奴隷を解放するため、農園の敵を倒すというもの。多くの場合、敵を20人倒せばクリアとなる。倒し方は自由なので、自分で考えて動けるので面白い。しかし、強引にゴリ押そうとすると奴隷も暴れだして敵は奴隷を始末し始める。救出できる奴隷が少なくなってしまうというデメリットがある。自分で考え、ステルスや鷹の目を駆使して敵を1人ずつ始末していくという暗殺の面白さが詰まっている。
『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』への入口として楽しめる。価格的にも安いが、やり込んでも10時間程度かなというところでリプレイ性も低い。映画を見る感じで一通り楽しむ短編ゲームである。一番強く思ったのは、やはり大作から派生したスタンドアローン型DLCのゴージャスさ。特に嵐の海での海戦は迫力が凄かった。今後、本編を買っていないゲームでスタンドアローン型のDLCが出たら手を出してみたいと思った。