2018年7月13日(金)に北米Storeで配信開始された『Earthfall』($29.99)をプレイしました。
エイリアン版『Left 4 Dead』
Steam版のアーリーアクセス中のレビューではエイリアン版の『Left 4 Dead』とも言われていました。最大4人で協力プレイ可能なFPSです。
北米版も日本語テキストに対応しています。
ソロプレイにも対応
タイトル画面から「ソロでプレイ」も選択可能。
ソロプレイの場合、仲間3人はAI(ボット)が担当してくれます。AI(ボット)のスキルレベルは設定可能。新入り/平均/熟練/マスター級の4段階で、デフォルトは「平均」。これを「マスター級」に変更すれば少し頼れる仲間になります。
ゲーム自体の難易度もイージー/通常/強烈/圧倒の4段階。デフォルトは「通常」。難易度を「イージー」、ボットスキルを「マスター級」にすると一番簡単になる。
AI(ボット)と一緒に戦って共闘感はあります。落ちている武器やアイテムもAI(ボット)が先に拾ったりしますし、自分が敵に捕まると助けてくれたり、回復してくれたりもする。
しかし、スキルを「マスター級」にしても賢いとは言えない。洗練されたAI(ボット)ではないです。指示を出すこともできないので、ソロだと高難易度プレイは難しそう。AI(ボット)が賢くないのは目立つ問題ですので、今後のアップデートで改善してほしいところ。
ソロでもイージーでの全クリアだったり、練習程度のプレイは可能ですが、やっぱりメインはオンラインプレイかと思います。$29.99なので、ソロのみでも納得できる価格ではありますが。
オンラインプレイ
- クイックプレイ – 難易度ノーマルのゲームに自動で入る
- ゲームを作成 – 自分でゲームを作成する
- ゲームを見つける – チャプターと難易度を選択してゲームを検索
プレイ中のゲームに途中参加したり、1人プレイ+AI(ボット)で始めて途中参加してもらったりできます。途中参加の場合、いきなり負傷状態の可能性もある。
対戦モードはありません。
FOV(視界)の設定が可能
家庭用ゲーム機だとFOV(視界)の設定が可能なゲームは多くないですが、このゲームは対応しています。デフォルトは85(下記画像の赤線)で、これを100にするとFOV(視界)が広くなって見やすい。
グラフィックは平均以下という印象。
PS4 Proだと4K/HDRでプレイできます。
操作性良し
エイムの操作は良好です。デッドゾーンは少ないし、入力遅延も感じず、スティックの操作に吸いつくように動く。基本的には撃ちまくるゲームですので、この操作性の良さは重要。
コントロールタイプは6種の中から選べます。私はR1でグレネードを投げたいのでプリセット4にしました。あとダッシュ切り替えを有効にした。L3を1回押すだけでダッシュを続ける。
10チャプター
キャンペーンは、1-1から2-5まで10チャプターあります。1つのチャプターのプレイ時間が20~30分ほど。
4人のキャラクターは固定で、チャプターごとにちゃんとセリフがあります。ストーリーモードらしさはある。
目的地アイコンがありますので、
敵を倒しながら目的地を目指す→目的地で敵の襲撃を数分耐える
を繰り返すのが基本的な進行となる。敵の襲撃時にはバリケードを配置したり、タレットを配置したり、タワーディフェンス的な要素もあります。高難易度になれば、このあたりのチーム戦略が重要になると思う。
共闘ゲームらしい分担作業もあります。例えば車のパーツを拾って車に持って行く作業と、その人を守る作業など。敵を撃ち殺すだけというわけではないです。
一番の魅力は銃撃戦ですが、単調さもあり、このプチプチ(エアキャップ)をひたすら潰すような作業を楽しめるかどうかがとても重要。個人的には好きなゲーム。銃撃の操作性も良いですし、ワラワラと向かってくる敵を撃ち続けるのは楽しい。
単調さを感じる理由は、まず敵が7種類。3チャプターくらいプレイすると、同じような感覚になってきて、汎用的なランダムミッションを繰り返している印象もある。「敵を倒しながら目的地を目指す→目的地で敵の襲撃を数分耐える」の中身に変化を感じにくい。ですので、これ自体を楽しめるかが大事。
『Left 4 Dead 2』と同様に、プレイする度に敵やアイテムの出現位置に変化があります。前回は下水道で大量の敵が出現したのに今回は出なかったとか、前回はここでブラックアウトが出現したのに今回はビーストだったとか。ミッションに関係するアイテムの出現位置も微妙に変化していた。しかし、単調さを払拭するほどではないです。このAI Directorに関しても洗練されていない印象で、敵の出現パターンが平坦にも感じ、これが汎用的なランダムミッションを繰り返している印象にも繋がる。
成長要素がないのは残念
銃撃戦メインで同じ事を繰り返すタイプのゲームでありますが、成長要素がないのは残念なところ。単調さや変化の少なさを感じ、繰り返しプレイするモチベーションを保ちにくい。
評価は高くないが楽しめている
Steam版のレビューは、直近30日間で62%(152件)が好評、全体では72%(515件)が好評。メタスコアは1件ですが、Game Informerが50点。おそらく50~70点に集中するんじゃないかと思います。まだ反映されていませんが、IGNは55点でした。
マイナーな開発会社が低価格で頑張っていても、『Left 4 Dead』みたいなゲームという事で、比較対象が『Left 4 Dead 2』となり、悪い部分が目立ってしまう。さらにFPS/TPSはタイトル数が膨大で競争が激しいですので、よっぽど洗練されたものでないと高評価は難しい。
ゲームの匂いとしては『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』や『Zombie Army Trilogy』に近いものも感じた。これもそれぞれメタスコアが52点(36件/PS3)と62点(26件/PS4)という低評価。個人的にはどちらもけっこう好きなゲームで楽しめたけど、批評で低評価なのもわかる。
『Left 4 Dead 2』という正解があるゆえに減点部分は多いけど、まず銃撃メインのゲームとして敵を撃ちまくって倒しまくるのが楽しい。これは操作性がしっくりきたのが良かったです。そこにチームで協力してミッション攻略に動いたり、助け合ったりする楽しさも良い味付け。『7 DAYS TO DIE』(45点/16件/PS4)や『FRIDAY THE 13TH: THE GAME』(61点/15件/PS4)みたいに、批評受けは悪いけど楽しいゲームかなと思う。実際に減点部分はたくさん挙げられますが、楽しい。Twitterの反応は、わりと良いです。
$29.99という低価格でもあり、満足できている。
無料DLCも予定されているという事で、今後の成長にも期待しています。
ゲーム内テキストが日本語でトロフィーも日本語、CERO的にも問題なさそうなので、日本Storeでの配信もあるかもしれません。そしてこれは、かなり重要な部分だと思う。オンラインプレイがメインとなるゲームですので、人が多いほうが安定して楽しめる。国内PS Storeでの配信はプレイ人口に大きな影響。
『Left 4 Dead』シリーズを真似たゲームですが、PSには『Left 4 Dead』がありませんので、『Earthfall』は受け入れられやすいとも思います。
Earthfall Deluxe Edition (輸入版:北米) – PS4
- 出版社/メーカー: Gearbox Publishing
- 発売日: 2018/07/13
- メディア: Video Game
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