仮想空間の映画館『Theater Room VR Beta』を体験しました。
仮想空間にある映画館
『Theater Room VR』とは、仮想空間にある映画館。目の前に大きなスクリーンがあり、客席は自分用の大きなソファのみ。映画館を独り占めしている感覚で作品が楽しめる。
大きなスクリーンは魅力。PSVRのシネマティックモードでは最大サイズが226インチですので、大きなテレビを買って自宅で楽しむのは無理なサイズ。その迫力が仮想空間で味わえる。しかも『Theater Room VR』のスクリーンサイズはシネマティックモードよりも大きく感じる。仮想空間に映画館が再現されていることで、実際の映画館のサイズ感と錯覚しやすいからだと思う。真っ暗な中にスクリーンだけが表示されるのとは印象が違いました。
サウンド面は少し弱いかなと思いました。映画館の中にいる感覚があるだけにバーチャルサラウンドに対応していないと違和感を覚える。
画質は判断しにくい
Betaのコンテンツは『TVアニメ「ペルソナ5」 #1 I am thou, thou art I』のみでした。
『TVアニメ「ペルソナ5」 #1 I am thou, thou art I』の画質は問題なく、解像度にも不満を感じない。しかし、アニメ系は動画もゲームも粗が出にくいので画質の判断はしにくいです。
おそらくシネマティックモードと同じ感じでしょうから、実写系ですと解像度の壁による粗は感じやすいと思います。
設定
デュアルショック4も仮想空間に表示される。タッチパッドを押すと、設定変更ができます。
- 画面の明るさ
- 画面サイズ
3段階で変更可能。シネマティックモードの117インチ/163インチ/226インチと同じような感じですかね。 - シネマモード
部屋が暗くなり、シテマティックモードに近くなる。真っ暗になるわけではなく、本物映画館らしい微妙な暗さ。 - シートの位置
アイコンは前後に矢印が出ていますが、実際の動きは上下の高さ変更でした。 - 部屋の明るさ
画面ではなく、部屋自体の明るさ。シネマモード使用時は変更不可。 - 部屋の色
床と壁の色を4色の中から選べる。ボタン1つで部屋の色が変わるのは未来っぽいと思いました。
コンテンツ次第
『360Channel VR』の動画に仮想映画館があり、その時の感想で「360度に映画館が再現されていて、映画館で映画を観ている感覚がこれもまた素晴らしい。スクリーンに映し出される普通の2D映像でも、こんなに面白い雰囲気で観られるのかと感心しました。バーチャル映画館ですね。PSVRのシネマティックモードも背景を映画館にできるようにならないかな?」と書いていましたが、それが現実に近づいた感じではあります。
しかし、PSVRのシネマティックモードが映画館になるのと『Theater Room VR』アプリは別。シネマティックモード&メディアプレーヤーがある中で『Theater Room VR』の魅力を打ち出すのは難しいと感じる。映画館を独占する雰囲気は良いですが、最初こそ新鮮さで感動できても、慣れてしまうと思う。ちょっと見る分には面白いという域。面白いですが、長期的に利用するイメージは持てない。
長期的な利用はコンテンツ次第ですが、現状はそこが不透明なのでテンションは低め。まだ詳細が発表されていないので、コンテンツが良いか悪いかを判断できる状態でないというだけ。
映画館の雰囲気自体は良いですので、PS4ならではの展開、様々な動画ファイル再生機能、有名な動画サービスとの連動などなど、コンテンツ面で「凄ぇ!」と思わせる展開があれば、一気にテンションが上がりそう。