ベストナラティブ!人狼ゲーム+タイムリープの『レイジングループ』

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人狼ゲームをモチーフにしたアドベンチャーゲーム『レイジングループ』をクリアしました。評判にたがわぬストーリー展開の面白さで、今年のベストナラティブ候補となりました。

人狼ゲーム+タイムリープ

人狼ゲームをモチーフにしていたのは知っていましたが、それにタイムリープが加わってストーリー展開に奥深さが出ていた。

 

主人公には「死に戻り」という能力があり、死ぬまでの記憶を持ったまま過去に戻ってやり直せる。これはストーリー上のことだけではなく、ゲームシステムとして組み込まれている。

例えば、とある選択肢で最初は、

  • 飛び出して様子を見に行く
  • ??? (KEY2が必要)

という選択肢があり「飛び出して様子を見に行く」を選択すると死ぬ。死んだ時にKEY2を入手して、再び同じ選択肢のところをリプレイすると、

  • 飛び出して様子を見に行く
  • じっとこらえる (KEY2が必要)

「じっとこらえる」という選択ができるようになっている。これは1回死んで危険を知ったという記憶があるため。その記憶=KEY2という感じ。

これはチュートリアル的なシンプルなものですが、複数の記憶を持つ事で選択可能になるところも出てくる。失敗の記憶を持っていることで活路を見いだせるのも気持ち良いポイント。

 

人狼ゲームだけでも面白いゲームですし、未来に起きることを知っているタイムリープにも魅力がある。この2つが組み合わさって実に面白いストーリー展開になっています。何度も鳥肌が立ち、驚かされた。なにかを劇的に面白くする一味として、人狼ゲームにタイムリープを加えたのは素晴らしいアイデア。

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驚きポイントとして「おまえオオカミだったんかー!」というのが数回ありました。嬉しい騙し方をしてくれる。誰がオオカミで誰が加護を受けている人か、それを知る瞬間は楽しい。

人狼ゲームの騙し合いを楽しみ、その後に死に戻りというチートで、答えを知ったうえで見るのもまた面白い。

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以前、ナラティブがなにかを考えましたが、

「脚本 + ゲーム体験のさせ方」として『レイジングループ』は素晴らしかった。脚本が面白いアドベンチャーゲームは多いですが、『レイジングループ』は死に戻りシステムというゲーム独自の手法で上手くストーリーを見せており、ゲーム体験のさせ方としても素晴らしい。

やや強引だけど

展開が突拍子もなかったり、かなり強引なところもあります。中盤くらいまでは繊細さを感じていたので、終盤は壊れすぎかなとは思いました。それは「そういうもの」ということで素直に楽しみました。とはいえ終盤の解決パートよりも中盤までの人狼ゲームメインの方が楽しかったです。

 

人が死にまくるゲームの中でキャラクターの感情表現がついていけていないところもありました。狂気したかと思えば急に普通の人っぽくなったり、非現実すぎる展開の中で感情描写の難しさを感じました。でも、これをリアルにしちゃうと、いつまでもウジウジと引きずることになって、あまり面白くなかったとも思う。

 

キャラクター1人1人の秘密や意外性は驚けるポイントでした。これも死に戻りで何度も関わることで見えてくるという見せ方も良かった。嫌いだったキャラクターを好きにさせられる。

プラチナトロフィー難易度:VERY EASY

このゲームは死に戻りシステムで使うチャートが便利で、どこで分岐するのか、どこが鍵なのかが簡単にわかります。攻略情報いらずでコンプリートできますが、明日はプラチナトロフィー攻略チャートをアップする予定です。

プラチナトロフィーまで普通に遊んで20時間くらいでした。スピードランをすればフルスキップ2時間未満で獲得できそうです。

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スマホ版【プレミアムセット】が1,600円で、PS4版が3,000円というのは割高感があります。でもゲーム内容的には6,980円でもあっても文句なしの満足度。続編も出てほしいと期待。

 

[プライムデー限定] グランツーリスモSPORT リミテッドエディション 7/21開催 制作スタジオ(東京都内)見学ツアー付

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